千葉の松戸から柏へと続く革物語

【Handmade Leatherwork Akashi】

革愛い(かわいい)革

2019-06-29 08:34:57 | 革のお話
前回のブログで【革への愛】について触れましたが
革を扱う注意点は【革への愛】があれば
そんなに難しい事ではありません。

例えると赤ちゃんですかね
赤ちゃんを抱く時はフワッとしっかり抱きますね。
また、清潔を保ちます。
爪で引っかかないように指作まで神経が集中しています。
また、外に出る時は日焼け対策や温度調節も考えますね。
これは、親なら意識せずとも自然に行える事だと思います。

革も同じだと思うのです。
1枚の革には多くの人達が関わっています。
また、革には命の重さも含まれています。
大袈裟な事を言うつもりはないので 先に進みますね



私は革を購入する時、自分の目で見て、触って購入します。
半裁を買う時は1枚1枚広げて吟味します。
すでに【革への愛】が注入されています。
これはペットを買う時の感情と似てると思います。



購入後は折り目や皺が入らないように
優しく且つ、きっちり丸めて保管しています。
(本当は広げたままで保管したいんですけどね

革は蛍光灯等の光でエイジングが進んでしまうので
紙を巻いたり包んだりして光を遮ります。
また、湿気が天敵ですのでその対策もします。
そして、使う予定がない革でもたまに広げます。
保管するだけでも こんなに気を使ってるんですよ。



そして、大事な製作時は
作業台や手が汚れていない事に注意します。

教室中、生徒さんに『力を抜いて』と言っています。
これは全ての工程に共通します。
力を入れると起こる現象を上げてみますね。

〇 革を切る時
革が撚れて真っ直ぐ切れない
刃物の切れ味が落ちる。
定規が押されて真っ直ぐ切れない。
切った断面が平らにならない、、、などなど。

〇 穴をあける
革へのダメージが大きくなる。
穴が大きくなる。
穴が曲がる、、、、など

〇 磨き
革が伸びる。
コバがフニャフニャになる。
断面が潰れる。
形が変わる、、、、などなど

〇 縫う
糸が切れる。
穴が変形する。
縫い目が均一にならない。
革へのダメージが大きくなる、、、など



ちょっと考えただけでこんなに項目がありました。。
でもね
これらは『革への愛』があれば自然になくなるんです。
赤ちゃんと接するように革と接してみて下さい。
赤ちゃんを思うように革も思ってみて下さい。
これだけでスキルアップもしますよ




なんか、大袈裟な感じになっちゃったな
















ホームページ
↓   ↓
Handmade Leatherwork Akashi





住所   千葉県柏市南柏1-2-6 南柏ビル 605
TEL    0471-43-9998
定休日  不定休
営業時間 AM 11:00~PM 20:00
メール   tkhs3150@pd6.so-net.ne.jp




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

告知と教室風景

2019-06-26 10:24:13 | レザー教室
初っ端に告知です
【柏祭り2019】に出店が決まりました
7月28日(日) 13時~20時まで
沢山の商品を持って参戦致します
只今、絶賛製作中です
雨が降らないように 祈って下さいね



では、教室風景です。
生徒Fさん

馬蹄型コインケースを製作中です。
この馬蹄型コインケースというアイテムは
レザークラフトの技術が詰まったアイテムです。
正確な型紙、正確なカット、正確な漉き
縫い目の精度などなど、、、
小さいけど根気のいるアイテムです。

やってみないと難しさや面白さも分からないので
1度、挑戦してみるのもいいかもですね
完成目指して 頑張りましょうね
お疲れ様でした




続いては生徒Aさん
引き続きのリュック製作です。

先が見えてきましたね
パーツが多く、やる事もたくさんあるので
地道な作業の積み重ねでしたが 後はショルダー部を
作るのみの所まできました。

レザークラフトは小さな物から大きな物
平面的な物や立体的な物など、様々な形、大きさを
自由自在に操って作れる所が魅力のひとつです。
同じ物でも革によって表情が変わるのも面白い所ですね。

今回チョイスした革はグレーの型押しの革と
ダークブラウンのクロムレザーですが
この組み合わせも面白いですね。
あと、少し
頑張りましょうね




続いては生徒Fさん
Fさんも引き続きのショルダーバッグです。

本体が完成したので ショルダー部と根革製作です。
どんな物でも言えるのですが
製作する際、作り方を整理できてないと
縫いずらくなったりします。

初めて製作する物に関しては、形にならないと
位置が分かりずらかったりしますが
根革やポケット等は最初に縫ってしまう方が
作り易かったりします。
ここは経験を積むしかありませんが
製作する順番を考えるだけで 格段に作り易くなったり
しますので、結構な重要ポイントです。
Fさんも もう少しで完成ですね。

作り始めのワクワク感と完成した時の達成感&感動
この感覚はやってる人にしか味わえない物です。
物作りはこれがクセになり、やめられなくなります
楽しんで製作して下さいね
お疲れ様でした




最後はフリーコースで来て頂いたMさんです。
Mさんは独学でレザークラフトをやっていましたが
基本的な事を学びたいとお越し頂きました。
なので、ヌメ革を使用したコインケースを製作。


レザークラフトを始める時にヌメ革を使いたいと思うと思います。
レザークラフトと言えばヌメ革!
しかも、アメリカンネイティブみたいな

私も始めたきっかけはそうでした。
ネイティブ系が好きな訳でもないのに 
ただただ、カッコいいっていうだけで作ってましたね~

実はここが非常に難しいのです。
ヌメ革は自分の手がほんのちょっと汚れてるだけで
革に移ってしまいます。
また、作業する所が汚れていても移ってしまいます。
汚れもそうですが、分からない砂粒位の物を革の下に
してしまうと跡がくっきりついてしまいます。
革を購入した時からすでに戦いは始まってるんですね。

常に神経を尖らせながら、作業を進めていかなければいけません。
途中で使うトコノール、ボンド等の跡もすぐついてしまいます。
こんなやっかいな革を最後まで綺麗に保つ秘訣は
『愛』しかありません

この『愛』については長くなりそうなので次回にしますが
そんな、ヌメ革を使用したコインケース。
革のカット、床磨き、手縫いの穴をあける、手縫い
全てのコツやポイント等を説明させて頂きながら
進めて頂きました。
1度、来て頂くだけで、格段に違う精度になると思います。
引き続き、完成目指して丁寧に進めて下さいね^^
有難うございました











ホームページ
↓   ↓
Handmade Leatherwork Akashi





住所   千葉県柏市南柏1-2-6 南柏ビル 605
TEL    0471-43-9998
定休日  不定休
営業時間 AM 11:00~PM 20:00
メール   tkhs3150@pd6.so-net.ne.jp







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バッグのリメイクと革整理

2019-06-21 19:33:28 | 革のお話
先日、使っていないバッグをリメイクして欲しいと
ご依頼を受けました。




イタリアのカッシーナという革で
オーストの型押しが施してある革のバッグです。
これでカードケースみたいなコインケースを
製作します。


リメイクなので当然、綺麗に解体しなければ
ならないのですが、この解体が大変なんです。。

ミシン糸を解いてから それぞれをバラバラにしていくのですが
こういうバッグは両面テープや心材、糊等でガチガチに
固めてあります。
剥がすのも大変なのですが、その後のベトベトも
リメイクする時の障害となります。




綺麗に解体できました^^
サイズを確認しながら 型紙を作り
リメイクしていきたいと思います。





最近、少しだけですが工房内を片付けています。
ついでに在庫の革も広げて綺麗にしているのですが
その中に面白い革があったので ご紹介しますね^^


まずは、牛ヌメ革の素上げ加工

【素上げ加工】とは
染色後、仕上げ剤等を使わず、革の表情をそのまま
残した革の事です。

人間で言うとメイクをしてない感じですね
メイクをしてないので自分がメイクさんになれますよ。

例えば、銀面を磨けば

こんな感じに仕上がります
カッコいいでしょ

この他にもオイル加工をしたりと色々、遊べる革です。
もちろん、タンニン鞣しですので経年変化も楽しめます。



続いての革は

こちらも牛革のタンニン鞣しですが
よくよく見ると、なにやら高級なオーラを醸し出しています

匂いを嗅いだり、引っ張ったり、叩いたり
泣いたり、笑ったりしてみた後



曲げたら色が変わりました
【プルアップ】ですね

【プルアップ】とは、まぁ~オイル加工なのですが
銀面の層ににワックスや油剤を多めに含浸させてプレスする
仕上げ方法です。

革の内部にオイルを多く含んでいる為
しっとりした質感と艶が特徴で
折り曲げたり、揉んだり、裏から押し上げたりすると
濃淡の模様が現れます。
こちらも経年変化が楽しみな革ですね


この革については新事実が判明しましたが
それは教室でね











ホームページ
↓   ↓
Handmade Leatherwork Akashi





住所   千葉県柏市南柏1-2-6 南柏ビル 605
TEL    0471-43-9998
定休日  不定休
営業時間 AM 11:00~PM 20:00
メール   tkhs3150@pd6.so-net.ne.jp





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積み革遊びとプレゼント

2019-06-18 18:43:37 | レザー教室
遊びで こんな物を作ってみました。

まだ、磨きが途中ですが『アメちゃん入れ』です

これは積み革という技法で
革を何段にも重ねて圧着してから磨きます。


この真ん中をくり抜いた残りをなるべく平らにして





こんなのを作りました。

これは、当教室の生徒さんに遊んで貰おうと思ってます。
もちろん、完成品のサンプルも作りましたので
実物を見て下さいね

磨き方や磨く薬剤等は何を使ってもOKです。
どれだけ綺麗に磨けるか 遊んでみて下さい




そのレザークラフト教室ですが
基本コースのご新規様の特典として 
【クルクル工具入れ】をプレゼント致します

って言うと、『私達は何もなかったよ』って
言われるので 今、いる生徒さんにも差し上げますよ




こんな感じの物です。
価格をつけるなら 5000円位かな

ボールペンも入るように少しだけ長くしました。
工具と言っても【菱目打ち】【目打ち】などの
長さが短い物に限ります。

色は限られますが、あと、10点位
製作しようと思っています












ホームページ
↓   ↓
Handmade Leatherwork Akashi





住所   千葉県柏市南柏1-2-6 南柏ビル 605
TEL    0471-43-9998
定休日  不定休
営業時間 AM 11:00~PM 20:00
メール   tkhs3150@pd6.so-net.ne.jp

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レザー教室風景【革と遊ぼう!】サンプル

2019-06-17 09:25:29 | レザー教室
先日の教室風景です。

生徒Yさんはトートバッグ製作。
まずは、大きさを決めてからの型紙製作です。

Yさんはトートバッグを数多く製作していますので
もう手慣れた感じでサクサク進めて頂きました。


本体、持ち手、内装、チャーム等々
作り進めて頂き

ここまで終わりました。
仕上げは自宅でという事で完成品の
写真を楽しみにお待ちしてます^^
お疲れ様でした





続いては生徒Sさん
こちらは変わりダネでドラムスティックケース。
私は見た事もないアイテムなので
仕様とか使い勝手が分からないのですが。。
技術的な要点だけをお伝えする感じで
進めて頂いてます。


形は大まかに言うとラウンドウォレットの
デカい版ですかね

拘り箇所が満載で細かいパーツもたくさんあります。


このアイテムには2ヶ所、ファスナーを使う所が
あるのですが、Sさんはファスナー物が初めてなので
ファスナー調整のレクチャーから始めさせて頂きました。

最初は難しいと思いますが
作品を製作する上で避けては通れないアイテムです。

ファスナーを使えるようになると作品の幅も
広がりますし、何より便利な物なので
是非、マスターして頂きたいです

私も戸惑いながらの製作ですが
頑張りましょうね





先日、ちょっとお話した 新しいカルチャーのお仕事
ですが、ほぼほぼ決まったようです
今後の流れとしては
夏にオープン予定ですので そのオープン時に
ワークショップをやるそうで
その内容を決めて来月、打ち合わせがあります。
なので、サンプル製作をしています。

その中の一つが

当教室でもイベントでも行っている
キーホルダー製作。

数種類ある形の中から選んで頂き
刻印やスタンプ、チャームや染色等々
色々なアレンジが可能で
小さいお子様でも気軽に革と遊んで頂ける
ワークショップです

打ち合わせしてみないと分からないのですが
ワークショップの内容は5つ位、考えています。
好きな内容を選んで頂いて、、、、っていう形で
行えれば 楽しくなると思うんですけどね~














ホームページ
↓   ↓
Handmade Leatherwork Akashi





住所   千葉県柏市南柏1-2-6 南柏ビル 605
TEL    0471-43-9998
定休日  不定休
営業時間 AM 11:00~PM 20:00
メール   tkhs3150@pd6.so-net.ne.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする