二鶴工芸です。
画像は最近はなかなか制作できませんが、7~8年程前に一点ものでヴィンテージというコンセプトで拘った商品です。
使った素材は酒袋(酒粕を絞る袋)・ヴィンテージデニム(旧織機で織られたデニム)です。
いい味の酒袋はなかなか見つからないもので画像くらいの浅い色はよくあるタイプのものです。
黒光りしているものはなかなか見つからないですね。
画像のデニムはリジット(見洗い)の生地を一旦、業者にバイオウォッシュ加工して色落ちさせたものを使いました。
このバッグのサイズは長財布が入る程度のミニマムなサイズです。
見せどころは前胴のポケットにセルヴィッチ(赤耳)を使ったペン入れのポケットを配したところです。
このセルヴィッチを使うことでヴィンテージ感がアップします。
一点ものですのでディテールにも力が入ります。
これだけ手をかけると、それなりに価格が高くなるのは当然です。
が当時デパートの催事で確かチラシに載ったのですが朝一番に購入しに来られたそうです。
40代半ばくらいの男性だったそうです。
この手のものを何点か展開しましたが全て無くなりました。
ファッションの中にヴィンテージアイテムを取り入れるのが大人のおしゃれだと。
この思考は今でもさほど変わらないと思います。
F&Eという雑誌が今でも販売してるくらいだし。
ただ当方の商品はアメカジ寄りのジャパンカジュアルです。
難しい購買層ですが、この層をくすぐらせるアイテムを制作するのも一考ですかね。