二鶴工芸です。
昨日の地元の新聞記事です。
衣装デザイナーのワダエミさんの記事です。
記事の衣装についての文面にすり箔(摺箔)という文字が記載されていました。
”2人の衣装の素材は同じだが、金と銀のすり箔で違いを出そうと考えた”という文面。
摺箔というのは桃山時代の能装束や祝着にパターン化した型紙等を用いて金箔を箔押しする技術で日本の金彩加工のルーツになる技術です。
(布地に金箔を加工した古代裂はそれより以前の中国の唐時代に行われたといわれています)
こういった衣装の技術説明では大体、金彩加工や金箔加工という表現で文面になっているのがほとんどですが、
すり箔という技術名使うということで、この加工への思い入れや、ご本人の見識の深さを感じさせられます。
おっ!!さすが衣装デザイナーやな~と。(当然かもしれませんが)
こんな些細なとこに反応するのは私だけですかね!?
ちなみに摺箔加工の参考画像もついでに 能装束 赤地金鱗紋摺箔 です。