細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

日無坂

2009-02-07 16:03:26 | 読書メモ あ行
日無坂          著者 安住 洋子

《内容》
跡継ぎになることを期待されながら父利兵衛に近づけず、反発し、離れていった。あの日から十年、長男の伊佐次はすっかり変わり果てた父とすれ違う。父は万能薬という触れ込みの妙薬をめぐって、大店の暖簾を守ろうとしていたのか、それとも…。親と子の、わだかまりと情を描き尽くす市井小説の名品。
             (紹介文より)


―――いずれ、江戸を離れるので、なおさら、帰らぬ幼い日々が懐かしくなるのかもしれない。自分にとっていい思いでは、いつも身近に引き寄せておきたいと思うのかもしれない。


―――「俺から見りゃあ、そっくりよ。ふたりとも、真面目すぎるんだ。自分を曲げないから、取り返しのつかないことになっちまう。相手を思っているのに離れてしまう。意地を張るのはやめにしな。他人の意見もたまには聞くもんだぜ。」
「・・・・・・へい」
「俺も偉そうなことは言えねぇんだ。いや、自分のことじゃねぇから、言えるのかもしれねぇ。しくじった者でないとわかんねぇものさ」


―――
冬枯れの木々が、雪を含んだ厚い雲に手を伸ばしていた。
その枝は小さく芽吹き始めていた。


ふだん着物のたのしみ方

2009-02-07 14:06:04 | 読書メモ か行
ふだん着物のたのしみ方     著者 きくちいま

《内容》
着物を気楽に、ステキに、そしてチープに着るためのおしゃれアイデアを紹介。お出かけコーディネート、ふだん着コーディネート、簡単着付け術、おすすめきものショップ、収納や手入れの方法などを掲載。
             (紹介文より)


読んでると楽しい。実際に着物と帯と小物を合わせると難しい。