ミントグリーンの風に吹かれて

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みんなのレオ・レオーニ展・・・

2018年09月12日 | 美術鑑賞

友人からもらった招待券で伊丹市立美術館で開催中の「みんなのレオ・レオーニ展」を観てきました。

秋晴れの空にぽっかり浮かんだ大きな雲。平和を感じるひと時・・・

この美術館にはもう何度も来ています。穏やかな時間が流れているお気に入りの美術館です。

教科書にも載る「スイミー」や「フレデリック」などの絵本で、

日本でも親しまれているレオ・レオーニ(1910-1999)。

オランダ生まれのユダヤ人であるレオーニは、イタリアをはじめ欧米各地で活動した後、

1939年にアメリカに亡命、グラフィックデザイナーとして活躍した。

1959年、子どもの絵本に初めて抽象表現を取り入れた「あおくんときいろちゃん」を出版、

以降、40冊近くの絵本を世に送り出した。

素敵な絵に惹かれました。アート感覚のきらりと光るセンスに

大人にも人気があるのがよくわかります。

これらの絵本を読んだことはありませんでしたが、

絵にも文章にも彼の優しさがあふれていて

とても好感がもてました。童心に戻るというより、

心に染み入る不思議な魅力のある絵本だと思いました。

私の気に入ったお話しを一つご紹介します。

フレデリックーちょっとかわった のねずみの はなし 訳 谷川俊太郎 

冬に備えて、せっせと食料を集めて働く野ネズミたち。

でも、フレデリックだけはじっとして動こうとしない。

寒くて暗い冬の日のために「おひさまのひかり」を、

灰色の冬のために「いろ」を、

長い冬の間に話が尽きないように「ことば」を

集めているんだと言うフレデリック。

やがて冬が来て、食料も尽きる。だが、フレデリックが集めておいたものは、

尽きることなくみんなに楽しい時をもたらしてくれる。

 

なんか、ほっこりしました。

案外、まわりにこういう人いたりしますよね。

あくせく働くだけがすべてじゃないと気づかせてくれる。

癒し・・・

生きていくためには絶対必要。

暖かい心を忘れずに・・・きれいな心を育もう。

秋の気配をそこかしこに感じる毎日・・・

日毎に秋を感じますね。皆さまお風邪を召しませぬように・・・