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えっくすていごひゃく。エンジンを検証2。

2016年09月20日 | えっくすていごひゃく

 

 

 

 

 

 

 

昨日の記事は、、、カムカバーを開けて、、、悪い部分が、、、まだ始まったばかりなのに見えてしまって、、、

 

 

ちょっと、、、ガッカリ、、、でした。

 

 

 

 

悪い部分は、、、ここです。

 

 

 

 

大きくすると、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロッカーアームでバルブが押される部分がここです。

 

 

すり鉢状に摩耗しています。

 

 

この様に摩耗してしまうと、、、バルブクリアランス調整をシックネスゲージでいくら正確に行なっても、、、出来ません。

 

 

想像では、、、カチカチ、、、エンジンの上部から音が止まらないと思います。

 

 

 

 

 

エンジン回転が、、、例えばアイドリング時が1100RPMだとすると、、、1分間に550回もココが押されるんです。

 

 

4サイクルエンジンですので、2回転に1回押されますので、エンジン回転の1/2になります。

 

 

1秒だと9回も!

 

 

最大出力回転数は、、、5800RPMだから、、、2900回/1分。。。48回/1秒。。。

 

 

エンジンってすごい!

 

 

こんなにも正確に動いているんです。

 

 

少し前の、、、250cc4気筒のバイクなどは、、、カムギアトレーンでレッドゾーン18000RPMなどと途方も無い高回転で、、、9000回/1分、、、150回/1秒!   

 

 

1秒間に150回もバルブが開くなんて、、、

 

 

 

 

 

 

 

バルブを押す相手の部分はここです。

 

 

アジャストスクリューで押すのですが、、、

 

 

 

 

ここはネジになっていて、、、程よい隙間に調整しておくのですが、、、この先端部分でバルブのアタマを押してバルブを開きます。

 

 

裏側から見ると、、、

 

 

 

 

赤矢印の丸い部分が押す部分です。

 

 

当然ですがこの部分にも偏摩耗が見られます。

 

 

青矢印は、、、カムシャフトの山で押される部分です。

 

 

 

 

 

エンジン分解のお仕事は、、、この様に注意深く、、、観察をしながら、、、進みます。

 

 

 

 

シリンダーヘッドを外しました。。。

 

 

 

 

オイルっぽい。

 

 

 

 

ネットリ、、、焼けている感じがまったくありません。

 

 

 

 

 

 

これは老メカが乗っていたDRZ400のシリンダーヘッドです。

排気バルブは真っ白に、、、焼け過ぎ?

まあ、開けるとオイルっぽさは無く、カサカサしているのが普通の焼けているヘッドですね。

(10数万キロ時にヘッドを開けた時の写真です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

http://www.ichikoku.com/

 

 

バルブのアタマがこの様に減ってしまったのは、、、

 

バルブクリアランスの調整不良で、、、クリアランスが大きいまま乗っていたのが原因か???

オイル管理、、、オイルが少なかった、交換距離が長かった、オイル粘度が低かった、オイル品質が低かった???いろいろ考えられます。

 

さて、なにが原因だったのか???は、どこかにいる?元のオーナーに、どの様な管理をしていたのかを聞かないと解りません。

が、これから先の管理次第では繰り返す事もありますので、出来る事はなるべく手をかけてあげる事が重要ですね。

 

 

 

 

 

20日(火)と21日(水)は連休になります。

 

 

 

 

 

 

コメント
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