遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

国対国、そして、人間対人間

2012-08-01 22:32:40 | たわごと
交代川澄へ「素晴らしいシュートはやめてくれ」(読売新聞) - goo ニュース
先のドイツでの女子サッカーWC、強豪アメリカは決勝トーナメントでドイツ中を移動移動でヘトヘトになってから決勝戦に臨みました。ドイツの計算間違いは、途中で日本に負けて決勝に進出できなかったこと。w おかげさまで日本優位な環境での対戦でした。そういうことを平気でやるのです。ホスト国って。
このオリンピックでは、日本チームのいるブロックの1位はグレートブリテン島の南から北まで飛行機とバスで移動してスコットランドのグラスゴーで試合。それからロンドンに戻るってな具合で決勝トーナメントを転戦しなければいけません。2位通過なら試合会場は予選をやったカーディフで移動は無し。そして、準決勝と決勝がロンドン。どうしてこんなスケジュールを組んでくれたんでしょうね。そんなに日本が怖かったの? w w w 
この記事の最後の段落に『爽やかさやひたむきさを、なでしこジャパンらしさだと定義するなら』とバカな文章が入ってます。いつ誰がそんな『定義』をしたんすか? 文系の人はくだらない言葉遊びが好きですねぇ。この記者さんは国対国の勝負を戦ったことないんでしょう。まあ、ないわな・・・俺もないけど。勝負の前に『爽やかさ』や『ひたむきさ』なんかに1円の価値もありません。そんなの試合の後でいいんですよ。
かんべえさんこと双日総合研究所取締役副所長・吉崎氏のHPでのコメントを転載しておきましょう。

戦いの前になるとむやみに自分の強さを信じたがり、楽観的な見方が多くなるのは日本の報道の悪い癖でありましょう(なおかつ、負けるとすぐに慰めモードに転じる)。でも、この世の中に絶対的な強さなど存在しない。「なでしこ」だって、けっして強いわけではないと思います。4年前に定めた「ロンドンで金」という最終目標のために、佐々木監督が最善を尽くそうとするのは当然のことでしょう。
勝者であり続けたいと思ったら、自分が弱者であった時のことを忘れてはいけません。


「なでしこ」って、呼び方もやめようよ。あのチーム、そんな感じ全然しないし。いい意味で♪

「五輪コラム」松田が連続の銅 フェルプスはメダル19の新記録 コラム?-?goo ロンドン五輪特集
王者フェルプスに勝てそうな日本人スイマーは松田選手だけでした。惜しかった。でも、負けは負け。3位は3位。素晴らしい結果です。ロンドンオリンピックでのフェルプス選手にはかつての絶対的速さはありませんでした。20歳の南アフリカの初出場スイマーに金メダルをさらわれました。レース競技は無情です。それでも21回決勝進出して、19個のメダルを取った彼の業績はとんでもない偉業です。

国対国の駆け引きがあるのもオリンピックの競技なら、その時の人間の実力だけをさらけ出させるのもオリンピックの競技です。ひとつひとつのメダルの意味は全く異なります。だからこそメダルの数を数えるのは卑しい行為だと僕は思うのですが、フェルプス選手が一人でとった19個のメダルは素直にすごい。ひとつの国家がこれだけ集めようとしたら、どんだけ国家予算を注ぎ込まなきゃいけないか・・・。

本日のお酒:YEBISU STOUT CREAMY TOP + ASAHI DIRECT SHOT + 春鹿山廃純米生原酒 鬼斬
コメント
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