退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#1091: アメリカの週4日教育

2018-09-17 09:28:20 | アメリカ便り
金曜日に日本から帰ってきてからも、ここアメリカ中西部は90度以上の暑さが続いて、
〝さすが大陸”と思わせてくれます。

義理の両親のいるノースカロライナは、ハリケーンフローレンスに襲われ、いたるところで強風豪雨による被害が出ています。
義理は今91才と89才という高齢ですが、いろいろ助けを借りながら二人で暮らしています。
子供たち(主人と妹二人)が老人ホームを見つけたのですが、〝まだ大丈夫”ということでいまだ二人で頑張っています。
そんな二人も避難勧告を受け、先週中ごろから避難所で過ごしています。
避難所生活は年老いた義理には大変辛いことです。
これでただでもよくない健康状態が悪化しなければよいのですが。

今回のことで、老人ホームに入る決心をしたでしょうか。
子供たちはみな両親のところから遠く離れているので、こんな時でもすぐに駆け付けることはできないので、子供にとっても心配の種です。
私は嫁の立場なので、こういった家族問題には口を出さないようにしていますが。

2週間前ぐらいにテレビを見ていたら、〝へー、こんなのやっていたの?、ただでも賢くないアメリカ人が余計賢くなくなる”、と思わせるニュースをやっていました。
アメリカには只今50州存在しています。
そのうちの24州はもうすでに週4日制を導入しているそうです。
と言っても24州にある学校(~12学年)全部がこのシステムを導入しているわけではありません。
その州の中に1つでも週4日制を導入しているスクールディストリクト(通学区域)があるということなので。
まだそれほど広まってはいませんが、ニュースによるとこのシステムを導入する学校はこれから増えるとのこと。
アメリカの学校って、ほとんどが夏休み3か月は丸々休み、クリスマス、春休み等の休みを入れるとさらに1か月は休み。
週5日制だし。
ということは生徒は年間5か月分以下しか学校に行っていないこととなります。
授業内容だって、国数理等の〝勉強だ”という科目より〝ゆとり”重点の科目も結構多いし。
それがさらに週4日だって?
毎週3日間の休みが終わって、月曜日に学校に来たって〝ボケー”っとしているだろうし。
ということは実質週3日。
いやいや、木曜日だって〝明日から3日間休みだ”ということで、さらに実質2日となる。
いつ勉強するのだろうか。

と考えると、アメリカは大学で勉強するのです。
これが遊び惚けている日本の大学とは違うところ。
そして3年生から就活をする日本社会とは違うところ。

でも週4日はひどい。
どうしてこのシステムが導入されることになったか想像できますか?
単純に〝お金”なんです。
つまり、州が学校予算を削減するためなんです。
非常にアメリカ的、つまり単純。
生活保護者には〝金を生む能力をくれてやるより金をくれてやる”的感覚で、これからの社会を担う子供の教育を決める。
以前からアメリカ社会はうわべ社会と言っていますが、これなんです。
根本を正さないアメリカ社会。
昨今、目立っています。
トランプ政策なんてその象徴と感じます。

今日はもう長くなったのでやめておきます。
私の子供たち週5日で助かった。
共働きだったので。

ハブグレジュンタのマミー