獅子吼で飛んできました。天気図はいい感じなのにどこの予報サイトも追い風を予想している微妙な状況。なるべく早めに入山して状況を良く見て少ないチャンスを狙うという戦略でした。獅子吼のスクールで校長さんにAdvance社の最新鋭機OMEGA8の試乗を薦めてもらったので、サイズ25(飛行重量レンジ75~95キログラム)をザックに詰め込んでいそいそと入山。今の僕の飛ぶときの総重量は100キロ弱ってとこなので上限をオーバーしていますが、LTFの検査では100キログラムまで合格しているので大丈夫とのこと。まあ、かつてPOISONを上限越えて飛んでたこともあったので、自分としてはあまり気にしてませんでした。
テイクオフではほとんど無風に近い状況で前からちょろちょろっと微風が入る程度。講習生さん達は果敢に出て行くけどもそんなに滞空出来ずに降りていく状況でした。でも、北の稜線に突っ込んで行けば活路はありそう。良さそうな積雲が出来ていたんでね。一緒にいたパイロット達は様子見モードでしたが、僕は講習生に混じって翼を広げました。待てば待つほど追い風になってややこしいコンディションになると読んでたから。
趣味の悪い緑色の翼をリバースポジションからゆるりと立ち上げてふにゃぁ~んと離陸。ピッチの走りはマイルドだ。しかし、シリアルクラス最高滑空比を誇る翼はほとんど高度ロスすることなくテイクオフ北の谷間に突っ込んで上昇風を捕まえた。9月18日のエントリーで、立ち上げてから滑空能力を発揮するまでの時間差が気になると地上練習場での感触を書きましたが、飛んでしまえばそんなの関係ないみたいです。ピッチ安定性と滑空性能の違いが僕にはよくわかってなかったようです。
旋回は僕の好きな感じで切れ込んでくれます。弱い上昇風で無駄なく高度をゲインしてくれて非常に楽。稜線上空にギリギリ乗れたんでそのまま北高圧線に向って滑空しました。ここでシリアルクラス最高滑空能を発揮。今乗ってるSkywalk POISON『黄久蔵』ではありえない高度で高圧線前に達してすごい楽に上昇風探しが出来ました。この空域ではかなり東風強かったらしく、街側に移動して強い上昇風を見つけました。ここで重量レンジ上限越えで乗ってるOMEGA8が牙を剥いた。左右の翼端が動揺し、旋回に入ってもバッションバッションと外翼端が折れる。スピンに入るような挙動でもないんで気にせず旋回を続行したけど・・・Advance社が100キログラムまで合格したのに95キロで推奨レンジを切ったのはここら辺に理由があるのかな。
そのまま上げて雲底にまでつけましたが、なんせ借り物の翼なんでどこまで雲に近づいていいものやら、よー分からんかった。とりあえず自分の周囲に白いものが増えてきたところで雲の下から退避。そんなことしながら北の空域で遊んでると黒毒さんやらASPENのWさんや岩S君やら小さいOさんがやってきて賑やかになってきたんで、一回北へ深く突っ込んでから南へ移動しようと思ってると程々に上げたタイミングで黒毒さんが村田製作所金沢工場方向に飛んで行く。それについて行った。彼がターンしても僕はそのまま北へ村田へ・・・・海抜800メートルを目安に。目安の高度を切ったタイミングで振り返ると賑やかだった空域には誰もいない。
「え?」
2本目の北高圧線手前で機首を南に向けた。コンディションが落ちてる! 雲の出来方を見たら分かる。いつも乗ってるPOISONなら諦めて不時着するスペースを探すところだ。田んぼは収穫が終わっていて、そこなら降りるところはいっぱいある。しかし、OMEGA8なら北高圧線を越えることは可能。越えれば上昇風があるはず・・・さっきまではあった。しかし、越えれば鶴来の街の上空に入ってしまい不時着点はない。
「どうする?」
高圧線越えを狙った。越えるには越えた。しかしコンディションは落ちていて、あると思っていたデコ山斜面のどこにも上昇風はない。ここで北側に離脱して降りれる田んぼの上空に移動するのか?
しかーし、そのまま南に突っ込んだ。すこしバリオメーターが鳴るところもあったがじわじわ高度を落としながら南進。朝日小学校の校庭上を通過。ここに降りてしまうのかと覚悟を決めたが越えた。ここを越えると畑が散在しているし、隣のスクールの講習バーンもある。ドキドキしながらその空域に突入。講習バーンには隣のスクールの人たちがいっぱいいた。どんな顔して低高度で横切る僕を見ていたんだろ? 遺跡発掘をしているところに降りてしまう心配もしたけど、奇跡の上昇風を一発もらってギリギリでランディング場上空に入ってしまった。そのままオーバーヘッドアプローチで着陸♪ なんとコンディションが落ちてしまった状況で村田製作所手前からワングライドでランディング場に帰ってくることが出来た。
2-3機の世界はとっくの昔に別の次元に突入していたことを思い知らされたフライトでした。これまで次の翼選びではPOISON2にこだわっていたんですが、この世代の翼の時代はもう終わっていたんですね。
本日のお酒:SAPPORO CREAMY WHITE + 連峰白山
テイクオフではほとんど無風に近い状況で前からちょろちょろっと微風が入る程度。講習生さん達は果敢に出て行くけどもそんなに滞空出来ずに降りていく状況でした。でも、北の稜線に突っ込んで行けば活路はありそう。良さそうな積雲が出来ていたんでね。一緒にいたパイロット達は様子見モードでしたが、僕は講習生に混じって翼を広げました。待てば待つほど追い風になってややこしいコンディションになると読んでたから。
趣味の悪い緑色の翼をリバースポジションからゆるりと立ち上げてふにゃぁ~んと離陸。ピッチの走りはマイルドだ。しかし、シリアルクラス最高滑空比を誇る翼はほとんど高度ロスすることなくテイクオフ北の谷間に突っ込んで上昇風を捕まえた。9月18日のエントリーで、立ち上げてから滑空能力を発揮するまでの時間差が気になると地上練習場での感触を書きましたが、飛んでしまえばそんなの関係ないみたいです。ピッチ安定性と滑空性能の違いが僕にはよくわかってなかったようです。
旋回は僕の好きな感じで切れ込んでくれます。弱い上昇風で無駄なく高度をゲインしてくれて非常に楽。稜線上空にギリギリ乗れたんでそのまま北高圧線に向って滑空しました。ここでシリアルクラス最高滑空能を発揮。今乗ってるSkywalk POISON『黄久蔵』ではありえない高度で高圧線前に達してすごい楽に上昇風探しが出来ました。この空域ではかなり東風強かったらしく、街側に移動して強い上昇風を見つけました。ここで重量レンジ上限越えで乗ってるOMEGA8が牙を剥いた。左右の翼端が動揺し、旋回に入ってもバッションバッションと外翼端が折れる。スピンに入るような挙動でもないんで気にせず旋回を続行したけど・・・Advance社が100キログラムまで合格したのに95キロで推奨レンジを切ったのはここら辺に理由があるのかな。
そのまま上げて雲底にまでつけましたが、なんせ借り物の翼なんでどこまで雲に近づいていいものやら、よー分からんかった。とりあえず自分の周囲に白いものが増えてきたところで雲の下から退避。そんなことしながら北の空域で遊んでると黒毒さんやらASPENのWさんや岩S君やら小さいOさんがやってきて賑やかになってきたんで、一回北へ深く突っ込んでから南へ移動しようと思ってると程々に上げたタイミングで黒毒さんが村田製作所金沢工場方向に飛んで行く。それについて行った。彼がターンしても僕はそのまま北へ村田へ・・・・海抜800メートルを目安に。目安の高度を切ったタイミングで振り返ると賑やかだった空域には誰もいない。
「え?」
2本目の北高圧線手前で機首を南に向けた。コンディションが落ちてる! 雲の出来方を見たら分かる。いつも乗ってるPOISONなら諦めて不時着するスペースを探すところだ。田んぼは収穫が終わっていて、そこなら降りるところはいっぱいある。しかし、OMEGA8なら北高圧線を越えることは可能。越えれば上昇風があるはず・・・さっきまではあった。しかし、越えれば鶴来の街の上空に入ってしまい不時着点はない。
「どうする?」
高圧線越えを狙った。越えるには越えた。しかしコンディションは落ちていて、あると思っていたデコ山斜面のどこにも上昇風はない。ここで北側に離脱して降りれる田んぼの上空に移動するのか?
しかーし、そのまま南に突っ込んだ。すこしバリオメーターが鳴るところもあったがじわじわ高度を落としながら南進。朝日小学校の校庭上を通過。ここに降りてしまうのかと覚悟を決めたが越えた。ここを越えると畑が散在しているし、隣のスクールの講習バーンもある。ドキドキしながらその空域に突入。講習バーンには隣のスクールの人たちがいっぱいいた。どんな顔して低高度で横切る僕を見ていたんだろ? 遺跡発掘をしているところに降りてしまう心配もしたけど、奇跡の上昇風を一発もらってギリギリでランディング場上空に入ってしまった。そのままオーバーヘッドアプローチで着陸♪ なんとコンディションが落ちてしまった状況で村田製作所手前からワングライドでランディング場に帰ってくることが出来た。
2-3機の世界はとっくの昔に別の次元に突入していたことを思い知らされたフライトでした。これまで次の翼選びではPOISON2にこだわっていたんですが、この世代の翼の時代はもう終わっていたんですね。
本日のお酒:SAPPORO CREAMY WHITE + 連峰白山