遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

高みをめざせ・・・ほどほどにね♪

2010-11-07 21:36:25 | 大学生活
今日もきっと獅子吼は素晴らしいコンディション♪

なーんてわくわくしながら車を出したけど、山側環状線にたどりつく前に今日の午前中は大学で行われる講演会に出なあかんことを思い出した。まだ間に合う時刻だったので、渋々と車をUターンさせて自宅に戻ってジャケットをとり、靴を運動靴から革靴に換えた。実は2008年ノーベル物理学賞受賞者の益川先生の後援会なのだ。今は生物学でメシ喰ってるけども、大学生時代はブルーバックスの素粒子の話とかをむさぼり読んでいたくらい理論物理が大好き。
2年前、益川先生、小林先生が南部陽一郎先生と共同受賞だったことを知った時に「え゛っ!?」と驚いた。なんで共同受賞か理解できなかった。益川先生と小林先生がとるなら、同じ研究業績を成した高名な学者がイタリアにいるし、南部先生は単独受賞を2~3回してもおかしくないくらいの業績がある理論物理世界の大スターだ。ストリング理論はどうして未受賞なんだ??

益川先生の講演は彼のキャラクターどおりの砕けっぷりで、「益川節」満載でした。しかし、講演の内容はちゃんと物理学研究の歴史をなぞって現代の科学の展開について持論を展開されていました。そんなわけで興味だけで来た文系の学生さんには辛かったかもしれません。ただ、後援会の前列のスペースを地元の高校生達に確保した大学の配慮は良かったと思います。僕の一番心に残った彼の言葉は「科学は肯定のための否定の作業の連続である」。どんなサイエンティストにも言えることです。これを怠ると必ず間違いを犯します。ゆめゆめ忘れてはなりませぬ。

講演が終わりローソンで巻き寿司とサンドイッチを買って運転しながら昼食。とにかく10分でも早く獅子吼に着かないといけません。この10分でコンディションは激変するのです。獅子吼に着くとランディング場でグライダーをたたんでるメンバーを見ると・・・マッちゃん・・・石くん・・・大ちゃん・・・はっきり言って、「祭りは終わった」状況。彼らが空中にいれば、まだ希望があったんだけどなぁ。それでも一縷の希望を託して入山。テイクオフの風を見ると風は強め。FさんのPEAKが前に進めずに揺らされながらホバってたり、レストハウスの裏にUッチーのENVY2が流されてたり・・・。(笑)
僕が離陸したら、すぐに下降風でずどーんと下ろされた後、ズガァ~ンと上昇風帯に入ってそのままピピピピピっと揺れながら上がっていく・・・・荒れ荒れじゃーん!!もうちっと遊べるコンディションを想像してたのに、こりゃ我慢大会だ。MAGUSを試乗していたNさんがスパイラルで緊急降下してるとこなんか象徴的な光景だったな。そんなコンディションでパイロット達が山から離れて状況見ながら高度を管理していた時に、稜線の裏に回ってぶんぶんソアリングしていたO先生はやっぱりP証とりたて・・・ていうか、まだ『P笑』? 自分が最悪の結果を出した時に誰が回収してくれるか計算して飛んでるのがパイロットっすよ(・・・と自分にも言い聞かせる)。

本日のお酒:常きげん 純米吟醸 風神 
コメント
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