NHK山梨 2023年10月5日
富士塚と信仰文化 住民がつなぐ
「富士塚」というものを見たり、登ったりしたことがあるだろうか。富士山を模した人工の山などのことで、登山道や神社、胎内樹型といった本物の富士山にある見どころを再現したものもある。富士山への信仰登山が盛んになった江戸時代以降、関東地方を中心に造られたが、信仰文化の衰退とともに維持・管理は年々難しくなっている。
こうした中、地域住民がみずから担い手となって、富士塚や信仰文化を将来につないでいこうという取り組みが新たに始まった。山梨との交流も再び活発化し、新たな継承の形を生み出そうとしている。(記者 関口紘亮)
子供の頃に過ごした都内の町に小さな富士山があって皆で遊んだと、富士山関係の記事に書いたのですが、NHKの記事にめぐり逢いました。
富士塚と信仰文化 住民がつなぐ
「富士塚」というものを見たり、登ったりしたことがあるだろうか。富士山を模した人工の山などのことで、登山道や神社、胎内樹型といった本物の富士山にある見どころを再現したものもある。富士山への信仰登山が盛んになった江戸時代以降、関東地方を中心に造られたが、信仰文化の衰退とともに維持・管理は年々難しくなっている。
こうした中、地域住民がみずから担い手となって、富士塚や信仰文化を将来につないでいこうという取り組みが新たに始まった。山梨との交流も再び活発化し、新たな継承の形を生み出そうとしている。(記者 関口紘亮)
子供の頃に過ごした都内の町に小さな富士山があって皆で遊んだと、富士山関係の記事に書いたのですが、NHKの記事にめぐり逢いました。
NHK記事から記録しておきます・・・
富士塚とは
富士山のふもと、富士吉田市にある博物館「ふじさんミュージアム」では、“ミニ富士塚”が展示されている。富士山を思わせるゴツゴツした岩。「1合目」「3合目」などと書かれた「合目石(ごうめいし)」。山頂には富士山の神様「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」がまつられたほこらがある。
ふじさんミュージアム 学芸員 篠原武さん
「江戸時代、富士山を信仰して登山する『富士講』が盛んになりましたが、昔の江戸からここまで来るのに往復で7泊8日くらい。時間もお金もかかるので、なかなか登ることはできませんでした。そこで身近に富士山をおまつりすることで、いつでもお参りできるようにしようと造ったのが富士塚です。」
住民が守る「田子山富士塚」
そうした中、地域住民でつくる保存会によって守られている、数少ない富士塚があると聞き、埼玉県南部の志木市に向かった。ここにあるのが、明治5(1872)年に造られた「田子山富士塚」だ。
保存会活動きっかけに 山梨と交流も
保存会と山梨県の人たちとの交流も深まっている。富士吉田市で毎年行われている神事のひとつ、吉田胎内祭。この吉田胎内樹型を開いたのが現在の志木市出身の修行者という縁から、保存会の人たちも祭りに参加するようになった。
交流は自治体レベルに波及し、志木市と富士吉田市は平成29(2017)年、「文化・観光交流協定」を締結。往来がますます盛んになっている。
保存会活動きっかけに 山梨と交流も
保存会と山梨県の人たちとの交流も深まっている。富士吉田市で毎年行われている神事のひとつ、吉田胎内祭。この吉田胎内樹型を開いたのが現在の志木市出身の修行者という縁から、保存会の人たちも祭りに参加するようになった。
交流は自治体レベルに波及し、志木市と富士吉田市は平成29(2017)年、「文化・観光交流協定」を締結。往来がますます盛んになっている。
ふじさんミュージアムの学芸員の篠原さんも、富士山の信仰文化を後世に伝えていく上で保存会は見習うべき存在だと話す。
「富士山のふもとに住む僕らが富士山の文化を守っていく上で、志木市と田子山富士保存会の活動は先達として目指すべき姿だと思いますし、すごく勇気づけられます。すべてを昔のまま守っていくことはできないので、時代にあった形で富士山の文化を守り、富士山を愛する多くの人と協力していくかが求められていますし、次の10年、20年と新たな形で発展していくといいなと思います。」
富士塚とは
富士山のふもと、富士吉田市にある博物館「ふじさんミュージアム」では、“ミニ富士塚”が展示されている。富士山を思わせるゴツゴツした岩。「1合目」「3合目」などと書かれた「合目石(ごうめいし)」。山頂には富士山の神様「木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」がまつられたほこらがある。
ふじさんミュージアム 学芸員 篠原武さん
「江戸時代、富士山を信仰して登山する『富士講』が盛んになりましたが、昔の江戸からここまで来るのに往復で7泊8日くらい。時間もお金もかかるので、なかなか登ることはできませんでした。そこで身近に富士山をおまつりすることで、いつでもお参りできるようにしようと造ったのが富士塚です。」
住民が守る「田子山富士塚」
そうした中、地域住民でつくる保存会によって守られている、数少ない富士塚があると聞き、埼玉県南部の志木市に向かった。ここにあるのが、明治5(1872)年に造られた「田子山富士塚」だ。
保存会活動きっかけに 山梨と交流も
保存会と山梨県の人たちとの交流も深まっている。富士吉田市で毎年行われている神事のひとつ、吉田胎内祭。この吉田胎内樹型を開いたのが現在の志木市出身の修行者という縁から、保存会の人たちも祭りに参加するようになった。
交流は自治体レベルに波及し、志木市と富士吉田市は平成29(2017)年、「文化・観光交流協定」を締結。往来がますます盛んになっている。
保存会活動きっかけに 山梨と交流も
保存会と山梨県の人たちとの交流も深まっている。富士吉田市で毎年行われている神事のひとつ、吉田胎内祭。この吉田胎内樹型を開いたのが現在の志木市出身の修行者という縁から、保存会の人たちも祭りに参加するようになった。
交流は自治体レベルに波及し、志木市と富士吉田市は平成29(2017)年、「文化・観光交流協定」を締結。往来がますます盛んになっている。
ふじさんミュージアムの学芸員の篠原さんも、富士山の信仰文化を後世に伝えていく上で保存会は見習うべき存在だと話す。
「富士山のふもとに住む僕らが富士山の文化を守っていく上で、志木市と田子山富士保存会の活動は先達として目指すべき姿だと思いますし、すごく勇気づけられます。すべてを昔のまま守っていくことはできないので、時代にあった形で富士山の文化を守り、富士山を愛する多くの人と協力していくかが求められていますし、次の10年、20年と新たな形で発展していくといいなと思います。」
コロナ禍の数年、富士吉田市の火祭りにも出掛けていないのですが、NHKのお蔭でよい勉強になりました。
「富士山の信仰文化」 良い言葉に巡り合えて良かったです。NHKさんに感謝します。
「富士山の信仰文化」 良い言葉に巡り合えて良かったです。NHKさんに感謝します。