二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

名工展は明日からです!!

2018年10月23日 | 日記

二鶴工芸です。
昨日、京の名工展の搬入でした。
明日、24日(水)開催です。

今年も昨年と同じく「京もの認定工芸士」のユニットである「京もの倶楽部」から合作を出展します。
京友禅の私、上仲昭浩、同じく京友禅の弟の上仲正茂、京漆器の太田勲、京竹工芸の細川秀章、京焼・清水焼の柴田恭久の5名でのユニット「京もの倶楽部」
今回は京友禅の私、上仲昭浩と京友禅の上仲正茂・京漆器の太田勲の3名での出品です。
今年は昨年の「読書セット」とも併せて使えるアイテムを加えた着流しシリーズ第二弾「ほろ酔いセット」になります。
画像の作品です。
通常の着物の陳列とは違い、セットものということで衣桁に飾らずに台の上に置いて揃えております。
私は角帯、上仲正茂は男物着物、太田勲は酒器セットです。

上仲正茂のデニム製の男着物は染まったものを仕入れて抜染して色を挿すのではなく、生成りの状態で織ったデニムを仕入れ、友禅と同じ方法で引染め・色挿しをしております。
勿論、絹と綿とでは染料が違うので綿に定着する染料を使っています。
私は松島織物様にご協力いただき、西陣織の帯地に麻の葉の柄を銀泥で摺箔加工した角帯です。
太田勲は実物の瓢箪を使った髑髏柄の徳利と盃の酒器セットです。
酔っぱらった髑髏のデザインに遊び心があります。
実際にお酒を入れて使えます。
盃は、瓢箪の花をモチーフに乾漆で溜塗仕上げです。
盃を入れる巾着は私が加工した生地を使い制作しました。
イメージの通り、腰に瓢箪を提げ、手に巾着を持ちます。
傾くほどではないですが、我々らしさは出てるのではと思います。
是非、現物をご覧くださればと思います。

京もの認定工芸士 二鶴工芸 上仲昭浩

京の名工展

京都府伝統産業優秀技術者の作品と京の若手職人「京もの認定工芸士」の作品の展示
会場:京都府京都文化博物館 5階
期日:10月24日(水)~28(日)
時間:AM10時~PM6時まで(最終日PM4時まで)
入場:無料

※各日、京の名工による列品解説や制作実演・制作体験もあります。
※会場内では呈茶席を御用意しております(一席500円)
※着物を着用の方は各日先着20名様に呈茶券をプレゼントします。


詳細:http://www.pref.kyoto.jp/senshoku/news/h30meikouten.html