おうちの中ばっかりはつまんないよ。
ママにお願いして外に行ってみた。
雪がいっぱい。
つららもいっぱい。
まだお熱があるのかな～
雪を食べたら、冷たく気持ち良かった。
つららもガリガリ噛んじゃった。
お熱が下がらないので病院に行って来た。
「念のためインフルエンザの検査をしましょう」
先生は僕の鼻に棒を入れるんだよ。
ちょっと泣いちゃった。
結果はOK！
よかった。
お薬飲んで早く元気になりたいよ。
札幌まで電車で行って来たよ。
真知子ば～ばが一番前で肩車をしてくれたので、沢山電車を見られたんだ。
大好きな電車に乗ってとっても嬉しいのに、
鼻水と咳がコンコン出て、気分がいまいちのらないんだ。
北海道でいっぱい遊ぼうとしたのに残念。
早く治るといいな～
「ふ～くん、欽矢じ～じがなんかいいもの買ってきたみたい」
「なになに、見たいな～」
ジャジャ～ン！
「わ～い！わ～い！５００系新幹線だ～！」
「ふ～くん大好きなんだ、欽矢じ～じありがとう！」
「新幹線と一緒に寝ようっと」
すっかりご満悦なふ～くんだった。
外がどんなに氷点下の世界でも、
部屋の中はポッカポカ
薪が赤々と炎を立て、
ストーブの上では小豆がコトコトと美味しい匂いをさせ煮えている。
朝、目を覚まし外を見るが、窓がガチンガチンに白く凍って何にも見えない。
昨日（今日）２時、寝る前の気温はマイナス１８度だった。
今朝は・・
どこもかしこもガチンガチン。
軒下にはつららが下がり、
チャチャの水はもちろんガチンガチン。
冬将軍到来だね。
昨夜からの雪は今季初の積雪となった。
今日は一週間ぶりの職場、給食おばさんの日だ。
上下白衣に着替え、給食室に入ると窓の外は雪景色。
寒そうに行き交う人の姿が見える。
でもここは蒸気が立ち登り、寒さなんてどこ吹く風。
豆腐のそぼろ作り。
大きな釜で湯がいて、後はひたすらつぶしてひたすら炒る。
何せ５００人を超える量はなかなかのものだ。
午後、各学校、園から配膳車が戻る。
職場は戦場と化す。
スタッフ間の見事な連携プレー。
心地よい疲労感を残し、仕事は終わる。
宅配便が届いた。
うん？ 何だろう？ 誰から？
開けるとニッカウイスキーが出てきた。
“ニッカウイスキー「北の夫婦の物語」に応募いただきありがとうございます。
ご応募頂いた作品が佳作に入選しましたので副賞の「オールモルト」をお送りさせて致します。”
そういえばだいぶ前に応募したっけ。忘れてた。
佳作がちょっと残念だけど、
嬉しいよ～～
なんでも“当たる”っていいね。
たまにはウイスキーでも飲もうかな。
外は雪がしんしんと降り注ぎ、
部屋の中からは７メートルのツリーが、青い光を放ち浮かび上がっているのが見える。
我が家の冬の守護神。
遥か遠くからもこの光が我が家へと導く。
冷えた身体、
「温泉行こう！」
今年８月、リニューアルオープンした早来「鶴の湯温泉」。
見事な変身ぶり！
それはそれはきれいになった事。
こんなにいいお湯だったのかな～
浴室の大きく広い窓からは外の景色をのぞみ、
「雪が降っていたら、最高なロケーションだね」
そんな想いを抱かせる明るい浴槽に、ついつい長居をしてしまい、
少々湯疲れをしてしまった。
「また来ようね！」
帰りの車中、孫のふ～くんはやっと夢の世界に。
ふ～～～～～～～
「う～～寒い！ もう帰ろう！」
「やだよ！ まだ遊んでる！」
空は薄墨色、気温３度、冷たい風に大人は帰るコール。
「まだ、まだ」
やっぱり子供は風の子だ。
