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旧精神科医療は思想警察なのか?

男性看護師は必要なのか?利用者を無視したジェンダーの視点は狂っている

2024年10月12日 | 社会人から看護師を目指す人たちへ

男性看護師の活躍の場を広げるために活動する一般社団法人日本男性看護師会・発起人の坪田康佑さん(左)と一般社団法人Nurse-Men(ナースメン)・代表理事の秋吉崇博さん(十河英三郎)https://news.yahoo.co.jp/articles/3753e752ebce41b8d20f95ebd086c037327fbc57/images/000

男性看護師は必要なのでしょうか?

>>>>>>>【看護師の役割とは】

看護師の役割とは何か?と問われると、私的には大きく2つあると思います。

1つめは「体調不良者の看病」です。

看病とは、体調不良者が社会復帰できるように、自宅で生活できるように入院中の生活のお世話をすることです。

2つ目は、医師の診療補助(ご機嫌取りと世話含む)です。

医療処置の代行です。

そして、病棟運営の実質は看護師がします。

医師はプライドが高いため、看護師が母親的に上手くコントロールしています。

医師だけで病棟を運営していたら、細かい所に目が行き届かないため、医療事故だらけで死亡患者が増えるでしょう。

~~~~~~~~~~~~【そもそも看護とは?】

現在は、看護が学問になってきたため、「看護とは?」という定義が複雑化してきています。

日本は、医療を主要産業としているため、医師資格と同様、看護師免許にも権威を持たせる必要があります。

結果として看護業界も「大学化」「学会化」が進み、看護が複雑になって、実態が見えなくなってしまいました。

小難しくして、高尚な職業というイメージを拡げる意図を感じます。

~~~~~~~~~~~~【男性看護師は看護人さん】

男性看護師は、もともと「看護人」として精神科で働くために作られた職業です。

 

①アルコール依存症や麻薬中毒者、ひきこもりで家族から連れてこられた人が、入院拒否のため暴れるための鎮圧行為のため

②入院して薬物療法で向精神薬漬けにされた人の介護や、離脱症状で突発的に興奮をするのを抑え込む力作業が必要となるため、男性の存在が必要でした。

ですから、精神科は今も昔も刑務所の看守のような「患者(囚人)を脱走させない」業務が中心です。

実際の入院患者はADLが自立している人ばかりで、医療処置もありませんから、男性スタッフでも良いのです。

 

古い民間病院の精神科では、スタッフは準看護師がメインです。

今でも、準看スタッフが沢山働いています。

「看護の質が~」と言われても、精神科は「働かない引きこもり」や物質依存で、まともに生活できなくなった人を死ぬまで受け入れる保護施設、矯正施設であるため、「看護よりも、施設内の秩序維持が優先される」のです。

それが、時代の流れにより、男性は「看護人」から「看護士」という呼び名になり、保助看法改正により「看護師」になりました。

そして、精神科以外の病棟にも男性看護師が働くようになり、女性の仕事に男性が首を突っ込むようになります。

しかし男性の仕事の本業はやはり力仕事なのです。

警察官の男女比を見てもわかるように、どうしても危険の伴う仕事には、男性が必要なのです。

それでは女性の職場、女性の特性とは何だと思いますか?

~~~~~~~~~~~~~【本能的に世話が上手い女性】

看護業務は、シモの世話をしなければなりません。

シモの世話は、女性の方が得意です。

それは、女性が子供を身ごもり、出産し、育児をすることに特化しているため

男性に比べ、特別な訓練を受けなくても、言葉を喋れない赤ん坊の世話ができるからです。

相手の気持ちを汲み取り、先回りして介抱できる感受性が高いのです。

 

男性がダメで、女性が有能だという性差別の話ではなく、特性を生かすことが重要だと思います。

目には目の役割があり、耳には耳の役割があります。

それぞれの役割を果たして、人間の身体が成り立ちます。

~~~~~~~~~~~~【男女比率の理想とは?】

ここからは個人的な見解ですが、看護業界に限らず、男性と女性の職場割合は6:4の「やや男性多め」で良いと思います。

 

その理由をいくつか述べたいと思います。

1つ目に「仕事の責任感の違い」です。

男性は、なんだかんだ仕事の責任を取ります。

しかし、女性は責任を取りたくないため、合議制をとり、無駄な会議ばかりをして、責任を曖昧にしたり責任不在にします。

2つ目に「スピード感」です。

女性社会は「みんな一緒じゃないと気が済まない人が多い」特徴があります。

ですから、意思決定が遅いためスピード感がなく、物事が進みません。

変化の大きい時代に、直感や勢いだけで進む傾向のある男性の良さも必要だと思います。

3つ目に「噂話と嫉妬心の違い」です。

女性は、劣等感が強く、噂話や嫉妬心が強い傾向にあります。

逆に、周囲からチヤホヤされたり、必要とされると力を発揮できます。

女性は男性よりも、気配りができ、細かい仕事を器用にこなすため、現場での男性の荒っぽい仕事のフォローや後方支援に向いています。

ところが、細かいことばかり気にする女性だけの職場だったらどうなるでしょうか?

それぞれが、お互いの粗探しをして、陰口を言い合い、いがみあいが途絶えません。

~~~~~~~~~【男性が参入することで生じる弊害】

何事も、本来の個性に合わせた「持ち味が発揮されること」が一番でしょう。

そして、ここ最近、不景気の波を受けて、男性が看護の現場に参入してきています。

その流れから、看護の現場に「もっと男性を参加させよう」という動きがでてきていますが、これはお客の視点を無視した議論だと思います。

なぜこの顧客を無視したような意見が出るのかというと、医療業界(看護)が自由競争でないからです。

客の負担が実際かかった費用の3割負担であるため、「安かろう、悪かろう」とクレームできません。

特に高齢者医療は1割負担ですから「安かろう、悪かろう」なのです。

他の例えを出します。

あなたは同じ味なら、1杯、600円のラーメン店と、1杯60円のラーメン店どちらを選択するでしょうか?

味に差がなければ、わざわざ600円のお店を選択しませんよね。

仮に60円のラーメン店のサービスが少々悪くても、わざわざ10倍の値段を支払い600円のラーメンを食べに行きますか?

「600円のラーメンを試しに食べてみようかな?」と思う人は滅多にいません。

健康保険の使えない整体やセラピストの話をしてみます。

マッサージ屋さんでは30分3980円します。

整形外科なら理学療法士や柔道整復師に30分マッサージしてもらうと400円(自己負担)で済みます。

同じようなことをして、価格にこれだけ差があるのです。

国民皆保険の影響で、庶民は医療費自己負担金を考えてしまい「医療の選択の自由」が制限されています。

さらに医師法・医療法によって、「医師免許のない人の施術は治るといってはいけない」のです。

日本は医師や病院に力を持たせるための仕組みに支配されています。

>>>>>>>>【業務独占され競争のない市場の弊害】

お客の顧客満足度を無視していながら、

「看護業界は女性だらけだから、性差別だ!男性をもっと増やせ」

という議論が出てきたのだと思います。

入院してくる人たちに、正直な気持ちを調査すれば済む話です。

(おそらく、老若男女問わず、体調不良の時に筋骨隆々のごつごつした男性の手で荒っぽく扱われるよりも、しなやかに優しく体に触れられる「女性看護師が良い」と答えると思います)

何でも平等にすることが、公平であるとは限りません。

それでは答えはあるのでしょうか?

RAPT氏の対談にまっすぐな答えがあると思います。

RAPT氏がこれだけまっすぐに答えを導きだせるのは、聖書を深く知り、実際に神の視点から物事を見ているからです。

この他にもRAPT氏の対談を聞けば、皆さんが抱いている、この世の疑問が全て解けると思います。

 

最期に「男性看護師」についてのニュース記事を転記しておきます。長文ですから興味のある方は読んでみてください。

・・・・・・(男性看護師はまだまだ少ない。ジェンダー平等の視点が、その活躍の場を広げる 2024/8/23(金)) https://news.yahoo.co.jp/articles/3753e752ebce41b8d20f95ebd086c037327fbc57

ジェンダー平等について考える新連載「ジェンダーバイアスと向き合う男性たち」。第2回目となる今回は、日本の医療現場における看護師のジェンダー問題に焦点を当てます。

厚生労働省が発表した資料によると、2022年末時点で、日本の看護師に占める男性の割合は8.6パーセントにとどまっています。

しかし看護に従事する男性の存在には歴史があり、仏教用語の「看病人」という名称で平安時代から記述があるほか、戦前で言えば「壮兵看病卒」「救助人」「看護人」などの形で活躍していました。

近年まで、女性=看護婦、男性=看護士という名称で呼ばれていましたが、2002年より性別にかかわらず「看護師」という名称を使うようになり、以降は男性看護師の就業者数は少しずつ増えています。それでも2012~22年までの10年間で1.8倍の増加、と伸び率は緩やかな状況です。

男性看護師が増えにくい背景には、長年にわたる「看護師=女性の仕事」という社会のジェンダーバイアスのほか、長期的なキャリアパスの描きづらさ、といった課題が潜んでいます。しかし医療の質を高める上でも、性別にとらわれず職業を選択できる社会の実現のためにも、性別を問わず多様な人材が活躍できる形へと進化することが望まれています。

そこで今記事では、男性看護師を取り巻く社会課題の解決に取り組む一般社団法人日本男性看護師会の発起人である坪田康佑(つぼた・こうすけ)さんと、男性看護師の認知度や地位の向上を目指す一般社団法人Nurse-Men(ナースメン)で代表理事を務める秋吉崇博(あきよし・たかひろ)さんに、男性看護師の現状と課題、ジェンダー平等の実現に向けた取り組みについてお話を伺いました。

少数派の声を形に。男性看護師が直面する課題
訪問看護に関するシンポジウムに登壇する坪田さん

――最初に、男性看護師会とNurse-Men、それぞれの団体の成り立ちについて教えてください。

坪田さん(以下、敬称略):日本男性看護師会は、2002年に男性看護学生をつなぐメーリングリストを作成したことに始まり、2012年にSNSで立ち上げた「男性看護師会ナースマン」という男性看護師の交流会を経て誕生しています。当時から少数派であった男性看護師たちが交わることで、ゆくゆくは課題解決や働き方の改善につなげられたら、という狙いがありました。

参加者が当時の男性保健師数の10パーセント以上、男性看護師数の1パーセント以上に達したため、「ニーズがある」と判断し、本格的に活動を開始したんです。日本看護管理学会で男性看護師を対象にしたアンケート調査を発表して活動の意義を問うたところ、多くの看護部長から支持を得ることができました。

そこで約2年間の準備期間を経て、男性看護師の可能性を広げることをミッションとした一般社団法人を2014年に立ち上げ、正式に活動を開始しました。

秋吉さん(以下、敬称略):Nurse-Menは2020年に設立された比較的新しい団体です。私自身、15年以上看護師として働く中で、同性の相談相手が職場にいない、男性が使える更衣室がない、といったマイノリティであることによるさまざまな課題を肌で感じてきました。

そこで、男性看護師の地位が子どもたちの憧れの職業になるくらい向上することを目指して、有志と共にNurse-Menを立ち上げたんです。「We can be heroes(私たちはヒーローになれる)」というスローガンを掲げ、災害支援や一次救命講習の普及など、病院外での活動を通じて男性看護師の存在感を高め、社会からの認知度を上げることを目指しています。

――男性看護師が抱えている問題とは、具体的にどういう傾向が見られるのでしょうか?

坪田:まず、男子学生が看護実習を受ける際に一定の制限が存在します。具体的には、産科実習で出産に伴う乳房ケアを実践させてもらえない、出産に立ち会う場面で男子学生のみ室外に出される、といったケースが起こっています。

医療職である意識を持ってまじめに学んでいる学生にとっては、性別で学習機会が奪われることに憤りを感じる声が聞かれます。また「男のくせに」「男には向いていない」といった発言を受ける、性的な意図はないにしても同意なく体を触られる、といった女性からのハラスメントも存在していますが、男性が女性に行うハラスメントよりも深刻に扱われない傾向が見られます。

秋吉:男性看護師が使える更衣室やトイレが職場に完備されていない、という環境格差の問題もありますね。

例えば私の経験ですと、とある病院では男性用の更衣室がないので、地下2階の倉庫のような場所で着替えをする必要があります。厨房に隣接しているためゴキブリが出ますし、倉庫内にトイレの汲み取り口がある関係上、勤務と汲み取り作業が重なると強烈な臭いの中で着替えをしなければならない、ということもありました。

職務と責任は男女同じであるにもかかわらず、男性看護師だけこういった環境下に置かれやすいことは、働くモチベーションを下げる要因になっている、と感じます。

坪田:学生時代から現在に至るまで、教員、学生、上司、同僚と周囲にいる人たちのほとんどが女性です。女性中心の職場文化になじめず、孤立感を深めた男性看護師が辞めていく……といった問題もあります。

私自身も学生のとき、こんな経験がありました。実習が終わった後にみんなで食事会をする約束をしていたのですが、女子更衣室内の会話で会場が決まり、その情報が私に共有されていなかったので、結果的に遅刻をしてしまったのです。もちろん当人たちに全く悪気はなく、むしろ私がいないことにすら気づいていなかったようで(笑)。

今振り返ると、これは少数派ゆえに存在が透明化されてしまう、1つの事例だった、と思います。こういう出来事は、男性ばかりの職場に女性1人、というシーンでも起こりうることではないでしょうか。

秋吉:「男性は多少雑に扱っても大丈夫」といったジェンダー観が作用するのか、女性看護師に対してよりも、強めの言い方をされることも多々あります。

あくまで個人差があることが前提の話になりますが、看護師という職を選ぶ男性は「人のためになる仕事をしたい、誰かの役に立ちたい」という考えを持った気の優しい人も多く、ハッキリものを言うことや、人とぶつかることが苦手なタイプも一定数含まれます。

職場のコミュニケーションで傷つき、自信をなくしてしまっている男性看護師から相談を受けることは珍しくありません。

――看護師として働く男性の数が増えることで、医療現場にどのようなプラスの効果が表れるとお考えですか?

坪田:男性患者やそのご家族とのコミュニケーションにおいて、男性看護師が関わることでスムーズに進むケースがある、というのは1つの事実です。

例えば、年配の男性患者に対して女性看護師が指導をしても聞き入れてもらえないのに、男性看護師が伝えると素直に受け入れる、といったことですね。これは単に「男性同士の共感」という面もあるのと同時に、社会に根付く「男のほうが偉い」という女性蔑視の表れでもあるのかと思います。

こういう状況をただ受け入れるというよりは、むしろそのような男性とコミュニケーションが取りやすい私たち男性看護師がジェンダー差別に敏感になり、女性看護師の指導を聞き入れるよう促したり、ペイシェント・ハラスメント(患者やその家族による医療従事者への暴言や暴力、迷惑行為)が起こらないようサポートしたりする役割ができる、と考えます。

秋吉:残念ですが、そういう男性患者は一定数いるんですよね。そこで思い出すのは、ある訪問看護の依頼で高齢の兄弟のもとを訪れたときのことです。室内の衛生状態も悪く、当人たちには暴言の傾向があるため、他の女性看護師や女性ヘルパーさんたちは対応に困り、怯えていました。

しかし私が担当となり、ときには厳しく注意することで彼らの態度が変わり始めたのです。これは同性だからこそ厳しく、かつ対等な関係で接することができた結果である、とも考えられますし、男性看護師の存在が暴力の抑制に一定の役割を果たした、とも言えます。

これは単に体格的に勝るか・勝らないかという問題だけでなく、「男性がいる」という事実自体が抑止力になる面があるのだろうと思います。

――男性看護師の存在が助けになる一方で、「男なんだから、暴れる患者の対応をして」というジェンダーロール(性別に基づき期待される特定の行動や役割)の固定化が生まれてもいけませんね。

秋吉:おっしゃるとおりです。「男だから暴力に対応しろ」と言われると苦痛に感じる男性もいますし、暴れる患者に対応できる女性もいます。ただ、男性看護師の介入で暴言や暴力などの抑止力になる場面は実際にありますので、私個人としてはそういうとき意識的に男性看護師が間に入ったほうがいい、と考えます。

逆の観点で言えば、男性看護師によるおむつの取替えを拒否する高齢の女性患者もいらっしゃいます。そういう恥じらいの気持ちがある方に男性看護師が「ジェンダー平等だから私がやります」と対応するのが果たして正解なのだろうか、という点は検討の余地があると思います。

やはり個人のご希望や状況なども鑑みながら、どうすれば患者さんやご家族、そして医療従者にとってベストかを一つ一つ判断していくのが良いのではないでしょうか。

坪田:秋吉さんの例は、男性看護師の重要性を端的に示していますね。やはり社会には同性同士のコミュニケーションが有効に機能する場面があるのだろうと感じます。

例えば、男性でも女性でも「同性に看護してほしい」と思うケースがあるのではと思いますし、男性優位の考え方を持つ男性患者さんの場合など、女性に弱みを見せられず、女性看護師にヘルプが言えないという場面も見受けられます。そこに男性看護師がいれば、より率直な対話や助言ができる可能性が生まれます。例えば、家事を全くしたことのない夫が妻の介助に尻込みをするような場合、自分と同じ「男性」の看護師が「一緒にやりましょう」と声かけする方が一歩を踏み出しやすくなる、といった効果ですね。

つまり、男女両方の看護師がいたほうがさまざまな患者さんのニーズに対して満足のいく対応ができるようになるのだと思うんです。

環境と待遇の見直しが、看護業界の改革の鍵に
――今後、男性看護師が世の中に増えて行くために、国や社会、医療業界においてどういう取り組みが必要だと思いますか?

秋吉:先ほど述べた、男性用の更衣室やトイレなど労働環境の改善が必要であることが1つです。

また、業界全体の話にはなりますが、患者さんの命を預かり、夜勤や当直などで勤務も不規則である看護師の職務内容に対し、現在の給与水準が果たして適切なのか、もっと議論していただきたいと感じています。

看護業界はよく「穴の開いたバケツ」と表現されるのですが、これは「新卒者」という水をいくら注ぎ込んでも、「離職」という大きな穴から人が出ていってしまう状況を表しています。看護師免許を取得しているにもかかわらず、看護師を辞めてしまう人が多いせいで常に人が足りない。この事実からも、待遇面の改善が急務である深刻さが伝わるのではないか、と思います。

坪田:同感です。これら環境や待遇の改善について病院に対する個別の働きかけも必要ですが、それだけではなかなか先に進みませんので、日本男性看護師会では厚生労働部会看護問題小委員会に招聘(しょうへい)していただけるように取り組んできました。

例えば、同委員会には22の看護系団体が招聘(しょうへい)されますが、日本男性看護師会もその一団体として加わることができています。これは男性看護師に関する課題解決のための提案書の発表や、そのため男性看護師を対象とする独自リサーチの実施など、コツコツと活動を続けてきた成果だと思います。

男性看護師が公の場で提案をし、見解を述べることも、私たちの存在を可視化し、多様性を認識してもらうための重要なステップだと考えます。

――私たち、社会にいる一人一人が看護師のジェンダー平等のためにどんなことができるか、メッセージをいただけますか?

秋吉:ニュースで男性看護師が話題になるのは何らかの事件を起こした、というネガティブな内容が多く、それを見てやり切れない気持ちになることがあります。

できれば、患者さんやご家族のために懸命に努力を続ける、多くの男性看護師の存在や活動に注目していただきたいです。男性看護師の前向きな活動をSNSやブログで見つけたら、応援のメッセージやシェアをしていただくこともサポートになります。

またNurse-Menの活動は男性看護師の認知度向上を目指すだけでなく、看護師という仕事の重要性やプロフェッショナリズムを知っていただきたい、という思いが根本にあります。機会があればイベントやセミナーなどに足を運んでいただき、一緒にエッセンシャル・ワーカーを盛り上げていただけるよう願っています。

坪田:「人間」というのは、「人と人の間」にある関係性で成り立っていると私は思うんです。人間一人ができることには限界がある以上、男性が、女性が、と分けず、人同士が感謝し、感謝される社会になってほしいです。

その解決手段の1つが、偏りをつくらない多様性のある社会の姿で、看護師という職業に関しては男性がマイノリティになっている。だから医療業界に関しては私たちが声を上げていく意味があります。

一方で、それが家庭であれば、家事や育児、介護などの負担を性別で固定的に考えるのではなく、夫婦それぞれの得意分野を活かしながら協力し合う姿勢が大切になると思います。

例えば最近、私が提唱しているのは、公文書やレポートにおける男女比の記述において「女性割合」という表記をやめ、「異性割合」にしよう、という働きかけです。この言葉には「女性がマイノリティである」という無意識の前提が隠されていますし、同時に男性マイノリティの存在が透明化されてしまうからです。

身の回りにある日常的な意識を見直して、必要であれば声を上げ、言われた側はちゃんと耳を傾ける。そうやってあちこちに生じている偏りをなくしていくことが、ゆくゆくは看護師だけでなく、あらゆる職業におけるジェンダーの壁を取り払うことにつながっていくのではないでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

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