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旧精神科医療は思想警察なのか?

精神病院で折り紙を折り続ける患者 5年後の精神科医療の未来

2024年10月15日 | 世界一分からない日本の精神科医療と精神科看護

折り紙は高齢者の認知症予防、脳梗塞予防に効果があると言われています。

脳を刺激し続けるからです。

人間は、脳を使い続けないと、身体まで動かなくなってしまうように作られています。

精神科看護実習に行くと、「心の寝たきり状態」である、社会的入院患者を受け持ちます。

その多くは折り紙が好きな患者ばかりです。

病棟の作業療法で行われる「折り紙くらいしかやることがない」と言った方が良いのかもしれません。

かつて、精神科病院の内職に、「箱を折る内職作業」がありました。

決められた作業を淡々とこなすものです。

一般の人ならば、「こんな作業を一日中やっていたら気が狂いそうだ」と文句が出そうですが、精神科病院では1日何もすることがありません。

薬を飲んで、食事を食べて、風呂に入って寝るだけ。

毎日が同じ生活の繰り返しで時間が経たない。

そんな中に、箱折の作業が舞い込んで来たら、皆がこぞって作業を取り合うのです。

>>>>>>>>>【病床削減の精神科の進む道】

社会的入院とは、「治療の必要がないのに、退院先がみつからず病院での生活を余儀なくされている人を精神科病院が面倒をみる入院システム」のことです。

「入院させておくだけで収益が発生するシステム」を政府(厚労省)が認めているため、「民間精神科病院がこの隔離収容ビジネスを未だに続けている」のです。

海外での、精神科病院の長期入院患者は、退院してもホームレスになるか、万引き、窃盗などをして逮捕され、刑務所生活をすることが多いと言われてきました。(実際そのようなことはない)

日本で退院していった精神障害者は、詐病(狂ったふりをして)を訴え、警察に相談に行き、精神病院に再入院させてもらうというSOS行動を取ります。(回転ドア現象)

ですから、日精協は「突然、精神病患者を退院させ、野に放つと海外のように治安悪化に繋がり、警察や保健所が忙しくなるぞ!」というスタンスを持っています。精神病院が、貧困対策と防犯対策を、予防的に精神科病院が担っている、保安政策を精神科医療が担っていると、差別的思想を未だに主張しているのです。

https://x.com/B1U3rgXOvpqqhB3/status/1631781151777103872

治療ではなく、住む場所がない人たちを、病院が住まわせて面倒を見ることが、医療行為として、税金から診療報酬が支払われるのです。

精神障害者への恐怖を煽って、医療費の無駄遣い助長しているとしか思えません。

>>>>>>【社会的入院患者はどこへ?】

精神科病院には7万人以上の社会的入院患者がいると言われています。

しかし、実際はその3倍、4倍近くいます。

東京都福祉局の調査では、現在精神科に入院している患者の6割が1年以上の長期入院で、さらに3割が5年以上の入院をしている人達です。

日本の精神科ベッド数32万床中、27万人が入院しており、9割近い人が1年以上入院している、つまりは24万人の人が退院先がなく、精神科病院を生活の場として入院しているのです。

いや、実際は20万人以上いると言えるでしょう。

東京都福祉局 Ⅱ精神科病院の現状https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/shinsho/jiritsushienkyougikai/dai7ki/4reiwa/seminar.files/kanagawa3.pdf

コロナ禍が終わり、財務省から医療業界にメス入れが始まりました。

その煽りを受けて2024年に入り、精神科病院を医療法上の病床から削除しようという動きがあります。

そうなると、行き着く先は、精神科病床は、突然閉院となるわけではなく、第一段階として「福祉施設」になるでしょう。

高齢者施設、介護医療院、特養や老健のような立ち位置になることが予測されます。

現在の姥捨て山、行き場のない、社会的弱者の居場所です。

これから、徐々に、精神科病院のベッドを福祉施設に転用する動きが出てくるかもしれません。

そして、治療ではなく自立支援の場となるため、福祉労働が導入され、折り紙から、箱折作業へと変化することも考えられます。

実際10年前の2014年に、長谷川利夫氏が精神科病院の「病棟転換型居住系施設問題からみるわが国の人権意識」という記事を書いています。

https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n396/n396009.html

「病棟転換型居住系施設反対運動」の動画を参照にして下さい

やれば、できるさ!

私は、精神病院を福祉施設に転用する政策には賛成です。

なぜなら、病院経営者にとって医療費から福祉費に診療報酬が変わるだけでも事業収益は減額され、経営に痛手を負うからです。

その理由は、医療費と福祉費では、似て非なるくらい、診療報酬に差があり、福祉の診療報酬が断然安いため、まともにやっていたら経営できないからです。

「隔離収容するだけで利益が出る」精神病院の経営者が減る、第一歩になると考えるからです。

実際に、この反対運動によって、病棟転換型居住系施設案は立ち消えしました。

ではその後、長期入院の社会的入院患者を病院の外に出すことはしてきたのか?というと大した進捗はありません。

精神科の病床数は減ってきていますが、精神科スーパー救急制度という飴と鞭によって減っただけです。

詳しくはこちらの記事を参照してください(精神科病院を減らすための政策 精神科救急システム  90 日ルールの秘密 生活保護対策2024年07月16日)

>>>>>>>【福祉事業は儲からない】

なぜ病院経営者は医療から福祉に転換したくないのでしょうか?

先に述べた通り、「障害者グループホームは精神病院よりも儲からないから」です。

その証拠に、実際、障害者グループホームで利益を出すために不正を行って摘発される事業者が後を絶ちません。

 

計4億円超の不正請求を認定…障害者施設運営『恵』愛知県等が指定取消処分 生活の場なくす利用者からSOS 2024/06/26

食材費を削って利益を出す手法は、病院以外でも学校給食で行われています。

学校給食での横領について

 

もも肉→むね肉 給食材料“コツコツ節約”で横領798万円 小学校職員の仰天手口【スーパーJチャンネル】(2024年9月16日)

>>>>>>【経営が難しい、安定しないから福祉事業は参入しない】

病院経営と比べ、福祉事業は診療報酬でインセンティブがないため儲からないことから、それ以外の例えば食材費を節約しないと利益がでません。

実際、福祉事業のグループホームの食費は全額自己負担です。

ところが、病院は「入院時食事療養費」として1食490円、1日3食で1500円となりますが、自己負担は3割ですから1日あたり490円の支払いで済みます。7割が公費負担となる手厚さです。

長期入院患者への食費減算制度もあるので、さらに自己負担額は減ります。

(参考:住民税非課税世帯の、入院時の食事代の負担減額について

給食費1つとっても病院の方が福祉事業のグループホームより経営的に有利です。

以上の点からも、病院のような医療施設の方が、遥かに補助金が手厚く、逆に福祉施設は儲からないような制度ができています。

これでは、誰も福祉施設経営に乗り出すことはありませんね。

>>>>>>>>>【財務省VS厚労省=東大エリートVS医者の権力争い】

国策として、厚労省は「退院促進はするけど、民間任せ。経営が難しい、利益が出ないため、誰もやりたがらない状態」を今なお続けています。

(福祉アパートやグループホームを最初は国が投資し、建設・運営し、徐々に民間に委託していけば済む話ですが、”財源がない!”と言い訳しスタートすることすらしません)

結果として、今でも「精神障害者は病院から出られない」社会的入院の状態が続いているのです。

日本の実質租税負担率からみると、5公5民です。

税金を支払っているのに、福祉サービスが貧困、将来に不安しかない国なのです。

「高負担、低福祉の国」なのです。

>>>>>>>>【精神科病院パラダイス論は終わった】

病床数は医者、病院経営者の集団からすれば、「力、権力の象徴」であると言えます。

スーパーやコンビニで例えるなら、チェーン店の数、店舗数のようなものです。

スーパーやコンビニは自由競争下で、自身の経営努力によって多店舗展開をしていきますが、病院は民間病院であっても9割が税金投入されて経営されているので、少し勝手が違います。

医療業界の強さ、権力は病床数に現れますが、かつて、病床数は増加傾向にありましたが、ここ数年で病床数はどんどん削減しています。

表向きは、医療DX化と地域医療連携構想が推進され、病床数が減らされています。

 

詳しくは以下の動画をご覧下さい。

 

【混迷を深める医療業界】公費(税金)に依存する医療業界は、格差拡大が到来 2024/04/04

これは政府が「じわじわと医者の権力、医療の権力を削ぎ落している」と言い換えられます。

コロナ禍で、なぜか医療機関だけが公的資金が投入され、救済されていたことに違和感を感じませんでしたか?

そう、日本医師連盟などの医者の団体が政治に口出ししていたため、医者が力を持ち過ぎたからです。

一般病床がテコ入れされ始めているのに、精神科病床だけが、見逃してもらえるという訳には行きません。

ですから、5年後に、精神科病院は規模が縮小され、福祉施設に転用されていても不思議ではありません。

そして、心の問題を医療が担う時代は終わりを迎えるでしょう。

愛と真理だけが、人間の心の問題や人生の問題全てを解決してくれるのですから。

最後に、「人生のどんな問題も解決できる方法」が書かれている、ラプト理論+αの記事をご紹介いたします。

どんな人生の問題も必ず解決できるのはRAPTブログだけ!!(十二弟子・サキさんの証)ライフ2022年12月6日 https://rapt-plusalpha.com/61457/

皆さんに、祝福がありますように。

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