20日ぶりの夜勤。
いつも送ってもらうおとうさんの都合が悪い。公共交通で行く事に。
自宅から恵庭まで送ってもらい(10分)、恵庭からJRで千歳まで10分。一日3本運行のバスで千歳から厚真まで1時間。職場まで徒歩6分。
所要時間約1時間半、料金1310円。
バスから降りると、鼻がツ~ンっと痛い。
寒い!!
そいう言えば去年の12月、全国放送の民放テレビから「全国で今日が一番寒い町、厚真町!」という事でテレビでお馴染みの方が取材に来ていたなあ~
職場のポカポカは最高!
20日ぶりの勤務で変わったことは、前回の夜勤では大腿頸部骨折で入院していたHさんが帰って来ていた事。
本来なら、まだリハビリ最中なのだが、病院ではそれどころではなかった様子。
息子さんは、ほとほと参ってしまったようだ。
と言うことで、
歩くのは出来なくなり、杖から車椅子になったHさんだが、見事なまでに自由自在に車椅子を自躁している。
すごい!
夜勤帯になり、Hさんは・・・・
ガシャン~!とドアーを開け、リビング室にやってきた。
“おなか空いた。なんか頂戴。”
手にするものが杖から車椅子になっただけで、Hさんは何にも変わってなかった。
なんか嬉しかった。
ひとりで笑ちゃった。
今までとおりのHさんがそこにいた。
頻回なトイレ通いも変わらない。
車椅子からのベット移動も、ベットからの車椅子移動にも、何の手助けも必要としない。
ブレーキもちゃんとかけている。
Hさんは自由が好きなんだ。
病院での生活は窮屈だけのもんだったんだね。
義父もおんなじ。
入院2日目で医者から呼び出しあり、“もう責任は持てません。”
点滴持参で、その日に連れて帰った。
“地元の病院だったらいいよ。”との言葉に半信半疑ながら入院するが、
5日目だったかな~
医者から電話、“もう責任は持てません。”
その日、我が自宅にば~ちゃん共々帰宅。
それもつかのま、ば~ちゃんと一緒に、じ~ちゃんが開拓時代に建てたブロック作りの古い家に戻っていった。
じ~ちゃんのベット横に常に寄り添うば~ちゃん。
そこには幸せそうな顔で、穏やかなふたりの時間が流れていた。
Hさんは自宅には戻れない。
ここ「えがおの家」がHさんの終の棲家なんだ。
“あったかい牛乳頂戴。”
“なんでもいいから頂戴。”
生きる強さ。
Hさんから教えてもらう。
ありがとう。
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