心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

睡眠薬はアルコール依存症と同じ、問題から逃げるための道具。

2020年01月04日 | 精神科看護

アルコール依存症の薬物療法として、「シアナマイドの内服」というものがあります。

シアナマイドを使用することで、人為的に「二日酔い」の症状を引き起こすとで

「飲酒による不快な身体症状を作り出す」ことで「飲酒」に対して嫌悪感を抱かせる、古典的条件づけによる行動療法です。

これらを抗酒薬と呼ぶのですが、これで断酒できた人を見た事がありません。

身体不調を訴えて、服薬中断する人ばかりです。

シアナマイドの投与のパスを知らないため、調べてみました。

以下の薬剤師のサイトから転載です。

酒を飲みながら断酒する薬が、シアナマイドだということですね。

上記サイトでは外来で、ノックビン・シアナマイドなどの抗酒薬を処方しているそうです。

断酒は禁煙と一緒で、離脱症状(禁断症状)があるため漸減していく方法と、一気にやめてしまうという方法がありますが、依存の度合いによって使い分けます。

一般的に、精神病院などに入れば、環境的に飲酒や喫煙できないためやめることができます。

しかし、外来通院では、それこそ誘惑だらけであるため、脳が反応してしまい飲酒してしまいます。

 

次にアルコール飲酒による「酔い」と「麻酔」との関係について見ていきましょう。

なぜ、アルコール中毒によって、死亡するのか?について説明してあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(くすり道楽 WEB平成14年(2002年)4月号(第11号))

「社団法人アルコール健康医学協会」のデータと「毒・薬物中毒マニュアル」のデータを参考に作成して見たら、こうなりました。

上の表は、通常の飲み方で標準的にこうなるだろうという目安と思ってください。

なので、一気飲みの場合は、血中濃度上昇が急激ですので、少ない量でも血中濃度は高くなります。死なないように。

酒に弱い人は、もっと少ない量で血中濃度が上がります。

上司と飲んでて、「また昔の自慢話が始まった!」と思ったときには、0.16~0.3%程度になってるんだなあなどと思ってやってください。

「酔う」ことと「麻酔」ということ
「酔う」というのは、アルコールによる麻酔作用と思ってください。で、麻酔作用の段階は第一期(痛覚低下期)第二期(興奮期)第三期(外科麻酔期)第四期(延髄麻酔期)の四つに分かれます。
手術に用いられる麻酔は第一期、第二期が短く第三期の時間が長いのに対して、アルコールは第一期から第二期の時間が非常に長く第三期が短いという麻酔作用を示します。

つまり、初期の軽い麻酔によって、精神的な抑制が解かれることによって、興奮状態が表面化することがアルコールによる酔いの正体です。

前の表の「陽気になるとか、理性が働かない、怒りっぽくなる、大声を出す」などなど、抑制がとれて興奮した状態の典型的なヒト、見たことあるでしょう?


難しく言えば、アルコールはまず、脳幹網様体を抑制して、次に大脳皮質を抑制し、その結果大脳辺縁系が解放される。

なんだかわからない言葉が並んでいますが、大脳皮質は理性があるところ、大脳辺縁系は本能、情緒などのところと思ってください。

なので、酔いが進むにつれ思考力・判断力が鈍くなり、感情はあらわになってきます。酔うと泣いたり、怒ったり、笑ったりするのはこんなメカニズムです。


延髄は、呼吸など基本的な生命活動を行うところですから、第4期の延髄麻酔期になると、呼吸停止、死亡という状況になるわけです。


また、記憶がとぶという状態は、アルコールによって一時的な記憶障害を起こすことです。脳の海馬という記憶の作業をする場所が、アルコールを飲む事によって抑制されるのが原因です。

私も時々、宴会の翌日に、昨日の「自分探し」をしなければいけなくなります。海馬、しっかりしてくれって感じですか。

 

・お酒を使いこなせばクスリ!毒!


さて、酔いを科学してみましたが、こういう風に考えてみると、お酒を使いこなせば麻酔薬や精神関連のクスリとして使えそうな気がしませんか?
実は、それが現在使われている静脈麻酔剤、精神安定剤、抗不安剤、鎮静剤、抗けいれん剤、睡眠剤などなどと表現されているクスリなのです。
お酒を少し飲んだ状態を長時間続ければ、気が少しだけ大きくなって、抗不安効果を示すとか、少量で一気に濃度を上げて睡眠作用を出すとか、それを多少多めに使って麻酔作用といった具合です。
また、少量~大量の使用時、あるいはクスリの効果が減ってくる段階において、麻酔の第2期にあたる興奮期が起る可能性があり、これがベンゾジアゼピン類(睡眠剤や抗不安剤)による夜間譫妄だったりします。

大量に使用して呼吸抑制がきたり、その手前の一過性の健忘症状、長期に使用していればアルコール依存と同じ依存症状、これに対し急な中断は離脱症状、痙攣、幻覚など悪い作用もでます。
アルコールと同じと考えれば、精神安定剤による興奮など、何の矛盾も無く起り得る事が理解できるでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

簡単に言うと、アルコールとは糖質から抽出した、「エタノール」であり、エタノールは中枢神経系つまり、脳機能を抑制する作用があります。

お酒つまりエタノールを体内に吸収すると、それを分解することになります。

その分解した代謝物がアセトアルデヒドでこの物質が脳内のニューロンを破壊します。

脳神経(中枢神経を抑制)を麻痺させるのは、ニューロンを破壊して、「思考すること」を停めてしまう作用がエタノールにあるのです。

アルコールの人体の影響より引用)

脳機能破壊することを「酔い」と言い、それが気持ち良いものだと洗脳してきたのでしょう。

確かに脳(中枢神経)がボーっとしてきたら、人間としての抑制が効かなくなるため、緊張や不安が強い人にとっては問題からの一時的な逃げ場所として、エタノール(お酒)による脳細胞破壊は心地よいものかもしれませんね。

しかし、そんなことで問題は解決しません。

さらに、エタノールつまり、麻酔薬を口から摂取するのですから、麻酔を自らかけているのだということです。

 

消化器において代謝されるため、適度な毒性によって、快楽を感じられるかもしれませんが、当然、脳細胞は壊されていきます。

そして、「何も思考しなくてよい」「動物のように本能のままに生きてよい」という「脱抑制状態」を良しとして、原始的な生き方、瞬間を喜んでしまうことに依存症の要素が隠れているように思えます。

 

お酒では問題解決できないのに、お酒が一時的に悩みや不安を紛らわせてくれるため、逃げているのですね。

 

当然、不眠になる人、眠剤に頼る人は世の中にはいます。

しかし、普通に生活していて、「不眠になること」はありません。

つまり、何らかの心の問題、人生の問題、それこそ、人生の4つの苦痛である

「身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、そして、霊的苦痛」によって、人間は何歳になっても人生の悩みから解放されず、苦痛の中で死んでいくのです。

これらを理論家のシシリースンダースが表現しました。

一番分かりづらいのが霊的苦痛なのですが、看護理論、終末期ではこれを「その人らしさ」と表現します。

「その人らしさを実現できたら、霊的苦痛から解放される」と言わんばかりです。

 

「金も富も異性も名誉も権力も手に入れてきた、しかし死ぬ間際になり、身体が動けなくなり、それらのものがあっても虚しいだけだった、それらの物を必死にかき集めてきた人生が正しかったのか?」と苦悩することが「霊的苦痛」なのです。

しかし、看護理論では「その人らしく生きれていないこと=霊的苦痛」と曲解させるのです。

 

普通の人生を生きてきた人、サラリーマンをして定年退職して年金暮らしをしている人は、おそらく金持ちの人たちと比べ、手に入れれているものは少ないはずです。

 

ですから、一般人は、「金持ちになりたい」「有名になり、周囲から認められたい」といった俗的な願望で渦巻いています。

それは何歳になっても、叶えられない欲望として渦巻いているのです。

 

そういった、欲望の赴くままに生きることが辛いと気付くのが、死ぬ間際なのです。

なぜなら、

①あの世に、金、財産や名誉、権力は持って行けない、持って行ってもそれが使えるかどうか不明

②あの世が存在しないなら、これほどまでに富や異性や名誉をかき集めることなく、無理のない範囲で生きればよかったのではないか?

のどちらかで悩むはずです。

「いや、私はたった1度の人生でやりきった」

といえる人がどれだけいるでしょうか?

少なくとも、「どうやって生きていけばいいのか?」という人生の目的もなく、ただ生活するため、家族を食べさせるため、住宅ローンを支払うため、孫を抱くため、有名になってチヤホヤされるためだけに生きてきた人が、「人生をやりきった」と言えるでしょうか?

上には上がいるため「やりきった」などと言えるはずがありません。

もっと金持ちがいて、もっと権力や名誉を持っている人がいて、もっと素敵な異性をかくまっている人がいる。

そんな富裕層と比較すれば、どこまで努力しても「みじめでしかありえない人生だった」と思わざるを得ません。

つまり、多く求めても、満足するまで得られることはないものを追い求める「目標を立てている」のです。

 

それは人生に基準がないからです。

親や学校、マスコミ、友達が語ること、羨ましいと思うことを人生の基準にしているに過ぎないのです。

ある人は、年収1000万円あるというと「すごい!」と感嘆するかもしれません。

ある人は「医者になって、年収2000万円稼ぎ、マスコミにも出演している」ということに驚き羨ましがるかもしれません。

 

しかし、医者になって、金持ちになっても当の本人の満足度はどうなのでしょうか?

医者になることが、東大に入って高級官僚になることが「正しい人生」ならば、辞める人や自殺する人は一人もいないはずです。

医師の命は軽い? 過労自殺を生み続ける“加害者”の正体

30代医師が自殺、時間外173時間で労災認定 「医師も人間だ」と父母 「あまりの長時間労働で疲弊しきった。その中での自殺」と代理人の川人博弁護士 2017/08/09 16:59

・医療はブラック企業 当直明けの医師の勤務時間は連続で30時間以上です 間違った常識 医学こぼれ話 2014年04月17日

しかし現実は違います。

確かに医師の作る診断書や発言は社会的影響がつよい、しかし、医者は薄給で奴隷のように働かされていることが問題となって働き方改革が出るほどです。

しかし、知り合いの医師に話を聞くと、「これしかできないから、医者をしている」と話します。

「人生を選択できなかった」と話します。

 

私たちは「自分の人生にもっと向き合うべき」です。

 

医療は全てを解決するわけではありませんし、お酒で気を紛らわすのは、問題の先延ばしに過ぎません。

 

正しい生き方について、知りたい方は、こちらのサイトにて学んでみてください。

RAPT有料記事284(2018年6月11日)我々人間がこの世に生まれてきた目的は、霊魂の救いと成長のためだ。

昨日はワタミ=渡邉美樹の記事を書いていて気分が悪くなりました。こんなことは初めてです。

 

 

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