“ちょっとお願い。”
辞めたグループホームから電話が入る。
スタッフの病欠、退職などなどでスタッフが不足している様子。
ちょうど、下宿屋のおばさんを辞めたところ。
久しぶりの夜勤に出掛けた。
風邪ひき真っ最中。
94歳のひとりのば~ちゃんは37,7℃。
もうひとりでは歩けない。
だけど、
歩こうとする。
トイレにもひとりでは行かれない。
だけど、
行こうとする。
夜中、ベットから起きいつものようにトイレに向かうが・・
へなへなと座り込む。
ころころ体系の腰が抜けたば~ちゃん、私ひとりでは起こせない。
隣のスタッフに応援を頼み、「よいしょ!」 2人掛りでやっと車椅子に。
それからまた数時間後、困った顔で廊下に座っている。
“どうしたんだろう、歩けないんだけど・・”
その間も、何回も何回も転倒してる別のジジが起き出す。
リビングのソファで寝るのが日課となっており、
目を醒ますとソファから立ち上がり、“お~いお~い“と呼ぶ。
久しぶりの夜勤、
ふたりのじじ、ばばから大歓迎をうけた。
ば~ちゃはその何日後、椅子から転倒し入院となった。
高齢者の風邪は思わぬ命とりになりかねない。
退院してきたら、車椅子になっているかな。
夜勤明け、いつもニコニコ顔で“大丈夫かい、大変だね~”と優しい言葉をもらっていた。
今度の夜勤に会えるといいな。
入居当初、9人全員がひとりで歩いていた。
83歳のば~ちゃんは転倒で大腿部頸部骨折後、車椅子に。
94歳のば~ちゃんも転倒で同じく大腿部頸部骨折で車椅子に。
ともに女性。
閉経後は女性ホルモンの分泌量が激減するため骨密度が低下、まして高齢になるほど運動量も低下するし、骨折しやすくなるんだよね。
私もひとごとではない。
カルシウムを含む食品を多く食べ、
適度にお日様にあたり、
過度な飲酒はせず、
ストレスを溜めず、
適度な運動をする。
よ~し、ほどほどにやっていこう。
なんだか話がそれたみたい。
いつまでかわかんないけど、
またじじばばとの付き合いが始まった。
ごくごくたまに行かせてもらうって感じ。
寓話の「アリとキリギリス」
夏、アリはせっせせっせと働き食べ物を蓄え、キリギリスは歌を楽しみ夏を謳歌。冬、ゆっくり過ごすア。、食べものに困り、アリに分けてほしいと頼むキリギリス。
夏の短い北海道。私はキリギリス派かな。
冬に働いて、夏は謳歌。