二鶴工芸です。
昨日の午前中に京都駅ビル2FのRIMPA 400 の作品展、その足で案内をいただいてたので 平成の京町家×平成の工人(たくみびと)の作品展に行き、
さすがだなぁ~と。
その後岡崎の細見美術館へ直行。
これも案内をいただいたので3階の茶室「古香庵」のアーティストによるオリジナル釜敷&香合と富士山型うちわと捶撥(すいはつ)展へ。
今まで同館の茶室に入ったことが無かったので、ちょっとした感動!
かわいらしい作品を見て、同館の琳派四百年 古今展 細見コレクションと京の現代美術作家へ。
強烈なインパクトの作品!!
特に山本太郎氏の風神ライディーン!
日を分けて見るべきだった^_^;
おかげでそれまで拝見してた作品がかすんでしまった。
すみません(>_<)
参考画像です。
二鶴工芸です。
濃い地色に金箔を加工する場合、金の色目がたち過ぎる(光って派手に見える)といって色目を抑えてくださいという要望がたまにあります。
そういう場合は箔ではなくて箔を粉状にした砂子や金泥(金粉を糊に混ぜてペースト状にしたもの)を使います。
光沢を抑えたマットな仕上がりになります。
画像の一番下が純金箔の濃淡です。
上部右が金泥(練り金ともいう)でやや光沢を抑えた黄色がかった色目。
上部左が金泥の渋めで金が経年変化で焼けたような色目。
金泥は材料屋さんが作った市販のものもありますが、上部左のような色目は無いので自分で一から金粉や顔料粉、墨粉などでオリジナルで調合します。
ちなみにサンプルのデザインは縁蓋と業界でいっていますマスキングテープにデザインを映して(ペンで描く)デザインカッターで生地を切らないように切っています。
二鶴工芸です。
切箔と言って箔を賽の目(サイコロ状)に切ったものがあります。
画像のように台の上に箔を置いて竹刀で切っていきます。
台は鹿の革を貼ったもの使います。
竹は”しの竹”という種類の竹を使います。
竹の繊維に沿って小刀でパンと裂いて鋭利な部分を使います。
これがなかなか難しいわけで。
自分は苦手です。
慣れないとなかなか鋭い部分ができないです。
台の表面には目盛をうっています。
鯨尺の1分刻みです。
切る時に注意することは鼻息で箔を飛ばさないようにすることです(笑)
竹刀を左右にずらして切っていきます。
截金をされている方の竹刀は革も切れるほどの鋭利なものみたいです。
それでないとあんな細い線は切れません。
切った箔は薄紙に挟んで保管してます。
画像は切箔を使った作品です。
二鶴工芸です。
最近仕入れた生地です。
デニムでグレーとブルーになります。
個性の強い加工です。
昔、私が学生の頃流行ったケミカルウォッシュのような加工です。
最近また見かけます。
今年はデニムが流行りだそうで。
それもデニムonデニム。
ちょっと前はやぼったいとか言われてたのに。
二鶴工芸です。
画像は私物のハミルトン・ベンチュラです。
検索して価格を調べないでくださいね^_^;
数年前にオークションで中古をラッキーにも安価で購入したものです。
この時計は調べたところ1957年からのロングセラーだそうです。
現在でも人気の商品です。
なぜ人気!?
この形状!!
独特の非対称のケース。
そこに惹きつけられる。
単にプレスリーが装着してたからだけの理由ではないでしょう。
こんなモノからでも何かヒントがあるのでは!?と妄想しています。
二鶴工芸です。
数日前の地元の新聞記事です。
ちょんまげ姿のタクシー運転手の記事。
京都では四つ葉のクローバーや今年は二つ葉のクローバーのタクシーがレアですが、このちょんまげ姿の方はひとりだけですのでこのタクシーの方が実は超レアなのでは!?
二鶴工芸です。
画像は金唐革を模した金箔加工のパネルです。
樹脂の盛り上げ加工を施し立体感を表現しています。
金箔・焼き箔・一部色箔を使用しています。
革に近い質感を表現しております。
ぱっと見、本当に金箔加工なのかと疑われてしまいますが、金箔加工なんですよ。
実はこのパネルは修行時代に当時の組合の研修生の展示会に出展した作品です。
劣化しないように表面をコーティングしていました。
この作品の後、何点か同じような作品を制作しましたが、結局この作品以上のものは制作できませんでした。
それだけ完成度が高く、自分自身でもなぜなのかわかりません。
最後に一発勝負の仕上げの加工があるので、その工程で微妙な味が出ないのかなとは思います。
当時の工房の師匠・先輩方のレベルが高く、アピールしようと必死に考えた末の考えた技術で妙な念が入ったのかも。
すごく思い入れのある不思議な作品のひとつです。
二鶴工芸です。
昨日の地元の新聞記事です。
衣装デザイナーのワダエミさんの記事です。
記事の衣装についての文面にすり箔(摺箔)という文字が記載されていました。
”2人の衣装の素材は同じだが、金と銀のすり箔で違いを出そうと考えた”という文面。
摺箔というのは桃山時代の能装束や祝着にパターン化した型紙等を用いて金箔を箔押しする技術で日本の金彩加工のルーツになる技術です。
(布地に金箔を加工した古代裂はそれより以前の中国の唐時代に行われたといわれています)
こういった衣装の技術説明では大体、金彩加工や金箔加工という表現で文面になっているのがほとんどですが、
すり箔という技術名使うということで、この加工への思い入れや、ご本人の見識の深さを感じさせられます。
おっ!!さすが衣装デザイナーやな~と。(当然かもしれませんが)
こんな些細なとこに反応するのは私だけですかね!?
ちなみに摺箔加工の参考画像もついでに 能装束 赤地金鱗紋摺箔 です。
二鶴工芸です。
画像は水色とピンク色の帆布を使用したトートバッグです。
大きさはA4がゆったり入るサイズです。
型はノーマルでいたって普通のものです。
七宝の柄を胡粉で加工しています。
ただ表両面はチュールといってメッシュの生地を合わせて縫製しています。
チュールはパールホワイトの色目で透けて地色と柄が見えている状態です。
基本夏用なので、涼しげな印象にしています。