エノコログサ
14日の夕刊に「お盆のならわしでは・・・」という記事がありました。その中で久しぶりに出会った「ヤシャカの市」、懐かしい言葉です。お盆に帰ってこられた「おしょろいさん」は・・・実家ではこう呼んでいました・・・15日の早朝に連れ立ってお土産を買いに出かけられるのです。その日は寝坊な私を起こすときに父は「はようから、やさか神社へ土産買いにいかしたで、まぁじき帰ってござるでな、起きなかんぞ」と。「境内ではなぁ、誰の姿も見えんでもがやがやと話し声だけが聞こえるげな」その神社がどこにあるのかは分からないらしいのですが、私はやさか神社なら京都の八坂神社に決まっていると思っていました。はるか十万億土から帰って来られるのですからちょっと京都までなどは簡単なはずだと子供なりに考えたのです。
記事では「ヤシャカの市」とあり、ネット検索するとあちこちに同じような習わしがあって、14日の夜から夜通し買い物に出かけられるとか、わが家と同様に15日の早朝に行かれる所も、夜出発される所では軽い夕食をお供えする、早朝出発のご先祖様には朝食はナシとか、軽くとか・・・今もそんな言い伝えやならわしが生きているのがなんだか嬉しい気持ちです。
もうすぐ80にもなるのに今頃になって八坂神社ではなくて「ヤシャカの市」だったと知ったのもおかしなことですが。
わが家のおしょろいさんはお土産に何を買われたのでしょう。誰にあげるのかしら・・・たくさんのお土産を茄子の牛に乗せてと、想像がふくらんでいきます。
15日の夜は「おくり団子」をお供えして、孫ちゃん一家と玄関先の花火でご先祖様を送るのがわが家の行事になりました。
そちらでは「おしょらいさん」、京都らしい優しい響きです。
今夜は大文字の送り火、テレビ中継もされますね。
それを生で見られるのは羨ましいことです。
子どもの頃、親や大人の話を聞いて覚えたことは「ヤシャカジンジャ」が「八坂神社」になってしまったりして。そうやって少しずつ変わっても昔から言い伝えて来たんだと思います。
お土産を買って帰られるって、想像するだけで楽しそうな情景です。夫や舅さんのお土産はきっとお酒、向こう岸に戻ったら二人でずっと飲んでると思います。姑さんの好物はブドウでしたから、今の季節にちょうど間に合いました。
お盆の風習は、各地でいろいろあるようですね!
私も「ヤシャカの市」は初めて聞きました!
地元の京都の八坂神社?に関係があるのでしょうが・・・
おしょろいさんが15日の朝に買物をして昼には自宅へ戻ると言う言い伝えは
身近な話として親近感が沸きますね!
京都ではお精霊さんを「おしょらいさん」と呼んでいます!
そして、16日の夜に大文字の送り火に
送られてあの世へ帰られます!
(今年も、コロナ禍で数点の火が午後8時頃に灯ります)