
9月2日
日経平均 2万8214.75円(149.47円高)
TOPIX 1965.53(7.91ポイント高)
長期金利(新発10年国債) 0.245%(変わらず)
1ドル= 142.35 - 142.37(1.46円高)
9月5日 2万7619円 8億1192万株 1兆9985億円
9月6日 2万7626円 8億5021万株 2兆1251億円
9月7日 2万7430円 11億1504万株 2兆7522億円
9月8日 2万8065円 12億0765万株 2兆9818億円
9月9日 2万8214円 12億2470万株 3兆1436億円
■株探ニュース 2022.9.10
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今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、週後半に急反騰で大台回復
■今週の相場ポイント
1.日経平均は3週ぶりに上昇、週後半に急反騰みせ2万8000円台回復
2.週明けはリスクオフムード、下値模索も売り一巡後は全般下げ渋る展開
3.為替の円安加速も株式市場の反応は限定的、一時は売り優勢の地合いに
4.週後半に買い戻しが加速、日経平均は600円を超える大幅高を演じる
5.メジャーSQ算出日の週末は、値がさ株買われ日経平均は続伸して終了
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比563円(2.04%)高の2万8214円と3週ぶりに上昇した。
今週は、週後半の欧州中央銀行(ECB)理事会の結果及びラガルドECB総裁の発言に関心が集まったほか、国内のポジティブ材料としては政府の入国規制緩和による経済活性化への思惑も取り沙汰された。
日経平均は週後半に一気に戻り足を強め2万8000円台を回復。
また、外国為替市場での急速な円安も話題となった週だった。
週明け5日(月)は前週末の米国株安を受けて売りに押される展開。
米国株市場では8月の米雇用統計の内容がほぼ市場予想通りの内容で投資家心理が改善したものの買いが続かなかった。
東京市場もリスクを取りにくい流れだったが、日経平均は売り一巡後に下げ渋った。
売買代金は2兆円を下回るなど低調だった。
6日(火)は売り買い交錯のなか方向感の定まらない地合いに。
前日の米国株市場が祝日のため休場だったことで手掛かり材料難のなか小動きとなり、結局わずかながら高く引けた。
しかし、7日(水)は週末のメジャーSQ算出日を意識して再びリスクオフに。
為替市場では円安が加速したものの、株式市場の反応は限定的で、日経平均は一時350円以上の下落をみせる場面も。
終盤は下げ渋ったものの200円近い下げで着地した。
そして今週の見せ場となったのは8日(木)だった。
前日の米国株市場では長期金利低下を受けてハイテク株中心に買い戻され、主要株価指数が大きく上昇した。
ECB理事会を目前に控えていたが、東京市場では空売り筋の手仕舞い買い戻しで日経平均は大幅高。
上げ幅は600円を超え、一気に2万8000円台に乗せた。値上がり銘柄数は全体の93%に達する買い気の強い展開となった。
週末9日(金)は値がさ株などが買われ続伸。
ただ、為替が円高方向に押し戻されたこともあり日経平均の上値も重かった。
この日はメジャーSQの算出日で、売買代金は3兆円を超えた。
■来週のポイント
来週は、13日に発表される米国の8月消費者物価指数(CPI)をにらんで神経質な展開となりそうだ。
為替の円安進行は日本市場にとって追い風であり、円安メリットを享受できる銘柄の物色が進むだろう。
重要イベントとしては、国内では13日朝に発表される7-9月期法人企業景気予測調査、14日朝に発表される7月機械受注、15日朝発表の8月貿易統計が注目される。
海外では、先述した13日発表の米国CPI、15日に発表される米国8月小売売上高、16日午前に発表される中国8月の小売売上高と鉱工業生産に注視が必要だろう。
■日々の動き(9月5日~9月9日)
9月5日(月) 4日続落、米株安で売り先行も押し目買いで下げ渋る
日経平均 27619.61( -31.23) 売買高8億1192万株 売買代金1兆9985億円
9月6日(火) 5日ぶり小反発、円安進行でハイテク関連に追い風
日経平均 27626.51( +6.90) 売買高8億5021万株 売買代金2兆1250億円
9月7日(水) 反落、米株安を受け主力株を中心に売り優勢
日経平均 27430.30( -196.21) 売買高11億1504万株 売買代金2兆7522億円
9月8日(木) 急反騰、先物主導で買い進まれ2万8000円台を回復
日経平均 28065.28( +634.98) 売買高12億0765万株 売買代金2兆9818億円
9月9日(金) 続伸、米株高を受け値がさ株中心に買い優勢
日経平均 28214.75( +149.47) 売買高12億2470万株 売買代金3兆1436億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、29業種が値上がり
(2)上昇率トップのHOYAなど精密機器をはじめSMCなど機械、キーエンスなど電機といったハイテク・輸出株が買われた
(3)NTTなど情報通信、菱地所など不動産、積水ハウスなど建設といった内需株も総じて高い
(4)資源株は住友鉱など非鉄が大幅高、三井物など大手商社も堅調
一方、INPEXなど鉱業は売られた
(5)かんぽ生命など保険、みずほFGなど銀行、オリックスなどその他金融といった金融株も上昇
(6)下落率トップは商船三井、川崎汽など海運
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(12) 円安メリット 24年ぶり円安水準で自動車株など注目
2(1) 原子力発電
3(26) サイバーセキュリティ 国家的軍事案件として政府も本腰
4(2) パワー半導体 カーボンニュートラル実現に不可欠なデバイスとして注目
5(3) メタバース
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)
■モーニングスター 2022.9.10
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株式週間展望=米8月CPIでインフレ圧力見極め
日経平均予想レンジ 2万7600-2万8600円
今週の日本株相場は、日経平均株価が後半一気に騰勢を強めた。
ジャクソンホール会議で遠のいたFRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締めの転換期待が、原油をはじめとする国際商品市況の軟化などによりやや復活した格好。
13日の日本時間夜に発表される米8月CPI(消費者物価指数)でもインフレ鈍化が確認されれば、マーケットの強気ムードが一段と増す可能性もある。
<再び浮上した楽観ムード>
今週は米国株が週央から持ち直したことをきっかけに、日本株も買い優勢の動きに転じた。
NY市場の原油先物価格が値下がりしたことで、インフレ圧力の緩和が意識された格好。
日経平均は8日に9月に入り始めて2万8000円台を回復し、週末9日は2万8214円で引けた(前週比563円高)。
FRBのパウエル議長は、強力な金融引き締めを続けていく考えをジャクソンホールの講演で改めて示し、マーケットをリスクオフに導いた。
株安政策ともとれる当局者の発言も相次いだことで、それまでの楽観が消失したものの、相場は意外に底堅い。
世界景気の冷え込みを映し、原油価格の上値が重いことが安心感を生み出している。
インフレの勢いが弱まれば、FRBがハト派へシフトしやすくなるという見立てが株価の支えだ。
金利上昇が逆風となるグロース(成長)株も、足元で反発基調を強めている。
こうした中、今週は重要な経済指標の米8月CPIが控える。
前年同月比の上昇率は6月の9.1%をピークに7月は8.5%に低下した。
依然として高水準ではあるものの、今回もさらに伸びが縮小すればトレンド転換が示唆される(市場予想は8.1%)。
株式市場には追い風が吹くだろう。
<日本株はサポート要素も>
もっとも、現在進行中の欧米の金融引き締めがもたらす実体経済へのインパクトが、市場の想定より大きくなるリスクも無視できない。
インフレがピークアウト後も長期で高止まりする場合は、FRBやECB(欧州中央銀行)は経済が冷え込んだとしても金融緩和のカードを切れない事態に陥りかねない。
日本株をめぐっては、引き続き円安が一定のサポート要素になりそうだ。
また、小売企業の月次売上などからは、コロナ後の経済活動再開の動きも確認されているほか、インバウンド(訪日外国人観光客)の受け入れ本格化も視野に入る。
欧米や中国の景気が悪化する影響は避けられないものの、こうしたプラス材料により、全体相場は相対的に堅調な動きも期待される。
来週の日経平均の予想レンジは2万7600-2万8600円。
日足チャートの8月29日のマドや、日足一目均衡表の「雲」上限が上値・下値のメド。
また、25日移動平均線の奪回も1つの焦点となる。
スケジュールはほかに、国内で8月工作機械受注・速報値(12日)、7-9月期法人企業景気予測調査(13日)、7月機械受注(14日)、8月貿易統計(15日)。
海外はドイツ9月ZEW景況感指数(13日)、米8月小売売上高(15日)、中国の8月の工業生産や小売売上高、都市部固定資産投資(各16日)、米9月ミシガン大学消費者マインド指数(同)などがある。
提供:モーニングスター社
■中秋の名月 2022.9.10
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昨夜、10日は「 中秋の名月 」でした。
岐阜市でも、まんまるお月さん雲の切れ間からチョコッと顔を出し。
2022年9月10日神戸 神戸新聞NEXT