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拳銃「所持の重みたたき込む」 警察学校、60時間超指導)恫喝するしかできない警察の先輩からの指導で所持の重さをどうやって叩き込むのだろうか?

2018年04月29日 | 道路交通法


滋賀県彦根警察署で、警察官による拳銃殺人事件が起こりました。

メディアはその後、報道をしていません。

事件の真相はわかりません。

被害にあわれた巡査部長は2階級特進して巡査部長から警部になられました。

遺族はたまったものんじゃないですが、警察組織は再犯防止ができるのでしょうか?

・・・・・・(拳銃「所持の重みたたき込む」 警察学校、60時間超指導印刷用画面を開く)

発砲があった彦根署河瀬駅前交番を調べる捜査員ら(12日午前0時36分、彦根市南川瀬町)
発砲があった彦根署河瀬駅前交番を調べる捜査員ら(12日午前0時36分、彦根市南川瀬町)
 滋賀県警彦根署の警察官が、教育係の巡査部長(41)を射殺した事件で、殺人容疑で県警に逮捕されたのは、警察学校を卒業後、現場に配属されてわずか2カ月あまりの男性巡査(19)だった。若い警察官は、拳銃についてどのような訓練や指導を受け、貸与されてどんなことを感じているのか。

 殺人容疑で逮捕された男性巡査を含む高卒の警察官は、警察学校で拳銃の取り扱いに関する指導を60時間以上受けている。発砲に関する厳格なルールを徹底して学び、「拳銃を持つことの重みをたたき込まれる」(滋賀県警)という。

 県警によると、高卒の場合、警察学校に4月から10カ月間入校する。拳銃の指導は80分を1コマとして50時限あり、発砲が適切な状況かの判断、構え方などの操法、基本射撃技術に分かれて行われる。

 警察官が拳銃を使用できるのは、「容疑者が刃物で市民を襲おうとしている」「相手が拳銃を持ち、構えている」など極めて限定的な状況という。警察学校では座学のほかにシミュレーターで映像を使い、凶器を持つ容疑者に発砲すべきかどうか判断する指導を受ける。

 逮捕された巡査は滋賀県内の高校を卒業後、昨年4月に県警に採用され、今年1月29日に彦根署地域課に配属。3カ月間の「職場実習」という形で交番勤務になり、初めて拳銃を携行する任務についた。

 実習中は交番内の先輩で「人格と指導力に優れた」警察官1人を指導員につけ、マンツーマンで交通事故や巡回、被害届受理などの実務を学ぶ。巡査は本来、職場実習後の5月から警察学校に3カ月間再入校する予定だった。

・・・・・・・・・(転載ここまで)

警察学校では、毎晩点呼の際、「職務倫理の基本」というのを唱和させられました。

お経を読んでいるだけで、それを実践している人はいませんでしたし、本質的な意味を誰も理解していないように感じていました。

警察という組織は、「組織のために自分達があり、市民がある」

という認識で動いています。

つまり、「市民のために自分達がある」とは微塵も思っていません。

思いっきり公務員体質なのです。

「人間性」や「徳を高める」という必要は全くありません。

残念ながら「昇任試験で合格して、階級を上げることが、警察社会での成功」

なのです。

踊る大走査線で

「正しいことがしたければ、偉くなれ」

というフレーズが出てきます。

偉くなればなるほど、正しいことができない組織になっています。

なぜなら、警部試験まではある程度学力、勤務評価の実力でいけますが、

それ以上の階級に上がろうとすると、「ごますり+ミスがない」というひたすら組織に従順にならなくてはならないからです。

現実に、警部試験に合格すると、任用学校が管区学校ではなく、警察大学での研修になります。

「ここで、警部になった自分達は警察社会では勝ち組だ」

と洗脳され

「市民の権利を守ることよりも、警察組織を守ること」

を第一に考え始めます。

実際、「人格者」という人は少ないです。

何を持って人格者というかという定義は難しいですが、管理職で言えば、

「部下の仕事の管理と生活の管理ができること」

ではないでしょうか?

・・・・・・(警官射殺 死亡の警官、警部に昇任 滋賀県警 毎日新聞2018年4月23日 13時21分(最終更新 4月23日 13時21分)

 滋賀県彦根市の交番で上司の井本光巡査部長(41)を射殺したとして、殺人容疑で巡査の男(19)が逮捕された事件で県警は23日、井本巡査部長を2階級特進で警部に昇任させたと発表した。事件が起きた11日付。

 事件は11日夜、彦根署の河瀬駅前交番で発生。机で事務作業をしていた井本巡査部長は、背後から拳銃で頭などを撃たれた。一緒に勤務していた巡査はパトカーで逃走、12日未明に逮捕された。

 県警によると、巡査は警察学校の初任科修了後の実習期間中。井本巡査部長は「実習指導員」として交通違反の取り締まりの方法などを教えていた。(共同)

・・・・・・・・(転載ここまで)

お気の毒様ですが、部下の指導ができていないからこのようになるのです。

組織としてのあり方は伝えなければならないですが、人間を変える事は並大抵の努力では難しい。

「相手に合わせなければ変わらない」のですが、それくらい指導は難しいのです。

「拳銃殺人を犯した新人警察官の人間性に問題があった」

と考え、「拳銃の取り扱いを慎重にさせる」という指導をかたくなに続けるなら、こういった事件は再発するでしょう。

これは明らかに、「指導警察官側の指導力に重大な落ち度があった」と組織全体が反省するべきです。

そして、初任科卒後は、警察学校の担任教官に相談するシステムができていなかったため、新人警察官を追い込んでしまっただけだと考えても良いです。

組織全体で追いこんで、事件が起こってしまったとは考えることはできないでしょうか?

私が、現役でパト助務をしていたとき、夜間、スーパーの侵入盗のセコム発報があり、現場に急行しました。

現場に向う中で先輩から教えられたのは

「誰か(犯人)がいても、絶対チャカは撃つな。

ムリして制圧しにいくな。

犯人らしき物音があったら、杖と盾を取りに帰り、無線で至急至急すればいい」

と教えてくれました。

その理由は後から聞いたのですが、

「犯人検挙で、被疑者を怪我させてもあかんし、本官が怪我をしても、後から幹部から問い詰められる。

仕事をしたら、叱られる会社なんだぞ」

とこっそりと耳打ちしてくれました。

当然、「鉄砲も撃ったらいかんからな。鉄砲撃つときは辞める覚悟がないとあかんぞ」と冗談交じりで話していました。

現実はこうなのかもしれません。

拳銃殺人を犯した滋賀県警の新人警察官は辞めるつもりで発砲したのでしょう。

警察という組織は、「もっと違う方法で救うことはできなかったのか」と悔やまれる事件ばかりが続く組織だ

そして、それが何時までも変わらない、問題解決能力が低い会社だといえそうです。

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