河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

新春寄席 冬のウイルス

2013年01月02日 | ビンボリッチ計画
「そこのおじさん、あそこの公衆電話が鳴ってますよ」

「もしもし、私がブルースウイルスだが
くそっ、隣村で娘を誘拐しただと
今からすぐそっちに行ってお前の隠れ家を爆破してやる」

ガチャン、電話を切ったブルースさん
そばにいた八田君に目をつけはったんですな

「八田君、この爆薬を背負って、隣村まで付いてきてくれ」

二人が峠にさしかかりますと、冬の日なたぼっこで
道に寝ていたウワバミを踏んづけてしまいました

「うわーっ、ウワバミに呑まれちまったぜ
でも大丈夫だ、この爆薬でウワバミを驚かせてやるぜ」

ドドーン、爆薬が腹の中で爆発したもんですから
さすがの大蛇もたまったもんじゃありません
すぐに二人を吐き出してしまいよりました

「しまった、ブルースさん、残りの爆薬を腹の中に忘れてきました」

「しょうがないなあ、俺がもう一度行ってくるぜ」

「これ、ウワバミ、もう一度俺を呑んでくれ」

ぐったりしたウワバミは首を横に振って一言

「冬のウイルスは体に悪い」


おあとがよろしいようで