遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

素質+α

2012-08-27 20:50:28 | たわごと
8月ももう終わりが近いんですねー。先週の金曜日に12月に開かれる学会へのエントリーを済ませました。もうちょっと詳しいデータにしたかったんですが、ま、いいです。あせっていい加減なこと書くと後々に響きますからねぇ。
今朝、ベランダの朝顔が枯れてきたんで、片付けてしまいました。

自分に適したスポーツが分かる! 「スポーツ関連遺伝子検査」サービス開始(マイナビニュース) - goo ニュース
筋繊維は2タイプに分かれていて1つは持久力はないが大きな力が出せる「速筋」で、もう1つは大きな力は出せないが持久力のある「遅筋」。その速筋の発達と遅筋の形成に関連するのがACTN3遺伝子でその遺伝子産物“アクチニン3タンパク質”が、遺伝的にどう作り出されているかを検査する。この検査によって、「速筋の発達と遅筋の形成に関わる遺伝子のタイプ」「どんなスポーツが自分に向いているか」「スポーツでより高いパフォーマンスを出すための、トレーニング方法」が分かる。適性からスポーツを限定するのではなく、その中でもより適したポジション・役割を見極めることができる。そのため、より有効なトレーニング方法を見つけることができるのが特徴・・・だそうだ。スポーツショップ「スーパースポーツゼビオ」内のスポーツドラッグストア「Xiasis」でのサービスだって。知らんかったぁ。
筋肉の質はとても大事だとは思う。将来的には三半規管の能力とか動体視力、心肺能力、赤血球の量、発汗による体温調節の能力のような体質的なものとかまで分かるようになるかもしれませんね。でも、楽観性とか勝負に対するこだわりとか蛇のようなしつこさとか負けそうな相手をとことん叩きのめせる性格とか痛みに対する感受性とか危険に対する鈍感さのような性格的なもんも大きいと思うけど、そこら辺は遺伝子じゃ分からんなー。

「失ったものは足だけ。得たもののほうが多い」パラリンピック 義足のハイジャンパー・鈴木徹(産経新聞) - goo ニュース
もうすぐパラリンピックがロンドンで開かれますね。どの選手もなにがしかの「失った能力」があるのですが、それでも活かされる人の能力があるはずだと思うのです。ちょっと上手くいえませんが・・・そういうのも遺伝子診断で分かるようになればよろしいのではないかと願ってます。ハイテクはむしろこういう分野で使われるべきです。

本日のお酒:KIRIN 秋味
コメント
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