昨日の記事は、、、カムカバーを開けて、、、悪い部分が、、、まだ始まったばかりなのに見えてしまって、、、
ちょっと、、、ガッカリ、、、でした。
悪い部分は、、、ここです。
大きくすると、、、
ロッカーアームでバルブが押される部分がここです。
すり鉢状に摩耗しています。
この様に摩耗してしまうと、、、バルブクリアランス調整をシックネスゲージでいくら正確に行なっても、、、出来ません。
想像では、、、カチカチ、、、エンジンの上部から音が止まらないと思います。
エンジン回転が、、、例えばアイドリング時が1100RPMだとすると、、、1分間に550回もココが押されるんです。
4サイクルエンジンですので、2回転に1回押されますので、エンジン回転の1/2になります。
1秒だと9回も!
最大出力回転数は、、、5800RPMだから、、、2900回/1分。。。48回/1秒。。。
エンジンってすごい!
こんなにも正確に動いているんです。
少し前の、、、250cc4気筒のバイクなどは、、、カムギアトレーンでレッドゾーン18000RPMなどと途方も無い高回転で、、、9000回/1分、、、150回/1秒!
1秒間に150回もバルブが開くなんて、、、
バルブを押す相手の部分はここです。
アジャストスクリューで押すのですが、、、
ここはネジになっていて、、、程よい隙間に調整しておくのですが、、、この先端部分でバルブのアタマを押してバルブを開きます。
裏側から見ると、、、
赤矢印の丸い部分が押す部分です。
当然ですがこの部分にも偏摩耗が見られます。
青矢印は、、、カムシャフトの山で押される部分です。
エンジン分解のお仕事は、、、この様に注意深く、、、観察をしながら、、、進みます。
シリンダーヘッドを外しました。。。
オイルっぽい。
ネットリ、、、焼けている感じがまったくありません。
これは老メカが乗っていたDRZ400のシリンダーヘッドです。
排気バルブは真っ白に、、、焼け過ぎ?
まあ、開けるとオイルっぽさは無く、カサカサしているのが普通の焼けているヘッドですね。
(10数万キロ時にヘッドを開けた時の写真です)
バルブのアタマがこの様に減ってしまったのは、、、
バルブクリアランスの調整不良で、、、クリアランスが大きいまま乗っていたのが原因か???
オイル管理、、、オイルが少なかった、交換距離が長かった、オイル粘度が低かった、オイル品質が低かった???いろいろ考えられます。
さて、なにが原因だったのか???は、どこかにいる?元のオーナーに、どの様な管理をしていたのかを聞かないと解りません。
が、これから先の管理次第では繰り返す事もありますので、出来る事はなるべく手をかけてあげる事が重要ですね。
20日(火)と21日(水)は連休になります。