千葉の松戸から柏へと続く革物語

【Handmade Leatherwork Akashi】

日本革市へ

2023-08-22 08:00:00 | 革のお話
いつもご覧頂き有難うございます。
【Handmade Leatherwork Akashi】の
中の人、Akashiです。
今回のブログは日本革市に行ってきたので
その様子を書かせて下さい。








日本革市とは定期的に開催されている催事
で【日本タンナーズ協会】という所が
主催しています。

日本タンナーズ協会とは簡単に言うと
『日本の革は海外に負けねぇぞ』という
コンセプトの元、全国のタンナーが
集まった団体らしいです。
日本の革業界を盛り上げようって事です。












今回、行った所は有楽町にあるこのビル。
色々な展示をしている中の一画で展開
されていました。


















食物として食べている動物達の皮が革に
なるまで。や、革にしなかった場合の
環境問題。
SDGsやサステナブルの説明など色々な事
を説明文で紹介されていました。
また、鞣し過程の動画等も流れていて
革の事を知りたい方には勉強になると
思います。

革は私達が食べた副産物、つまり、肉以外
の所からできています。
革以外にも動物の油などから化粧品や
医療品、健康食品なども作られています。
サステナブルという言葉が生まれる何十年
も前からサステナブルな産業ですね。

仮に革が作れなかったとすると皮を廃棄
する事になります。
その場合の処理の方が革を作るよりコスト
がかかり、その上、環境問題にもより
悪影響を及ぼすそうです。
この話は私が立証できないのでイマイチ
信用できませんが

これからの未来は遺伝子操作で食物が
作れていきます。
牛の飼育が環境に悪いと言われ、牛肉の
消費も減っています。
消費が減ると言う事は革も少なくなると
言う事です。

SDGsが進んでいけばいく程、革が作れなく
なっていくと思います。
レザークラフトという趣味も過去の産物と
なっていくと思っています。
もしかしたら、レザークラフトを楽しむ事
は今が最後のチャンスかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です



























minne ギャラリー
↓   ↓
【minne ギャラリー】











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住所   千葉県柏市南柏1-2-6 
     南柏ビル 605
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営業時間 AM 11:30~PM 20:00
メール   tkhs3150@pd6.so-net.ne.jp
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TLF&エキゾチックレザー講習会

2019-12-06 08:39:15 | 革のお話
先日、【エキゾチックレザー講習会】に
参加の為、浅草に行って来ました。

たまたま、この日はTFL
【東京レザーフェア】が開催中でしたので
そちらを先に


正直、毎年、あまり変わり映え
しませんが、何となく行ってしまいます





年々、海外のタンナーさんが増えてる
気がします。

イタリア、ドイツ、ベルギー等


ワニの丸革


革で作られた半纏
これは素敵でした







TLFには10時~11時半まで
いましたが、講習会は13時半~
ちょっと時間が空いたので

沢山の外国人の方や修学旅行生が
いる浅草寺を抜けて

BANDAIのクリスマス仕様を
見ながら


困った時の【カバン博物館】

ここは世界中の代表的なカバンや
珍しいカバン、著名人の鞄等が
展示されています。

もう、何十回も行っていますが
自分の成長と共に目線も変わるので
何回行っても新しい発見があります
とても勉強になるし、無料なので
浅草橋~浅草までのルートでの
お薦めポイントです。

ちょっと前は撮影禁止でしたが
現在は大丈夫なようです。

狼の革のバッグ





そろそろ、時間になるので

スカイツリーを横目に


講習会会場の【皮革健保会館】
存在は知っていましたが、中に
入るのは初めてです。

真面目に講習を受けたので
写真はありません。。。


こういう教材で勉強しました。
頂けるのでこらからも役立ちそうです。

エキゾチックレザーの事はある程度
分かっていますが、ワニや蛇の
鱗の違いで種類や産地を識別できるのか
どんな工程で鞣されてるのか等を
改めて知る事ができました。
また、ワシントン条約についての
勉強もできて良かったと思います。





講習会が終わったのが16時半でしたので
そこから浅草橋に


前々から気になっていた
【カイラギ】
たっけ~~~~っ!


って思いながら横を見ると

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~



疲れましたが、楽しい1日でした













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革愛い(かわいい)革

2019-06-29 08:34:57 | 革のお話
前回のブログで【革への愛】について触れましたが
革を扱う注意点は【革への愛】があれば
そんなに難しい事ではありません。

例えると赤ちゃんですかね
赤ちゃんを抱く時はフワッとしっかり抱きますね。
また、清潔を保ちます。
爪で引っかかないように指作まで神経が集中しています。
また、外に出る時は日焼け対策や温度調節も考えますね。
これは、親なら意識せずとも自然に行える事だと思います。

革も同じだと思うのです。
1枚の革には多くの人達が関わっています。
また、革には命の重さも含まれています。
大袈裟な事を言うつもりはないので 先に進みますね



私は革を購入する時、自分の目で見て、触って購入します。
半裁を買う時は1枚1枚広げて吟味します。
すでに【革への愛】が注入されています。
これはペットを買う時の感情と似てると思います。



購入後は折り目や皺が入らないように
優しく且つ、きっちり丸めて保管しています。
(本当は広げたままで保管したいんですけどね

革は蛍光灯等の光でエイジングが進んでしまうので
紙を巻いたり包んだりして光を遮ります。
また、湿気が天敵ですのでその対策もします。
そして、使う予定がない革でもたまに広げます。
保管するだけでも こんなに気を使ってるんですよ。



そして、大事な製作時は
作業台や手が汚れていない事に注意します。

教室中、生徒さんに『力を抜いて』と言っています。
これは全ての工程に共通します。
力を入れると起こる現象を上げてみますね。

〇 革を切る時
革が撚れて真っ直ぐ切れない
刃物の切れ味が落ちる。
定規が押されて真っ直ぐ切れない。
切った断面が平らにならない、、、などなど。

〇 穴をあける
革へのダメージが大きくなる。
穴が大きくなる。
穴が曲がる、、、、など

〇 磨き
革が伸びる。
コバがフニャフニャになる。
断面が潰れる。
形が変わる、、、、などなど

〇 縫う
糸が切れる。
穴が変形する。
縫い目が均一にならない。
革へのダメージが大きくなる、、、など



ちょっと考えただけでこんなに項目がありました。。
でもね
これらは『革への愛』があれば自然になくなるんです。
赤ちゃんと接するように革と接してみて下さい。
赤ちゃんを思うように革も思ってみて下さい。
これだけでスキルアップもしますよ




なんか、大袈裟な感じになっちゃったな
















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バッグのリメイクと革整理

2019-06-21 19:33:28 | 革のお話
先日、使っていないバッグをリメイクして欲しいと
ご依頼を受けました。




イタリアのカッシーナという革で
オーストの型押しが施してある革のバッグです。
これでカードケースみたいなコインケースを
製作します。


リメイクなので当然、綺麗に解体しなければ
ならないのですが、この解体が大変なんです。。

ミシン糸を解いてから それぞれをバラバラにしていくのですが
こういうバッグは両面テープや心材、糊等でガチガチに
固めてあります。
剥がすのも大変なのですが、その後のベトベトも
リメイクする時の障害となります。




綺麗に解体できました^^
サイズを確認しながら 型紙を作り
リメイクしていきたいと思います。





最近、少しだけですが工房内を片付けています。
ついでに在庫の革も広げて綺麗にしているのですが
その中に面白い革があったので ご紹介しますね^^


まずは、牛ヌメ革の素上げ加工

【素上げ加工】とは
染色後、仕上げ剤等を使わず、革の表情をそのまま
残した革の事です。

人間で言うとメイクをしてない感じですね
メイクをしてないので自分がメイクさんになれますよ。

例えば、銀面を磨けば

こんな感じに仕上がります
カッコいいでしょ

この他にもオイル加工をしたりと色々、遊べる革です。
もちろん、タンニン鞣しですので経年変化も楽しめます。



続いての革は

こちらも牛革のタンニン鞣しですが
よくよく見ると、なにやら高級なオーラを醸し出しています

匂いを嗅いだり、引っ張ったり、叩いたり
泣いたり、笑ったりしてみた後



曲げたら色が変わりました
【プルアップ】ですね

【プルアップ】とは、まぁ~オイル加工なのですが
銀面の層ににワックスや油剤を多めに含浸させてプレスする
仕上げ方法です。

革の内部にオイルを多く含んでいる為
しっとりした質感と艶が特徴で
折り曲げたり、揉んだり、裏から押し上げたりすると
濃淡の模様が現れます。
こちらも経年変化が楽しみな革ですね


この革については新事実が判明しましたが
それは教室でね











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ネタ製作とちょっとだけ違うんです。

2019-06-14 09:40:11 | 革のお話
まだまだ先の事になると思いますが
一応、準備だけ。


こういう複雑な形の物を大量に作る時には




抜き型があると便利ですね
手切りだと何時間かかるか分かりません。。




こちらは四角なので手切りです
両方共、カシメやホックをつけるだけで
出来上がるコインケースです。

これらに自由にスタンプ等でアレンジして
楽しみながらオリジナルアイテムを作ろう!っていう
感じの物になる予定です





話しは変わりますが、、、、
先日、教室内でちょっとした疑問が出ました。
この話はかなり昔にブログでも書いたのですが
改めて検証してみました。

内容はクラフト社製の菱目打ちとセイワ社製の菱目打ちは
どのように違うのか。。。というお話です。


まずは、穴をあけてみました。

適当にカットした革の長さは8、4cmで
両方共、19目でした。

因みにですが、菱目打ちに表記されている数字
クラフト社さんでは2mm幅という意味の【2】
セイワ社さんでは4mm幅という意味の【4】
表記は違いますがどっちも同じ幅という事ですね。



穴をあけた時点であなの形状が違う事が分かると思います。
クラフト社製の方が少し角度がないように見えますね。



同じ縫い方で縫ってみました。
カメラがアップに弱いのでぼやけていますが。。。
微妙に違いますね。(実物は教室にあるので見てみて下さいね。)

どちらがいいとかはそれぞれの好みだと思いますが
注意点として、クラフト社製の菱目打ちとセイワ社製の
菱目打ちを混ぜて使用しない事です。

例えばですが、購入した都合で4本目はクラフト社製で
2本目はセイワ社製の持っているとします。
そして、カーブがあるアイテムを作っているとします。

直線は4本目で打ちますね。
当然カーブは2本目ですね。

3枚目の写真のように微妙に縫い目が違うので
【ちょっとだから】と違う物を使用すると
【ちょっとだから】違いが目立ってしまいます。

『なんで均一に縫えないのかな?』
『なんでここだけ違うのかな?』って思った時
こういう事が原因かも知れません。
これは実は、私の実体験です。。。

レザークラフトを始めた当初
色々な所で色々な道具を購入したのですが
前述したように表記は違えど、同じmm幅なので
気にせず使っていた事があります。

道具等を買う時、揃える時は
同じ会社の物で揃えた方がいいので 気をつけて下さいね
因みにですが、当教室はセイワ社の代理店ですので
セイワ社をお薦めしています










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