昨日のGoogleのトップロゴが「セルゲイ・エイゼンシュタイン」でした。言わずと知れたあの有名な映画「戦艦ポチョムキン」のソヴィエト連邦時代の映画監督です。
私が彼を知ったのは「ポチョムキン」ではなく「イワン雷帝」でした。数十年前に、たまたま深夜映画で観たのが「イワン雷帝」(1944~1946年)でした。すごい、とにかくすごい!の一言でした。ストーリーもさることながら、今まで観たことのない斬新な映像で圧倒されました。クローズアップになる表情が歌舞伎の見得を切っているようで興味深い演出でした。微妙な間、白黒が作り出す陰影。
第二部ではスターリンを暗に批判した内容であったため上映禁止になったそうです。ソ連で上映されたのはスターリンの死後1958年になってからだったそうです。ラスト部分ではカラーになりますがその対比も楽しめます。
史上最悪の暴君と言われたイワン4世、エイゼンシュテインに求められたのは、スターリニズムを肯定する映画を作ることでした。そのためには、イワン雷帝は恐ろしげな暴君の姿そのままに描かれ、冷酷な統治が最終的にはロシアの安定に貢献する、という展開になることが必要だったようです。
芸術性の高さと見事な映像美でエイゼンシュタインの虜になり、次に観た映画が「戦艦ポチョムキン」(1925年)共産主義を賛美するプロパガンダ映画でした。あの有名なオデッサの階段で市民を虐殺する場面は映画史上に残る名シーンですね。
あの階段のシーンはブライアン・デ・パルマが「アンタッチャブル」(1987年)で乳母車が階段を落ちるシーンでオマージュを捧げました。乳母車の赤ん坊は無抵抗な弱者の象徴です。(文は一部ネット借用)
彼のモンタージュ理論は日本人に漢字を習っていた時にヒントを得たようです。日本人とも縁があったなんて何だかうれしい。
(画像はネットより借用させていただきました。)
犯罪者をシベリアに送り、シベリア開発を始めたのも、イワン雷帝だったと、
聞いたような気がします。
暴君ぶり、見てみたい気がします。
体力あるかしら。
映画は子供の時から大好きでした。
青春時代には映画館に行くのが楽しみの一つでした。
そのうちレンタルビデオ・DVDに変わりましたが、
反省して、最近はまた映画館で観たいなと思うようになりました。
「午前十時の映画祭」も時々行きます。
こういう映画は好き嫌いが分かれるところですが、つゆさんの感想を聞いてみたいです^^