身体が変だ。
時折ファ~っとする感覚。
この感覚は熱があるとき。
38度。
今晩は夜勤、明日の9時まで持たせなくちゃいけないんだよね、
薬を飲んで眠気でもきたらまずいし、
まずは水分をどんどん摂って、うがいを熱心にして、のどを乾燥させないようにマスクをして、休めるときは横になる。
これしかないか。
夜中、と~さんがトイレに起き、マスクをしてソファーに横になっている私を見て、
“大丈夫か?”そう言いながら、
洗面所でタオルを濡らし額にあててくれたんだ。
“ありがとう、これで熱が下がるね。と~さんも寝て”
“気をつけろよ。”
部屋に戻ると~さんの後ろ姿。
カッコいいね~
と~さんの奥様と話すときがあって、
“昔はけっこう泣かされたんですよ。”(と~さん、もて男だったらしい)
でも、もてたっていうのはわかるよ。
とにかく優しい。
入居した頃はお互いに様子がわからず、右往左往したけど、
今はと~さんの優しさに夜勤中も癒される。
ほんと最初は、タオルケットでグルグル巻きにされたり、“この泥棒が!”とゲンコが飛んできたり、まこと賑やかな夜勤だった。
パーキンソンも併症しているので、歩行が不安定で何度かこけているんだ。
前日の夜勤でも転んで、左肩をだいぶ痛がっている。
何事もなければいいんだが・・・・
「脳」って不思議だなあ~
これから先高齢者はますます増え、平均寿命は90を超える時代がやってくる。
それに並行し結婚しない男女が増え、子供は減り、増える高齢者を少ない人数で支えていかなければならなくなる。
高齢者の増加は認知症の増加でもある。
認知症になりたくないと思っても、こればかりはなんとも、
ぼけたら子供たちがなんとかするだろう、
ホームでも病院でもいい。
出来れば居心地のいいところがいいかなあ~
あんまり干渉しないでくれるところがいいかな~
と言って、あまり干渉しないでくれると、これもまた大変。
ほどほどに、
いい「加減」で相手をしてくれるところがいいなあ~
60もなると、
と~さんにぐるぐる巻きにされようが、ビンタをもろおうが、さほど気にならず。
いいも悪いも一緒。
ここが家で家族だから。
家族が沢山いれば助け合えるから。
自宅に戻ってすぐに横になる。
夕方息子が来て、“何かない?ちょっとお腹が空いたんだけど”
いそいそと支度をする。
親ってそんなが嬉しい。
熱は下がったみたい。