河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

ディスプレイの厚み

2009年03月01日 | 東南アジア
アジアの国から帰る時はバンコク乗換えになる事が多い
またいやな都会に戻ってきたというがっかりした気持ちと、
やっと自分の生活に戻れるというほっとした気持ちが同居する

都会の特徴というのは、薄い携帯電話と薄い液晶テレビとフラットなしゃべり方
そういえばラップ系の音楽もメロディの無いフラットな意味の無い言葉だけだ

60年代には分厚いブラウン管のテレビのオーバーなアクションの喜劇を
おじいちゃんが扇風機の風を受けながら顔をくしゃくしゃにして笑いながら
見ていたような気がする

学生がヘルメットをかぶって新宿駅前でお祭りのように楽しそうに怒りながら
練り歩いていたのがニュースに映っていたのを覚えている
そのお祭りはデモ行進というものだったらしい

ディスプレイの厚みと感情の厚みは正比例してるのか
何もかもが薄くフラットになって温度が無くなっていってるような気がする
完全にフラットになった状態って死ぬ時の心電図と同じような
人間の野生とか生命力は確かにどんどん死んでいってるに違いない

病院のベッドでチューブやケーブルにつながれているのと
インターネットとデジタル機器に囲まれて暮らしてるのはよく似てるのかも
あっ、自分の事や