二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

平成回顧録最終回

2019年04月26日 | 日記

二鶴工芸です。
平成回顧録最終回です。
色々やりすぎてキリが無いので、このあたりで最後にします。
画像は染帯 菱です。
純金箔の濃淡で表現したもの。

京都府が称号を授与している「京もの認定工芸士」を取得した時の作品です。
京都府が初年、記念すべき第1回目の募集の時は落ちました(>_<)
翌年の2回目はどんな作品を制作したらよいか様子を見て。
京都府さんからは受けませんか!!と連絡がありましたが断り、翌年3回目で何とか受かりました。
現在、認定工芸士はなんと151名にもなりました。
また京もの認定工芸士会「響」の立ち上げのメンバーにもなり、人生どう展開するかわからないものです。
そもそも人付き合いが苦手で、そういう意味で職人仕事であれば・・・という安易な感じでこの世界に入ったのですが。
それが現在では人前でトークイベントや実演等もやることに。
全く真逆な展開!!
私は体育会系育ちで、学生の頃はセンスのある天才みたいなやつが努力している姿を見て、並の私が普通の努力をしていては肩も並べられないことを身を持って感じていました。
これはどんな世界でも同じで高校を卒業して工房に入った時も。
先輩さんに付いていくのに必死。
独立した後も難しい仕事を依頼されることが多く。

今思えば背伸びをすることで成長できたかなと思っています。
ちょっとの背伸びが成長につながると実感しました。
そういう感じで過ごした平成時代でした。
ということで最後はかっこよく平成回顧録を締めます!!^_^;
令和という時代は自分にとっては人生の次のステージを迎える時代になりそうです。
色んな意味で今以上にタフにならないとしんどいだろうな・・・