ゆめ未来     

遊びをせんとや生れけむ....
好きなことを、心から楽しもうよ。
しなやかに、のびやかに毎日を過ごそう。

「フランボワーズ」 のケーキ

2017年09月19日 | しあわせかんじるあまいもの
フランボワーズ 岐阜市島 2017.9.19

昨日の「敬老の日」に、愛娘が 『フランボワーズ』 さんでケーキを買ってきてくれました。



時計回りに、梨、いちじく、栗、桃のケーキです。
栗は、移動の途中で形が崩れてしまいましたが、これはご愛嬌。

手作りのパンも作ってくれました。



ケーキもパンも美味しくいただきました。
娘よ、ありがとう。

      『 フランボワーズ 島店  』

       住所 岐阜市管生7-4-1
       TEL ( 058 ) 297 - 3993

       フランボワーズ



先日、岐阜市から「高齢者おでかけバスカード」が送ってきました。
今日から、あなたは「高齢者のお仲間入りです。」とスタンプされたようで、複雑な気持ちです。

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「季節のない街」 そうでしょう、たんばさん

2017年09月18日 | もう一冊読んでみた
季節のない街/山本周五郎  2017.9.18

最近、不倫報道が囂しい。

たんば老は云った。
 「金持でも貧乏人でも、学問があってもなくても人間にはみんな、そのような間違いをおこす時期があるんだな、男にも女にもさ、なま身の体というやつは、ときどき、自分でもどうにもならなくなることがある」

山本周五郎の 『季節のない街』 を読むと男も女も暇をみつけては既婚者、独身者お構いなく盛んに夜這い、逢い引きに励んでいる様が見て取れる。そりゃあ、当然、駆け落ちもよく起こる。
井戸端に集うおばさんたちの一番楽しみな噂話のひとつ。くっついたり、離れたり。あっけらかんでからっとしている。
苦しい日常生活のなかのちょっとした息抜き、楽しみ、アバンチュール、そして、楽天的で原始的だ。
昨今の不倫 「年増の女が、若い男の肉体に溺れた」 あるいは、その逆とは訳が違うようだ。

ちょっと面白い話が書かれている。
この作品のユーモアの質が分かる。人間に対する優しさも話の面白さも分かって欲しい。長いが引用してみる。

    箱入り女房

 「その、あれなんだがよ、ちょっと云いにくいことなんだがよ」彼はしきりにうしろ頸を掻いたり撫でたりした、「こいつはたんばさんだから云えるんだが、くに子のやつはまあ箱入り女房さね、世間ずれのしていねえ、うぶなこたあ、これまでなんども話したとおりなんだが、それにしてもげせねえことがあるんだ」

 老人は黙って、膝の前にある詰め将棋の盤を見まもりながら、徳さんのあとの言葉を待った。

 「それってえのがおめえ、なんだあ、つまりあのときのことよ」と徳さんは口ごもりながら云った、「あのときってえばわかるだろうが、あっしがよ、その、なんだあ、つまり汗だくんなってつとめてるさいちゅうによ---くに子のやつはいきなりへんなことを云いだすんだ、ねえあんた、秋になると木の葉はどうして枝から落ちるんでしょうって、---あっしゃあびっくりしちゃったよ、ほんとにさ、おめえそんなことを考えてたのかってきくと、いま急に気になりだしたんだって、こんなときにまたどうして気になりだしたんだってきいたら、どうしてだかは知らないがとにかく気になってしょうがないって、---よせやい、いまそれどころじゃねえじゃねえかって云って、あっしゃあまた馬力をかけたが、いけねえんだたんばさん、秋になると枝から木の葉が落ちらあな、なるほど、どうして秋になると落ちるのかって、こっちも気になりだしちまったら、馬力がまるっきり抜けちまったってわけよ」

 「けれどもよ、どんなにいい考えにしろ、なにも選りに選ってそんなときに云いだすこたあねえやね、そうでしょう、たんばさん、あっしゃあだから云ってやったよ、おめえ時と場合を考えて云えって、にんげん誰だってこういうときには身を入れてやるもんだ、こっちは気が散って続かねえじゃねえかってよ」

 たんば老人は詰め将棋の駒の一つを、慎重に動かしてから、なんということもなく呻った。
 「くに子のやつあ温和しい性分だから、あっしに口返答はしねえ、はい、といってこっくりをするんだが、---忘れるのか生れつきの癖かどうか、あっしが汗だくんなって馬力をかけだすと、ねえあんたをまた始めるんだ、ねえあんた、七福神は誰と誰だっけとくる、また始めるのか、そんなこたああとの話だってえと、だって気になってしょうがないから教えてよとくる」

 「ところがいけねえ、ホームストレッチにかかろうとするとたん、またくに子のやつがねえあんたときた、それがまたとんでもねえ、首をくくるのと身投げをするのと、鉄道自殺をするのとどれがいちばん苦しむだろうときた、えっ、そのときあっしがどんな気がしたと思う、たんばさん」

 「あっしゃあねえ、胃袋がここんとこまで」彼は自分の喉を指さした、「---このへんまでとびだしてきたように思ったよほんとに、ほんとだよたんばさん」

 「どうしてこういうときに限ってよけいなことを考えだすんだ、こっちだって感情害しちゃうじゃねえか、どういうわけだって云ってやった、そうでしょう、たんばさん」

 「あっしがそう云うと、くに子のやつあ首をかしげて考えたっけ、やがてまた首をこっちへかしげて、自分でもわからないが、お店にいたじぶんマダムに云われたことがある、そういうときには気をそらして、なにかほかのことを考えるんだって、さもなければ躯が続かないよってさ、念を押して云われたのが癖になったのかもしれないってんだ、そんなことがあるのかな、え、たんばさん」

 「世間ずれがしなさすぎるよ、ほんとうに、十八のとしから七年の余もバー勤めをしていてそれなんだから、まったくうぶってったって限界があろうじゃねえか、そうでしょうたんばさん」
 「大事にしてやるんだな」と老人は云った、「いまにいいかみさんになるよ、きっと」


箱入り女房” なんです。

とっても切なくて悲しい話がありました。
「半助と猫」と「ぷーるのある家」です。
どちらの話にも、面白い個性的な猫と犬が出てきます。
半助は独身で、 「とら」 という名の猫といっしょに住んでいる。
「プールのある家」のほうは犬、子供の敵で、名を 「まる」 という。

    半助と猫

 半助は人に連れ去られたのである。連れ去ったのは刑事だともいうし、半助がいかさま賽を作っていたため、プロの賭博者たちが掠っていったのだともいわれた。

    プールのある家

 子供は決して反抗しなかった。力の差を比較したからではなく、反抗するのがまったく無意味なことだと、よく理解しているかのように。また、それが避けられない災厄であって、この世に生きている以上、すべての者が堪え忍ばなければならないことだと承認しているように。
 ギャングどもがその遊戯に飽きて、彼を最後に突きのめすか、もう一つ殴りつけるかして去ると、初めて、子供は涙をこぼすのであった。


次のふたつの話も切なかった。

    枯れた木

 「あの顔つきを見な、あの体つきを見な」とあるかみさんは云った、「あたしの昔よく知ってた人にああいうふうな人がいたけれどもさ、あれは人並はずれていろぶかい性分だよきっと、五十になっても六十になっても、からだはいろざかりでちっとも衰えないっていうくちさ、よく見てみればわかるよ」

    がんもどき

 これらのことは、この「街」の他の住人たちと同様、すべてがあいまいでつかみどころがない。ここでは常に現在があるだけで、過去のことは関知されないのが通例であり、たまたま語られる過去の話は、九割まで粉飾され、誇大に歪められるのが常識のようになっていた。
 興味ふかいのは、こういう誇張された話になると、語り手は自分で嘘と知りながら昂奮し、それがもし哀話であれば、その哀れさに自分で涙をこぼした。聞いているほうも、ああこれは作り話だなと思いながら、それでもなお身につまされて、もらい泣きをするというのが珍しくないことだ。但し、これが虚栄心に関連した問題になるとまったく事情が変る。明らかに嘘とわかっていても、必ず反感をかい、こっぴどい悪口を云われるし、実際にむかし金持であったり、現にそれをみせつけたりすれば、それこそ仇がたきのようにそしられるのであった。


夫婦の間には、外からは窺い知れないことがある。
そのことがよく分かる話だった。 「僕のワイフ」

    僕のワイフ

 この住人たちのつきあいは、物の貸し借りと、ぐち話の交換が中心になっている。他人は泣き寄り、という言葉がかれらの唯一の頼りであり、信仰であるようにさえみえる。物の貸し借りといっても、小皿ヘー杯の醤油とか、一と摘みの塩とか、茶碗一杯の米ぐらいのものであるが、貸してやったほうは「源さんのとこもらくじゃないんだね」と思い、自分のうちにはまだ少しはゆとりがあるのだ、というささやかな心づよさと優越感をあじわえるのである。それはしばしば、相手にそういう感情をたのしませるために、必要でもない一と摘みの塩を借りにゆくという、隣人愛のあらわれともなるのであった。

以上、引用部分は、題名の内容を反映していない(書かれていた場所)ようだが。しかし、作者の人間をみる目の優しさが感じられる。

黒澤明監督の作品 『どですかでん』 1970年(昭和45年)10月公開のDVDを借りてきた。
以前に鑑賞したことはあったが、「季節のない街」を読んですぐに観てみるとどの部分が省略されているのかがよく分かる。
上の引用中、「箱入り女房」と「半助と猫」は抜けていた。
映画を観て小説の内容から抜けている部分を考えるのも楽しい。

周五郎の人をみる優しさ。

 ---黒い樹立ちから眼をあげると、空にはいちめんに星が輝いているが、そのまたたきは冷たく、非情で、愛を囁きかけるというよりも、傍観者の嘲弄のようにみえる。
 「よしよし、眠れるうちに眠っておけ」とそれは云っているようであった、「明日はまた踏んだり蹴ったりされ、くやく泣きをしなくちゃならないんだからな」


一度お読みになったあなたも、年齢と経験を重ねられた今、もう一度、読み返されたならば、きっと、新たな発見と感動があるはずです。

 『 季節のない街/山本周五郎/長篇小説全集第二十四巻/新潮社 』


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日経平均2万円を目前にして、短期的調整となるか?

2017年09月17日 | 捕らぬ狸の経済


 日経平均 1万9909.50円(+102.06円)
 TOPIX 1638.94(+6.81)
 出来高 19億8644万株
 長期金利(新発10年国債) 0.020%(-0.020)
 1ドル=110.70円(0.30円安)


 9月11日  1万9545円  14億9864万株 1兆9899億円
 9月12日  1万9776円  16億5476万株 2兆2254億円
 9月13日  1万9865円  16億0511万株 2兆0498億円
 9月14日  1万9807円  16億6250万株 2兆2501億円
 9月15日  1万9909円  19億8644万株 2兆8921億円

朝日新聞 2017.9.14
約1カ月ぶりに/東証1万9800円台
北朝鮮警戒感薄れ


13日の東京株式市場は、北朝鮮情勢への警戒感が薄れ、日経平均株価は3営業日連続で値上がりした。
終値は前日より89円20銭(0.45%)高い1万9865円82銭。
北朝鮮がグアム島周辺へのミサイル射撃検討の声明を出した8月8日以来、約1カ月ぶりに1万9800円を回復した。
国連安全保障理事会が北朝鮮への制裁決議を採択し、市場には安心感が出た。

外国為替市場では、これまで安全資産として買われた円が売られて円安ドル高傾向となった。
午後5時時点は、前日同時刻より40銭円安ドル高の1ドル=109円94~95銭。


朝日新聞 2017.9.16
東証 1カ月ぶり高値
1万9909円 ミサイル不安限定的


朝方の北朝鮮のミサイル発射を受けた15日の東京金融市場では、リスク回避のため、安全資産の円が買われ円高となり、取引開始直後の株価は下がった。
ただ株価はすぐ値を戻し、円相場も午後には円安傾向に。
日経平均株価の終値は2日ぶりに上昇し、前日比102円06銭(0.52%)高の1万9909円50銭と約1カ月ぶりの高値となった。

円相場は早朝、1ドル=110円台から109円台半ぱの円高ドル安方向へ振れたが、その後円安となり、午後5時時点は前日同時刻より30銭円安ドル高の1ドル=110円70~72銭。


朝日新聞 2017.9.16
■来週の市場は/米金融政策が注目点


来週の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で示される金融政策が注目点となりそうだ。
日経平均株価は1万9000円台後半を中心とした値動きが予想される。

19、20日に米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCを開催する。
資産規模縮小の開始を決めるとの予想が市場では優勢だ(共同)



9月11日 北朝鮮の建国記念日を何事もなく通過、地政学リスクが後退して、日経平均は急反発。
       5日ぶりに1万9500円台を回復。
9月12日 大幅続伸。
9月15日 1万9900円台まで買い進まれる。

日経平均株価は、前週比634円(3.29%)高の1万9909円と大幅に反発して取引を終えた。
週間の上げ幅としては今年最大。終値で8月8日以来約1ヵ月ぶりに1万9900円台に乗せた。

今年の累積売買代金が最も積み上がっているのは19900円~20100円の価格帯で推計78兆円である。
これが上値抵抗となり短期的には調整に入る懸念が強いと考えられる。

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「磯自慢」 思い切って開封しました

2017年09月16日 | さらに酔うもう一杯の日本酒に
磯自慢  静岡県焼津市 2017.9.16

2016年に購入して、なかなか決意が付かなくて封を切らなかった 『磯自慢』 思い切って開封することにしました。
以前は、もっと手に入りやすかったのに、最近は、入手が困難なお酒になってしまいました。

いつみても、磯自慢のラベルは優雅で上品ですね。感心します。



   まごころを伝える品質本位の地酒

      純米吟醸 磯自慢

  使用好適米/兵庫県特A地区東条産
           特上・特等/山田錦100%
  日本酒度 /+4.5
  原材料  /米・米麹
  アルコール分/16度以上17度未満
  精米歩合/麹50% 掛55%(一部50%)
  酸度   /1.3
  使用酵母/自社保存
  酒友 磯自慢酒造(焼津市鰯ヶ島307)

純米吟醸生酒原酒「磯自慢」は、酒造好適米、特A地区
産山田錦を高度に精米し、南アルプス間ノ岳を源泉とす
る名水大井川伏流水を用いて、吟醸冷蔵仕込室で低温
でゆっくりと発酵させます。
長年蓄積した独自の麹造りと優良な酵母(自家培養)を
利用し、厳冬の時期に丹精を込めて手造りされた絶品で、
しぼりたての生酒原酒です。
神秘的なフルーティーな香りと爽快な味わいを冷やした
ままご賞味下さい。





裏ラベルにある 「神秘的なフルーティーな香りと爽快な味わい」 心ゆくまで堪能しました。
言うことなしの旨さです。

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「宇乃 A5雌牛すき焼弁当」

2017年09月15日 | お弁当/岐阜/
割烹 宇乃 岐阜市 2017.9.15

先月に引き続き 「宇乃」 さんのお弁当をいただきました。
今月のお弁当は、いつもいただく 「きせつ弁当」 ではなく、「すき焼弁当」です。

朝晩は、秋を思わせる涼しさになってきました。
もうすぐ、すき焼きが恋しくなる季節です。

           A5雌牛すき焼弁当



お品書きです。

            すき焼き弁当
 ----------------------------------------------------------------------
   すき焼               出汁巻き玉子
    A5ランク雌牛         インカのめざめ旨煮
    京都産九条ネギ        金時豆甘煮
    玉ねぎ、白ネギ         白飯(あきたこまち)
    糸こんにゃく           赤カブ漬け
    豆腐、椎葺、結びこんにゃく
    生麩
 ----------------------------------------------------------------------




     『 割烹 宇乃  』

   住所 岐阜市住吉町5-4フォーラム83 1F
   TEL ( 058 ) 264 - 4588

     http://www.t-uno.co.jp/



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「桃花館」 初訪問/また、柳ヶ瀬に行く楽しみが増えた

2017年09月13日 | 食は文化だ
桃花館  岐阜市柳ヶ瀬 2017.9.13

うちのKさんが、お友達と会食に出かけました。
ぼくは、2017年3月3日に柳ヶ瀬に移転OPENした 『桃花館』 さんにランチに行くことにしました。
初訪問(移転後)です。



ランチのメニューは、和食A・B・C と 洋食A・B・C からの選択です。
洋食Bは、お魚料理。洋食Cは、お肉料理です。
ぼくは、洋食B(\2700-)をいただきました。
和食の違いは、今回は確認していません。
まわりのお客さんの注文は、和食が圧倒的に多かったようです。
次回は、ぼくも和食をいただくつもりです。

 ・前菜 トウモロコシのコロッケ


小ぶりのコロッケでしたが、ほかほかの揚げたて、大変美味しかったです。

 ・旬菜もりあわせ


大きな葉に隠れてしまったのが残念です。蛸、ハム、魚、コロッケ、野菜とたくさんの種類の味が楽しめました。味もよかったです。
この一品だけでも、充分満足です。

 ・栗のスープとパン



 ・焼き魚は平目


シェフから「平目」はいかがでしたか? と聞かれたので、「美味しかった」と答えました。
「お刺身用の平目ですから、美味しいはずですよ」、とのことでした。
平目の下には、冬瓜の煮物。

 ・デザート


コーヒーか紅茶が付きます。

お昼は満席の状態、ひとりでしたが無理にお願いしました。
料理が出てくるまで随分待たされましたが、お勘定の時、シェフにもスタッフの方々にも「大変お待たせして申し訳ありませんでした」と言われました。
この一言で大変心が落ち着きます。
ごちそうさまでした。


       『 桃花館  』

  住所 岐阜市徹明通1丁目19番KASAHARAビル1F
  TEL ( 058 ) 265 - 0038

    桃花館/次回のランチ........ 2017.9.20


  宇佐のステラビルにお店があった頃は、年に数回はおじゃましていました。

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「夜よりほかに聴くものもなし」 ロマンティックな題名のミステリは

2017年09月12日 | もう一冊読んでみた
夜よりほかに聴くものもなし/山田風太郎  2017.9.12

ミステリ国の人々』(有栖川有栖)紹介の古典、その7は、山田風太郎作 『夜よりほかに聴くものもなし』 です。

『ミステリ国の人々』の紹介文。

 中禅寺秋彦(京極夏彦)の「この世に不思議なことなど何もないのだよ」は名台詞だが、口癖にも取れる。
 判で捺したように必ずある言葉で決めてみせる探偵はいないかと考えていたら、一人浮かんだ。八坂刑事である。
 山田風太郎の『夜よりほかに聴くものもなし』に登場しただけなのだが、この本は連作短編集で、十編が収められている。そのすべてで、八坂はまったく同じ台詞を繰り返す。しかも、それが最後の一行なのだから印象深い。
 ロマンティックだが哀しげなタイトルは、ポール・ヴェルレーヌの詩からの引用。タイトルが暗示するとおり、憂愁に満ちてほろ苦いミステリだ。
 八坂(姓しか出てこない)は、第一話『証言』の冒頭によると、郷里を出てから「五十の坂を越えるまで、東京で刑事をつづけてきた」男で、七十八歳の母を亡くした直後のせいもあってか、「自分の人生に疲れている」のを感じ、打ち込んできた刑事生活が「一塊の、虚しい灰色の、ただ茫漠とした雲のよう」に思えてしまう。
 母の野辺送りをすませて帰ろうとしたところで、母子が車に撥ねられて死亡する現場に遭遇し、犯人を逮捕した彼は、「やはりおれは人をつかまえるのが天職」という信念をよみがえらせたのだが……。


ここで紹介されている印象深い、最後の一行とは。

  重い意味をふくんだ『それでも』だった。
  「おれは君に、手錠をかけなければならん」


初老の刑事、八坂はどのような人物として描かれているのでしょうか。

 男の眼にうっすらとうかんだ涙をみると、このとき刑事もふいに眼がうるむのをおぼえた。
刑事はこのごろひどく涙もろくなっているのを自覚していて、年のせいだとくやしがっていたから、さりげなくそっぽをむいた。

 「僕が告白する気になったのは、ただそのためばかりではありません。刑事さん、あなたが実にいい顔をしていらっしゃるからです。人生を知っていらっしゃる、そんな気がするからです。」
 「おれがいい顔? ばかなことをいっちゃこまる」
と、刑事は皺の刻まれた顔をなでて立ちあがった。


この短編集は、昭和三十七年に発表されました。
著者が、当時の日本の社会をどのようにみていたのかが分かる、幾つかの作品があります。
少し、長い引用になりますが、我慢して下さい。

 「ええ、面白い写真を手に入れましたわ。昭和二十年の秋ごろ、銀座の東宝ビルのそばに立っていた立看板を写真にとった人があるのですの。これですわ」
 「女事務員募集、年齢十八歳以上二十五歳迄。宿舎、被服、食料全部当方支給」
 「戦後処理の国家的緊急施設の一端として、駐屯軍慰安の大事業に参加する新日本女性の率先協力を求む。R・A・A。

 「リクリエーション・アンド・アミューズメント・アソシエーション---特殊慰安施設、とでもいうのかね。終戦直後、政府のきもいりでつくられた進駐軍用の売春施設だ」
 「万一アメリカ兵のために良家の子女が手あたり次第に犠牲になるようなことがあるとこまるから、至急、それに対する肉体の防波堤をつくれという上層部の意向でね。
 「肉体の防波堤---進駐軍用の女郎部屋じゃありませんか。へえ、そんな命令を政府が出したんですか」

 土地成金。
 あの戦争で、地主ほど明暗をわけた階級はなかったでしょう。おなじ地主でありながら、日のあたる半面にいた者と、日陰になってしまった者と。----そして東京のような大都会の近郊に土地をもっていた地主や農家ほど、この世の春をうたった者はありますまい。
 結論からいえば、僕は非常に不当な社会現象だと思います。彼らはそれだけの報酬をうけるに足るべき、何らの個人的な努力も国家的な貢献もしちゃいないのです。

 税務署の壁にぶらさがっている『納税者の身になって』とか、『愛される税務署に』というスローガンは、署員の心得というより納税者に対する煙幕であって、ほんとうの目的は、ひたすらいかに効果的に税金を吸いあげるかにある。極端にいえば、申告が正確であろうがなかろうが、問題ではないのだ。とり得るところからとるのだ。(略)大企業をつっつく愚を犯すよりは、弱いほうへ、効果ある方へ収奪の矛先がむけられるのはやむを得ない。徴収の前年対比をノビと称し、ノビを出すことが至上命令であり、そのために『コスレコスレ』という隠語が上から飛ぶ。多量に徴収すればするほどその署員は有能のレッテルをはられるのだ。そのためにノルマが課され、大きなノルマを消化した者のみが、ビラミッド型の出世コースにのる。その知人の言葉によると、われわれは歯ぐるまというより、ピラミッドの石をはこぶエジプトの奴隷のような気がします、ということだった。

 「……いわゆる産業スパイですな」

 民衆というものは、愛する偶像と同時に、憎むべき対象をつねに求めるものだ。個人とは反対にむしろ愛するものより憎むべきものを欲してやまないのだった。巧妙な政治家は、じぶんを避けて、憎しみの対象をたえずつくりだし、それを民衆にあたえる人間だといっていいくらいだ。


ぼくに幼い頃を思い出させた話もありました。

 駅から隣県のT市にゆく大通りこそ薄く舗装してあるが、それらの集落にゆく横町へ一歩はいると、もうどろんこ道だ。畑の黒土にはまだみじかい青麦がそよぎ、まだ芽ぶかない雑木林に早春の風が冷たく鳴っていた。

通学路の道は、未舗装道路、穴ぼこだらけのどろんこ道。
ある雨の日、登校途中で、バスがはね飛ばした泥水を頭の先からつま先までぶっかけられてしまった。ぼくは、泣きながら家に引き返しました。 ばかやろー! ばかやろー!

母親が、「お釜おかま」と言ってたことを思い出しました。

 店(美容院)では、二、三人の婦人たちが椅子に座り、例の宇宙飛行士みたいなドライヤーをかぶって、ベチャクチャと小鳥みたいにさえずっていたが、ドアからのぞいた初老の男に、ピタリとだまりこんだ。

患者に癌を告知すべきか否か、真剣に論じられた時代もありました。

 こんどの病気と手術のことを知らせてきた弟の細君の手紙には、『主人には癌だということを知らせず、結核だと思わせてあるので、そのつもりでいてくれ』とあった。

人間というもの対する深い洞察もあります。

 時間をかけて……副社長が一番幸福なときを……
 あいつの無思慮な行為に罰をあたえるために、死刑以上の罰をあたえるために……それは、あいつの幸福の源泉を抹殺することです。

 どうなったっていい。この女と、のんきな、ばかげた暮らしをしてみたい。 ---そんな望みが、だんだんと焼けつくように心を占めていきました。
 その女の子は、いつも故郷の町へかえりたがっていました。燈台のある町、夜になると海峡の音が雨のようにきこえる町---そこへにげて、ひっそりとふたりで暮らす。---それがこの半年、僕の胸を占めていた夢想でした。


男なら、ふっとこんなことを夢想することもありますよね。

 「刑事さん、あなたは悪い奴をつかまえるのが商売ですが、どうです、人間の悪意による災難とか不幸なんてものは、しれたものだとは思いませんか。人間の不注意、錯覚、かんちがい、これらによる悲劇のほうが、質量ともにはるかに多くて深刻なものだと考えたことはないですか」

こんな大事件が、その後、日本の社会で実際に起こりました。

昭和の時代をあれこれと思い出させる、格好のミステリでした。



「夜よりほかに聴くものもなし」は、光文社文庫の 『ミステリー傑作選3/山田風太郎』 で読みました。
この傑作選は、p675、13編で構成されている短編集です。
ついでに他のミステリも読んでみました。
どれも面白く、山田風太郎ミステリ界を存分に堪能出来ました。

火曜サスペンスの様な話もあります。

 出世のために、古くからの恋人をすてる。まるでメロドラマの筋書きだ。小説ならば、いちばんいけすかない奴だ。しかし、それが自分の問題となると、話は別だ。人間は、他人のことならば何でも道徳的になるが、じぶんのこととなると、まったく理性を失うものだ。

ちょっとした軽はずみな行為が身の破滅。寄り道せず、まっすぐ家に帰れば良かったのに。

 不幸は手をたずさえてやってくる。

よくない出来事がこれでもかこれでもかと続々と押し寄せて来る。そして、人は堪えきれず罪を犯す。

昭和30年代は、「ガス使用の自殺をよそおった殺人が多かった」のか、そんな話もいくつかありました。危険きわまりないですね。爆発したらご近所迷惑。

読みやすく分かりやすい、うまい文章でした。

   『 夜よりほかに聴くものもなし
       /ミステリー傑作選3/山田風太郎/光文社文庫
 』

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「半身棺桶」 平均寿命からするとぼくもそろそろ心の準備

2017年09月11日 | もう一冊読んでみた
半身棺桶/山田風太郎  2017.9.11

ぼくは、自分では極めて平均的な人間だと感じている。
身長、体重から始まって、考え方や生き方も平凡そのもの。
吊しでも、ワイシャツでも、下着でも標準のMサイズ、食べ物の好みだって人並、極々、平均的なのです。
従って、ぼくの命も平均寿命の80歳前後か。 「このへんでそろそろいかがですか」 と必ずお迎えが来ると確信している。
その前には、間違っても出会わないはずです、死神さんと。
それでも、最近は片足ぐらいは棺桶に入っているかな、と感じている。

でもって、山田風太郎作 『半身棺桶』 を読んでみた。

「あとがき」を読めば、この随筆の内容が分かりやすく解説されている。

 「半身棺桶」というタイトルは、冒頭に「人間の死に方」について書いた文章を集めたからだが、あまり遠くない日、自分が棺桶にはいるときには、この随筆だけをいれてもらえるかも知れない、と考えているからである。

 随筆のテーマも、半分以上は依頼者の考えによるものだが、いちおうは「人間の死に方」「日常生活」「食味談」「旅行」「想い出」「雑感」「読書・作家の回想」などに分類してみたけれど、最初からそれほどはっきりした意図のない随筆だから、まあ牛のよだれをちぎったようなものである。
 平々凡々たる生活であり、感想だが、私という人間がそうなのだからしかたがない。


この随筆は、上の説明にもあるようにⅠ(人間の死に方)~Ⅶ(読書・作家の回想)にまとめられている。
ぼくには、「Ⅰ 私の死ぬ話 」 が面白かった。

 この随筆は、いつの日か私が死ぬかも知れないビョウキについて順々に書こうとしている.....

面白いと感じだ部分を抜き出してみる。

 「人生の大事は、大半必然に来る。それなのに人生の最大事たる死は、大半偶然に来る」

 「眠るがごとき大往生は当人の極楽である。同時に他人の地獄である」という警句を私は作ったが、当人にもけっこう地獄である。

 若いころから私は、風光明媚な場所にゆくと、ふしぎにそこで野糞をしたくなるという悪癖があった。だから日本の名所の至るところ----私のいったところには、まずたいていは私の野糞の聖蹟があるはずだ。

 つらつら考えるのに、人間は飲食という個体保存、性交という種族保存の大目的を達するためには、ただ天然自然の食欲、性欲ばかりにまかせず、それを促し、刺激し、高めるためにさまざまの工夫や仕掛けや雰囲気作りを案出した。それらの中には芸術と化したものさえある。しかるに排泄という食うに劣らぬ重大事に、それを鼓舞する何の芸も発明しないとは奇怪である。無芸大食という言葉があるが、無芸大便とはまさにこのことだ。

 あんまり単純なしくみだけに、食事、性交を挑発するためには千変万化の工夫をこらす人類も手の加えようがないのか、食と性にはアペリチーフとか香辛料とか春画春本とかを作り出したのに、排泄のほうは人類発生のころと大差ない状態にまかせているようだ。便意をそそる音楽とか、脱糞を促す文学なんて聞いたことがない。悪臭だって、嘔吐を催させるだけで便通には無力である。
 医者は便秘をなおすには、繊維質のものを食え、運動せよ、などというけれど、それで効き目があるようなら便秘で苦しむ人間はいない。ましてや、出したいときに出せ、なんて貯金のようにはゆかないのだ。貯金なら、たまるほど好都合だろうが。


先日のTV番組で、「息子が、初めて結婚相手を両親に紹介する席で、その彼女が大食いだったら」というのがあった。
出演した彼女たちは、「シュウマイ」の大食いと「お鮨と焼きそば」だった。
ぼくは、その食べる量に驚くとともに、彼女たちの出す糞の量はこんもり山の如く、水洗便所ではとても流しきれないほどだろうと彼女たちの顔をまじまじと見てしまった。

 幸福のかたちは一つだが、不幸のかたちはさまざまだ
 人間は生まれて来るときの姿は同じだが、死んでゆくときの姿は万人万様だ


「 Ⅶ 読書・作家の回想 」も面白かった。

 明治の昔も漱石先生は「ふところ手をして、小さくなって暮らしたい」といった。

 元和五年から寛永十八年まで平戸のオランダ商館に勤務していたフランソワ・カロンの『日本大王国志』によると、
「日本人は子供を注意深くまた柔和に教育する。たとえ子供たちが終夜やかましく泣いたり叫んだりしても、打擲することはほとんど、あるいは決してない。子供の理解力は習慣と年齢に従って生ずるものだから、辛抱と柔和をもって導かなければならないというのが彼らの解釈である」と、ある。
 むろん、武士の家庭を見てのことだ。


昨今の親の子供への虐待は、いつごろから頻頻と起こる様になってしまったのだろうか。嘆かわしいことである。

山田風太郎に対するこんなエピソードもありました。

 探偵小説の大先輩水谷準先生が「山田君には、ヒドイ目に会わされた。何しろひっくり返っているおれの口にウイスキーの瓶を突っこんでドクドク入れちゃうんだから」と悲鳴をあげられたようなたぐいの恐縮すべき所業もあった

作者の随筆には、たびたび登場する

  「山田、列外へ!

は、今回は一カ所のみでした。

教えられました。

 吉凶あざなえる縄の如し。
 盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)


山田風太郎 1922年-2001年7月28日逝去
「半身棺桶」出版 1991年10月31日

  『 半身棺桶/山田風太郎/徳間書店 』


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今週の株価 地政学リスクのため予測が立たず!

2017年09月10日 | 捕らぬ狸の経済


 9月8日
 日経平均 1万9274.82円(-121.70円)
 TOPIX 1593.54(-4.70)
 出来高 18億6042万株
 長期金利(新発10年国債) 0.015%(-0.025)
 1ドル=107.74円(1.25円高)


 9月4日  1万9508円  15億9579万株 1兆7369億円
 9月5日  1万9385円  16億4026万株 1兆9539億円

 9月6日  1万9357円  16億6553万株 2兆2100億円
 9月7日  1万9396円  15億2648万株 2兆0448億円
 9月8日  1万9274円  18億6042万株 2兆7145億円

朝日新聞 2017.9.2
■来週の市場は/北朝鮮情勢に引き続き注目


来週の東京株式市場は北朝鮮情勢が引き続き焦点となる。
核・ミサイル問題への懸念がくすぶり、日経平均株価は1万9000円台前半を中心に推移する可能性がある。
国際社会の北朝鮮への対応が注目されそうだ。
米国は国連安全保障理事会の制裁決議の11日採決を目指すが、中国やロシアは圧力強化に慎重な姿勢。
市場では「緊張が高まるか、和らぐかで相場の方向性が変わる」(大手証券)との見方が出ている。(共同)


9月4日(月)  反落 一時1万9500円割れ 日経平均1万9508円 -183円
9月8日(金)  反落    1万9300円割れ 日経平均1万9274円 -121円
日経平均株価は、前週比416円(2.12%)安の1万9274円と反落して取引を終えた。
今週の株価は、地政学リスクのため予測が立たず。

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     朝日新聞 2017.9.7
     大戸屋、定食を値下げ

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定食店チェーンの大戸屋は6日、10月末までの期間限定で1日に販売を始めた「生さんまの炭火焼き定食」を、950円から920円(いずれも税込み)に値下げした。
不漁で想定より小さいサンマしかそろえられないためだ。

大戸屋によると、花咲港(北海道根室市)で水揚げされたサンマを使った定食で、150グラム前後のサンマを想定していたが、130グラム前後のものしか仕入れられないという。

さらに、台風などの影響で、北海道で水揚げされるサンマ自体が少ないため、8日以降、在庫の切れた店では販売するのを一時やめる。
数日で再開できる見通しという。


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     朝日新聞 2017.9.7
     EV向け部品
     可児に新工場
     三井ハイテック

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精密金型メーカーの三井ハイテック(北九州市)は6日、岐阜県に自動車用部品の新工場を建設すると発表した。
ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けモーター部品で、環境意識の高まりから拡大している需要に対応する。

岐阜県可児市に約70億円投資して建設し、2019年2月に量産を始める予定。
現地で新たに50人程度を雇用し、順次増やしていきたい考え。
これまで北九州市の2工場で生産していたが、さらに需要が高まっていることから新工場建設で生産能力を引き上げる。

三井ハイテックは、HVなどに使われるモーターコアと呼ばれる部品で世界シェア約7割を占める。
今年5月にはカナダでも同部品の工場が稼働しており、自動車向けモーター部品の売り上げを現状の年150億円程度から今後10年程度で、3倍に増やす計画だ。


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「やんま15号 純米吟醸/無濾過生原酒」

2017年09月09日 | さらに酔うもう一杯の日本酒に
山間 新潟県上越市 2017.9.9

やんま15号 純米吟醸』 を、うちのKさんが誕生日にプレゼントしてくれました。
感謝、感謝。

このすっきりとした男性的なラベルには、魅せられますね。



      やんま15号 純米吟醸
     H28BY 中採り直詰め生原酒

  原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
  アルコール分/17度
  精米歩合/55%
  新潟第一酒造(新潟県上越市浦川原区横川)



ラベルのきれいなお酒は、旨いと云うことを良く耳にします。
このお酒も、きれいな美味しいお酒でした。
吟醸香は、あまり感じません。
冷やでいただくと、微かに発泡を感じます。
お米の甘さ、そのなかに苦みあり、余韻も複雑です。
初めて味わうお酒でしたが、その旨さに満足。

ラベルは、すっきりと男性的。
王冠は、プラスチック製のキャップで味も素っ気もない。
欲を言えば、華やかに彩りが欲しかった。

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