会話の失敗は、お互いが自己主張をしている時に起こります。
コミュニケーションを失敗しないように、プロセスレコードを書くわけですが、普段何気なく生活していても、コミュニケーションを失敗したと感じる場面は少ないと思います。
ですから、いざコミュニケーションを失敗したと感じる場面を思い出して、プロセスレコードを書いてみてと言われてもなかなか思い出すことはできません。
特に、女性よりも男性が、自分の失敗を覚えていない傾向があります。
私は講義で学生にプロセスレコードを教える訳ですが、学生はなかなかプロセスレコードを理解することができません。
ですから、講義中に書かせて質問を受け付けるのです。
そして、実際にプロセスレコードを書いてもらい提出させ、評価します。
「良く書けているな」と感じるプロセスレコードに共通する点がありました。
それは、「自分がどんな時に感情的になってしまうのか?」という自己分析がしてあるレコードです。
つまり、コミュニケーション、会話の目的は、「何らかの意図」があってなされています。
つまり、コミュニケーションには発信者からの「意図」が隠れているのです。
発信者からの「意図が伝わらない事」により、喧嘩になったり、険悪なムードになったりします。
ですから、仕事などの目的を持った会話では、コミュニケーションを失敗したと感じる場面は少ないように思えます。
「意図」を明確に伝えないと、仕事が成り立たないからです。
「上司に休暇の申請をしようと声をかけたが、納得できない状況で一方的に却下されて落ち込んだ」という場面などは切り取りやすい場面ですが、こういった力関係のある人との会話場面は学生は書いてきません。
普段何気ない、友達との会話や親との会話において、「相手の気持ちを考えずに発した一言」によって、コミュニケーションを失敗したというケースが多いのです。
人間は普通に生きていると、「自分のことばかり考える生き物」であると分析できます。
つまり、油断すると、「自己中心的な考え方」「利己的な考え方」をとる生き物なのです。
特に、家庭や友人間では、油断してしまいます。
分析で欲しかったのは、「意図」を持ってコミュニケーションをしている際、どうすれば相手に気持ちが上手く伝わるか?という分析でした。
相手に伝えたい時は、まずこの話題を振られた時、相手はどう考えているか?という「相手の気持ち」を優先することで、こちらの話や気持ちを聞いてもらえるようになるというということです。
私たちの普段行うコミュニケーションはテンポの良さを求められます。
コミュニケーションは、相手の気持ちばかり優先していては一言目が出てこないこともあるかもしれません。
しかし、テンポばかり求めて、相手の発言に対して、いきなり否定から返してしまうのは、大人気ないと感じます。
まず、相手の発言を受け止めて、なぜそう思うのか?を上手く聞き出す必要があります。
「親しき中にも礼儀あり」という言葉がありますが、
コミュニケーションスキルを上げるには「普段何気ない時」にこそ注意して生活しなくてはならないということです。
そして、人それぞれ「感情的になりやすいポイントが違う」ことも重要です。
ここで「ムカつくか?」ここで「イラっと来るか?」というポイントが実は人それぞれ違います。
そのポイントが自分にとってどの場所か?を知るべきであり、そうなった時、自分の感情をどのように処理するか?とりあえずその場は繕って我慢すればいいやというスタンスだと、「発言に棘が出る」ことになるのです。
両者の関係に角が立たないよう誤魔化すことも大切ですが、それ以上に「そんな言い方しなくてもいい」という内容をどのように相手に伝えるか?で一方的なコミュニケーションではなくなるのです。
まさに親しき中にも礼儀ありなのですが、世の中、礼儀のない人ばかりで溢れかえっています。
なぜそのようになってしまうのでしょうか?
それは「愛がないから」です。
「愛を持っていない人」は相手から何か貰おうとか隙あらば奪ってやろうという心理が働きます。
つまりいつも、「何か得よう」と考えているのです。
しかし、愛がある人は「いつも相手に与えよう」と思っています。
なぜ与えることができるのか?
それはもっと大きなものをいつも貰っているからできるのです。
どうしたら、いつも大きなものをもらうことができるのでしょうか?
その方法を知りたい方はまさにコミュニケーションの極意を知りたい人だと思います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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