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旧精神科医療は思想警察なのか?

手に職をつけるのなら、25歳までに看護学校に入るべきである。

2020年01月05日 | 看護師になってはいけない

実は、私は楽器が好きでした。

かつてプロのギタリストを目指していた時があり、その夢がかなわず、それでも音楽業界に関わっていきたいと思い、「ギター職人」になりたいと考えていました。

警察官を辞めて、看護大学に進学したのですが、大学教育のような緩い環境でも「どうも自分に看護は合わないな」と思っていた矢先、ハローワークに行って、夏休みにギター職人になるための研修を受けようと思って相談に行きました。

大好きなギターを製作して食べていければ幸せだろうと考えたからです。

その合同説明会のようなものがあり、メーカーの社員と面談することができました。

楽器が好きで演奏も好きである、製作やリペアに携わっていきたいとメーカーの社員に伝えたのですが、実際の返答は厳しいものでした。

「クラフトマンと呼ばれる人で食べていける人は少ない。ルシアーと呼ばれる、年に数本しかギターを製作しない人もいるが、あれも有名商売で、本当に食べていける人は限られている。」

と現実を突きつけられました。

さらに、職人の世界というものについても詳しく教えて貰えました。

「職人は5年、10年とかけて育成するものです。

逆に言うと、5年10年はまともに給料も貰えないため、サラリーマンとは違います。

他の仕事も掛け持ちしながらでも続けていかなくてはなりません。

10年やっても目が出ないかもしれないのです。

そんな業界に自己投資できますか?

もし駄目だと分かった時、方向転換できる年齢というのがあります。

25歳くらいまでに職人の世界に入らないと、向き不向きがわかった時、向いていれば良いのですが、向いていないと分かった時、歳をとってしまっていて、人生のやり直しが利きにくくなる、木工製作、ギター加工という技術では潰しが効かないため、その先の保障ができません。

職人としてたべていけるようになるのが、15年は修行しなくてはなりませんから、こちらとしてもオススメできないのです」

と言われました。

当時の私は28歳でしたから、既に3年も遅かった状態でした。

また、職人の世界ですから、「年齢や社会人経験は関係ない」業界です。

「業界経験と努力」の世界であり、「技術は見て盗めの世界」です。

むしろ、社会人経験や社会常識と呼ばれるものは、職人の世界と呼ばれる独特の文化の中では足かせとなることもあるのです。

 

警察の常識は世間の非常識

看護師の常識は世間の非常識

これは職場で頻回に耳にしました。

ですから、高齢になって看護師以外の職業でもそうですが、余程のモチベーションがない限り目指すことはオススメできません。

単に、「国家資格が取得できる。有効求人倍率2.7倍近くあり、不景気にも強い仕事だから」

という理由で選択すると、到底続けることができない業務内容であるからです。

その理由は別の記事でも書いていますが、やはり

①不規則勤務

②自己研鑽は自分の時間でやる

③人間性より、知識と技術

という「職人の世界だから」です。

 

不景気になると、「手に職」という考え方が流行し始めます。

その結果、看護大学が13年間で130校も増えました。

【2019】看護学校の入学者が3年ぶりに減少、看護大新設の動きにも変化が…2019年11月14日

なぜ、看護学科を持つ新設大学が増えたか?についてはこちらのツィートをご覧ください。

大学を作って美味しい思いをしているのは、大学側だけでなく、有識者として天下りしている高級官僚なのです。

ただ闇雲に大学を新設するのでなく「手に職つけられる学部学科」なら世論も疑ってこないだろうという思惑にまんまとはまっているということです。

実際に卒業のしやすさは当然「4年制大学」です。

それはなぜか?

だれでも通過させてしまうのが、看護大学のやり方なのです。

不適格者でも目をつぶってところてん方式で押出卒業させるのが大学教育なのです。

意図せずかどうか、学生定員も100名近くあるため、目が行き届かない理由があるのと、パワハラ、アカハラなどに敏感で、

「学生=お客様」という感覚があるからでしょう。

ルールブックを読むだけで、野球ができるようになるでしょうか?

大学で看護学を学んでも実践で使えないのと同じです。

机上の空論を教えるのが、大学教育なのです。

 

大切なのは国家試験合格率ぐらいのものでしょう。

私は看護大学で看護師免許を取得し、現在看護学校で教員をしています。

両者を比較すると、ハッキリ言って教育の質は3年コースの専門学校の方がレベルが高いです。

少しでも勉強をさぼったら進級できませんし、実習の厳しさや求められるレベルの差は大学とは一線を画す状態です。

学内演習の準備や手技も大学よりも専門学校の方が求められるレベルが高い。

教員のレベルも正直言って大学よりも専門学校の先生の方が熱心であるし、臨床経験も豊富な人が多い。

 

看護師という仕事は、「ただ単に資格さえあれば働ける仕事ではない」とこのブログでは口を酸っぱくしていってきました。

向き不向きがあるし、好きでないとできない仕事なのです。

そんな仕事なのに、ただライセンス発行ビジネスで国家試験を通していても、一向に看護師不足という問題の解消には繋がりません。

使えない人材を世に送り出しているだけです。

 

私の勤務する専門学校の卒業率は70%程度です。

約40名入学すると、40名弱卒業するのですが、内訳が同期生が30名卒業、残り10名は先輩期性つまり留年組となるのです。

多くは留年すると辞めていくのですが、最近は留年しても辞める学生が減ってきている傾向だそうです。

正直言って、看護学校において留年するということは、いかなる理由においても、「向いていないよ」と最後通牒されているようなものだと思います。 

それは悪意があって留年させるのではなく「これからの長い人生で、あなたは看護師に向いていないから、違う道を選択したほうがいい」と伝えているからです。

 ではなぜ、「あなたは看護師に向いていないよ」と分かるのか?というと、看護学校の教員をする人たちが自ら「自分は看護師に向いていなかった」と感じた人たちが多いからです。

 それでも、看護の仕事でしか食べていけないから、「看護教員をしている」人が多いのです。

そういった理由から、学生に対して「あんたは向いていないよ。」と本気で伝えることができるのです。

そもそも看護師に向いている特性を持つ学生は、頭の良しあしではなく、必死に勉強するし、課題も完璧にこなしてきます。

能力の問題ではなく、意欲の問題なのです。

これはつまり、「人間は根本的に興味関心のない事に努力できない」ということなのです。

能力がある人が伸びる世界でなく、「努力し続ける人が伸びる世界」なのです。

これは看護の世界だけが当てはまるわけではありません。

どのような業界でも「努力する人、努力できる人が伸びる世界」なのです。

受験などは、「能力が高く、要領が良い学生が勝つ世界」です。

 

しかし、世の中に出ると、逆転してしまいます。

「真面目にコツコツと努力する人が伸びる」ようになっているのです。

逆に「要領ばかり良く、口先だけでいいことを言って行いが伴わない人」は伸びしろがないのです。

 

本当に能力が高ければ、出された課題を難なくクリアしてくるでしょう。

しかし、そんなことができるほど能力がずば抜けている学生は1学年に1人いるかいないかです。

 

まして、看護の業界だけにとどまらず、どの業界もそうですが、入社したら1からスタートです。

つまり、「社会人経験や年齢は関係ない」のです。

そんな状況でやっていくには「相当なモチベーション」が必要となってきます。

そのモチベーションはどこから来るのか?

というと「その仕事が好きで好きでたまらない」「もっと追究したい」

というものがなくてはなりません。

 

私は、宝くじで1等1億円を当選するよりも

自分が本当にやりたい事、好きな事を見つけ、食べていけるまでレベルアップさせることの方が幸せだと思います。

ある意味、教育とは基礎学力の定着、学習習慣の獲得もあると思いますが、それらを元に自分の興味関心、個性才能を生かすことができる仕事は何か?を見極める目を養う事だと思います。

しかし、現代の学校教育ではそれを教える事ができません。

「まさか、こんな趣味程度のことで食べていけるわけないだろう」

そう思って夢を諦めて、サラリーマンになって地獄のような生活を送っている人は枚挙にいとまがありません。

是非、こちらのサイトで、どうやって生きていけばいいのか?人生の指針を探し当ててみてください。

RAPT有料記事301(2018年8月11日)仕事の中にこそ恵みがあり、幸せがあり、喜びがあり、生き甲斐があると悟りなさい。

私は「看護師でなければならない仕事はない」と学生に教えています。

「病気で苦しむひとの助けになりたい」なら看護師である必要があるでしょうか?

コメディカルという職業があります。

その中でもなぜ、看護師を選択したのか?

・3年で取得できるから

・学費が一番安いから

・求人がいつでも出てるから

・給料がいいから

・入学試験が簡単だから

そんな理由なら、動機を見直す必要があると思います。

食べていくだけなら、もっと他に仕事があります。

 

安定を求めてくる業界ではありません。

もっと勉強したい、究めたいという人が選択する業界なのだと思います。

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