二鶴工芸です。
画像は金唐革を模した金箔加工のパネルです。
樹脂の盛り上げ加工を施し立体感を表現しています。
金箔・焼き箔・一部色箔を使用しています。
革に近い質感を表現しております。
ぱっと見、本当に金箔加工なのかと疑われてしまいますが、金箔加工なんですよ。
実はこのパネルは修行時代に当時の組合の研修生の展示会に出展した作品です。
劣化しないように表面をコーティングしていました。
この作品の後、何点か同じような作品を制作しましたが、結局この作品以上のものは制作できませんでした。
それだけ完成度が高く、自分自身でもなぜなのかわかりません。
最後に一発勝負の仕上げの加工があるので、その工程で微妙な味が出ないのかなとは思います。
当時の工房の師匠・先輩方のレベルが高く、アピールしようと必死に考えた末の考えた技術で妙な念が入ったのかも。
すごく思い入れのある不思議な作品のひとつです。