水産を学ぶ会主催する「カーボンオフセットと水産の未来」が楽水会館で開催された。
講師は,カーボンオフセット推進ネットワークの事務局長金丸陽一朗氏である。
まず,カーボンオフセットとは排出した二酸化炭素ををゼロにするための活動を指すという定義が説明され,現在の我が国での取り組みについて話をしていただいた。そのすべてが植林,薪ストーブやペレットストーブの利用などの陸上にかかわる取り組みであることが紹介された。一方で,海洋に関連した取り組みは残念ながらなされていないこと,その理由として計測が難しいことが説明された。
会場からは,海洋をカーボン・オフセットの対象として何らかの取り組みをすべきではないかという意見が多く出たが,はやり欧米中心に作成されたものであり,日本もそれに追従するしかなくどうしても海洋へは目が向いていないと説明があった。
さらに,キャンペーンとしての活動と詳細なデータを取得するための地道な研究の重要性が会場から指摘された。しかし,日本でも同様に海洋は食料生産というイメージが強く,二酸化炭素の吸収源としての位置づけを認識することは難しいように思う。
しかしながら,私は思う。自動車産業,ロジスティクス関連企業等どうしても二酸化炭素を予定に出している民間企業のCSR事業の対象として,海洋を対象にできないものか,と。水産物の持続可能な利用が水圏環境の保全につながり,ひいては二酸化炭素の吸収につながるという新しい価値を見出すことが可能ではないだろうか。
講師は,カーボンオフセット推進ネットワークの事務局長金丸陽一朗氏である。
まず,カーボンオフセットとは排出した二酸化炭素ををゼロにするための活動を指すという定義が説明され,現在の我が国での取り組みについて話をしていただいた。そのすべてが植林,薪ストーブやペレットストーブの利用などの陸上にかかわる取り組みであることが紹介された。一方で,海洋に関連した取り組みは残念ながらなされていないこと,その理由として計測が難しいことが説明された。
会場からは,海洋をカーボン・オフセットの対象として何らかの取り組みをすべきではないかという意見が多く出たが,はやり欧米中心に作成されたものであり,日本もそれに追従するしかなくどうしても海洋へは目が向いていないと説明があった。
さらに,キャンペーンとしての活動と詳細なデータを取得するための地道な研究の重要性が会場から指摘された。しかし,日本でも同様に海洋は食料生産というイメージが強く,二酸化炭素の吸収源としての位置づけを認識することは難しいように思う。
しかしながら,私は思う。自動車産業,ロジスティクス関連企業等どうしても二酸化炭素を予定に出している民間企業のCSR事業の対象として,海洋を対象にできないものか,と。水産物の持続可能な利用が水圏環境の保全につながり,ひいては二酸化炭素の吸収につながるという新しい価値を見出すことが可能ではないだろうか。