Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

鈴ケ神社にて静御前の舞が奉納された

2020-12-06 | サクラマスMANABIプロジェクト

12月5日,鈴ヶ神社にて,静御前の舞が奉納された。鈴ヶ神社は岩手県宮古市鈴久名にある。静御前終焉の地と言い伝えられている。舞妓は,フラメンコダンサーのMiyazaki Ayumiさん。幼少の頃から稽古を積み重ね,たどり着いたのが静御前の舞だったという。共演者は,ニューヨークのカーネギーホールで昨年公演され世界的にも著名な横笛奏者佐藤ぶん太さん,東京出身で花巻市大迫在住の縄文ドラム奏者アマラ京子さん。そして,隣町にある宮古市箱石に代々伝わる義経判官神社の箱石コウキリコの歌い手山崎シゲさん(92歳),牧野康江さんから地元に伝来する歌「箱石コウキリコ」を披露していただいた。この歌は,静御前と義経そしてその子どもについて歌ったものであるという。

#鈴ヶ神社

特別ゲストして,静御前と義経の子孫である茂市氏から子孫の由来に関しての説明と挨拶があった。吾妻鏡では殺されたことになっていたが,家臣である佐々木四郎高綱が不憫に思い,義経ゆかりの早池峰に連れてきたのだという。佐々木四 郎太郎義高と名乗り,宮古市田鎖にて育てられた,という。

この地域は閉伊川の中流域に位置し,山と川そして海の恵みによって,自給自足の生活が可能な場所である。この場所に静御前が生活していたという伝説が今でも語り継がれている。地名も鈴久名という静御前が由来の地名がついている。鈴ヶ神社は,地元ではシズカという発音はスズカとなることから,そのような地名になったのだという。

静御前の思いは,鈴ヶ神社を900年守り続けている別当(地元では神社の管理者を指す)に乗りうつり,時間と空間を超えて多くの人々を惹きつけている。この地に世界的に有名なアーティストが集ったのも静御前の巡り合わせだ。ここには,時間空間を超えた静御前の魂が息づいており,これからもこの想いは絶やしてはいけない。

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