寄り道研究所

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椰子の葉と貝殻の海図で航海するのと人類が宇宙を飛ぶのとは同じ程度

2010年04月15日 | 日記
月に1回はお邪魔している国立民族学博物館の順路最初に見る事が出来るマーシャル諸島の伝統的な海図です。文字もないし縮尺も書かれていないのですが、ココヤシの葉柄が海のうねりの方向を示して、白い貝殻が島の位置関係を表しているそうです...って説明に書いています

図と言葉を付け加えるとこんな風になるそうですが、ほんとにこんなので棒も方向も書かれていない海に出て行ったのでしょうかこれで初心者に教えていたらしいのですが、これを覚えて船をこいでもちょっとした海流の流れや、海が荒れたらいっぺんに目標は見失ってしまうと思うんですけど

本当に説明文の通りなのかちょっと古いですけど本物の海図とダブらせてみました

ほんとだ、ほとんど位置関係はあっているみたい。とはいっても、縮尺と距離はだいぶずれていますから、方角は合っているって感じだけなんですけど。マーシャル諸島で船と言ったってこの程度

人類はなんて無謀なんでしょう。椰子の葉と貝殻の海図が合っているなんて誰もわからないのに、出て行ったら帰ってこれるかもわからない、こんな船で出て行ってしまうのですから人間の欲って本当に無謀な事でも実現させてしまうのです。

今宇宙を飛んでいる事もそうでしょう。宇宙に莫大な富があったところで持って帰れるか、そもそもそんなものがあるかどうかもわからないのに、真空で真っ暗な空間にポツンと浮いているというのは無謀な事です。宇宙船より道を歩いている方がよっぽど危ないと言いますが、道を歩いて事故にあったら病院へ行けますから。人類が宇宙に出るというのは、マーシャル諸島の昔の人々が作った海図で航海するのと大して変わらないんじゃないでしょうか民族学博物館、いろいろと考えさせてもらえます