二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

砂子の粗細

2015年08月10日 | 日記

二鶴工芸です。
画像は塩瀬の帯になります。
ぼかしのところに型を使っての摺り箔加工。
地色は若干違いますが、加工方法は同じです。
ただ使った砂子(箔)の粗さが違います。
上が非常に細かい金と淡色の砂子で下が同色で粗い砂子です。
細かいとマット(艶消し)になりますし、粗いと光沢が出ます。
同じ素材でも雰囲気が変わります。
砂子は画像の竹筒に箔を入れて筆等でかき混ぜて落とします。
下部のメッシュの目の粗さで砂子の大きさが決まります。