富士山…オーバーツーリズムに悩む自治体 満足度低下を懸念(産経新聞 )
産経新聞記事です、長文ですので単独ページにしました・・・◆富士山は2ページからです
2023年11月28日 美瑛、富士山…オーバーツーリズムに悩む自治体 満足度低下を懸念
訪日外国人客数の回復や新型コロナウイルス感染症の5類移行で観光需要が急速に戻る中、一部の地域では過度の混雑やマナー違反といった「オーバーツーリズム(観光公害)」への懸念が改めて強まっている。観光客の満足度低下を招きかねず、政府も10月に緊急対策を公表した。「丘のまち」として人気の北海道美瑛町や、多くの登山者が訪れる富士山を擁する山梨県も対策に追われている。
◆北海道・美瑛 【これから始まりますが富士山は2ページからなので最初の頁の引用は略しました】 北海道上川郡美瑛町(びえいちょう)
◆富士山 世界文化遺産に登録されてから今年で10年の節目を迎えた富士山。日本を代表する観光名所だが、コロナ禍以前から山頂付近の混雑や、山小屋に宿泊せずに夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」、登山道での仮眠など、来訪者の集中がもたらす問題に悩まされてきた。
今年の夏山シーズンは、コロナ禍の一服で登山者が急増。主な登山ルートの一つ、山梨県側の吉田ルートは7月の週末、混雑に見舞われ、3連休の中日となった同16日には山小屋の収容能力の2倍となる約4000人が押し寄せた。弾丸登山を試みる人の中には、寒さをしのごうとして山小屋の施設に無断で立ち入るなどのマナー違反が散見された。
山梨県は8月、初めての取り組みとして、登山道が過度に混雑して登山者の転倒や落石といった危険性がある場合、県警に要請し、登山者の進行を規制すると発表。期間は同11日から9月10日までで、「1日の登山者4000人が規制要請の目安」(県世界遺産富士山課の笠井利昭課長)としていた。実際に規制が発動されることはなかったが、山小屋の関係者からは「不幸中の幸い。いつ事故が起きてもおかしくない状況が続いていた」との懸念も聞かれた。県は地元の富士吉田市などと協議し、来シーズンからの登山者の規制について条例化を検討している。
長い目で見たオーバーツーリズム対策として長崎幸太郎知事が掲げるのが、選挙公約でもある「富士山登山鉄道構想」だ。麓と5合目を結ぶ有料道路「富士スバルライン」上に次世代型路面電車(LRT)を敷設し、車からの転換を図り、来訪者数を一定水準に抑える効果があるとしている。
ただ、実現には建設費用の負担や技術的課題などを解決する必要がある。地元の富士吉田市も構想には反対で、着地点はみえない。
10月の訪日客数は、単月で初めてコロナ禍前の水準を超えた。外国人が日本で旅行するときに商品やサービスの割安感が強まる円安の後押しもあり、訪日客数は今後も増加基調が見込まれる。半面、過度の混雑などで観光客の満足度が低下すれば、観光地としてのイメージが悪化し、中長期での集客力に響いてくる。
オーバーツーリズムに関する著書がある日本総合研究所の高坂晶子主任研究員は「オーバーツーリズムには『これをすれば全面解決できる』という特効薬のような対策はない」と指摘。「各地域が先行事例を参照しながら、起きそうな問題を想定した上で、気持ちよく観光をしてもらえるような工夫を凝らし、先手を打って対応していくことが大事になる」と話している。(坂本隆浩、平尾孝)
2023年11月28日 美瑛、富士山…オーバーツーリズムに悩む自治体 満足度低下を懸念
訪日外国人客数の回復や新型コロナウイルス感染症の5類移行で観光需要が急速に戻る中、一部の地域では過度の混雑やマナー違反といった「オーバーツーリズム(観光公害)」への懸念が改めて強まっている。観光客の満足度低下を招きかねず、政府も10月に緊急対策を公表した。「丘のまち」として人気の北海道美瑛町や、多くの登山者が訪れる富士山を擁する山梨県も対策に追われている。
◆北海道・美瑛 【これから始まりますが富士山は2ページからなので最初の頁の引用は略しました】 北海道上川郡美瑛町(びえいちょう)
◆富士山 世界文化遺産に登録されてから今年で10年の節目を迎えた富士山。日本を代表する観光名所だが、コロナ禍以前から山頂付近の混雑や、山小屋に宿泊せずに夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」、登山道での仮眠など、来訪者の集中がもたらす問題に悩まされてきた。
今年の夏山シーズンは、コロナ禍の一服で登山者が急増。主な登山ルートの一つ、山梨県側の吉田ルートは7月の週末、混雑に見舞われ、3連休の中日となった同16日には山小屋の収容能力の2倍となる約4000人が押し寄せた。弾丸登山を試みる人の中には、寒さをしのごうとして山小屋の施設に無断で立ち入るなどのマナー違反が散見された。
山梨県は8月、初めての取り組みとして、登山道が過度に混雑して登山者の転倒や落石といった危険性がある場合、県警に要請し、登山者の進行を規制すると発表。期間は同11日から9月10日までで、「1日の登山者4000人が規制要請の目安」(県世界遺産富士山課の笠井利昭課長)としていた。実際に規制が発動されることはなかったが、山小屋の関係者からは「不幸中の幸い。いつ事故が起きてもおかしくない状況が続いていた」との懸念も聞かれた。県は地元の富士吉田市などと協議し、来シーズンからの登山者の規制について条例化を検討している。
長い目で見たオーバーツーリズム対策として長崎幸太郎知事が掲げるのが、選挙公約でもある「富士山登山鉄道構想」だ。麓と5合目を結ぶ有料道路「富士スバルライン」上に次世代型路面電車(LRT)を敷設し、車からの転換を図り、来訪者数を一定水準に抑える効果があるとしている。
ただ、実現には建設費用の負担や技術的課題などを解決する必要がある。地元の富士吉田市も構想には反対で、着地点はみえない。
10月の訪日客数は、単月で初めてコロナ禍前の水準を超えた。外国人が日本で旅行するときに商品やサービスの割安感が強まる円安の後押しもあり、訪日客数は今後も増加基調が見込まれる。半面、過度の混雑などで観光客の満足度が低下すれば、観光地としてのイメージが悪化し、中長期での集客力に響いてくる。
オーバーツーリズムに関する著書がある日本総合研究所の高坂晶子主任研究員は「オーバーツーリズムには『これをすれば全面解決できる』という特効薬のような対策はない」と指摘。「各地域が先行事例を参照しながら、起きそうな問題を想定した上で、気持ちよく観光をしてもらえるような工夫を凝らし、先手を打って対応していくことが大事になる」と話している。(坂本隆浩、平尾孝)
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『オーバーツーリズム』 NHKさんの報道に感謝
ビジネス特集 NHK 外国人も含め国内外の観光客が押し寄せて地元住民の暮らしに支障が出る「オーバーツーリズム」。いま、各地で問題となっています。
使いなれない横文字が多くて不勉強な私は困っています。ネットのお蔭でなんとかなる、その繰り返しの日々・・・
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