婚礼、葬礼、その他 著者 津村記久子
《内容》
友人の結婚式に出席中、上司の親の葬儀に呼び出されたOLヨシノのてんやわんやな一日。若者たちの群像小説「冷たい十字路」併録。
(紹介文より)

これが芥川賞候補作と・・思えないほど、面白い本(ごめんなさい)です。
てんやわんやが気になって、読んでしまいました。
―――自分が死ぬ時、今の自分の年齢の人たちはどんな様子なのだろうか。世の中を良くしてくれているだろうか。けれど、いい世の中だったら生きることに未練が残りそうだとも思う。ならば、どうしようもない、生きていても仕方ないという世界であればすっぱり死ねるのかというとそうでもないような気もする。死ぬことと生きることとがあまりにもかけ離れていることに気付く。(略)ヨシノは思う。
―――「わたしはね、やっぱりあんまりでかい葬式とかはいいから、誰も関係ない人を呼び出さずに済むようにしたいですね。あと、孫ができたらかわいがって、何もちらつかせずに誰かにお見舞いにきてもらえる人生を目指します」
《内容》
友人の結婚式に出席中、上司の親の葬儀に呼び出されたOLヨシノのてんやわんやな一日。若者たちの群像小説「冷たい十字路」併録。
(紹介文より)

これが芥川賞候補作と・・思えないほど、面白い本(ごめんなさい)です。
てんやわんやが気になって、読んでしまいました。
―――自分が死ぬ時、今の自分の年齢の人たちはどんな様子なのだろうか。世の中を良くしてくれているだろうか。けれど、いい世の中だったら生きることに未練が残りそうだとも思う。ならば、どうしようもない、生きていても仕方ないという世界であればすっぱり死ねるのかというとそうでもないような気もする。死ぬことと生きることとがあまりにもかけ離れていることに気付く。(略)ヨシノは思う。
―――「わたしはね、やっぱりあんまりでかい葬式とかはいいから、誰も関係ない人を呼び出さずに済むようにしたいですね。あと、孫ができたらかわいがって、何もちらつかせずに誰かにお見舞いにきてもらえる人生を目指します」