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編入学システムの利用 少しレベルの高い看護の視点について

2016年12月21日 | 社会人から看護師を目指す人たちへ
今回は、編入学システムについて話します。
これは、あまり関係ないシステムなのですが、専門学校や短大で看護師免許を取得して、さらに保健師、大卒学士課程が取りたい人が受験されるコースです。

編入学試験は、基本的に勉強の仕方は、高校入試の過去問を繰り返す事です。それ以上のレベルの問題の対策をしても、効率が悪い。みんなが取れる問題を落とさない、取りこぼさない事が試験対策の基本です。

難問奇問は相手にしないのです。
小論文も難問奇問はあるかもしれませんが、兎に角、常識的な内容を書くこと。
そして、わかりやすい文章、つまり簡潔明瞭に書くこと。
看護の視点をしっかり押さえて書くことです。看護師の資格を持っていても、看護の視点がなく、医療の視点しか知らない人は沢山います。
過去の記事にも書いてありますので参考にしてください。
簡単に言うと、『患者に自己決定を促すこと』『患者が主体的に治療行動が取れるよう、支援すること』です。
それを支えるのは、身体的、心理的、社会的側面を分析し、どこの何が不足しているため、患者の行動が変わらない、高い治療効果につながらないと捉えることができるからです。
特に看護師は、心理的側面の分析が大切で、治療に対して非効果的行動を取る患者の多くは、一過性の身体的苦痛というよりは、退院してからの社会復帰や家族に与える影響について深く苦悩します。
多くの病気の原因は、そもそも患者の生活習慣が原因なのです。その生活習慣を形成するのは、患者の価値観で、その価値観、考え方がアウトプットされるのが、生活習慣なのです。
当然、看護師レベルが患者の価値観を変えることは容易ではありません。
患者の行動を具体的に変容されるプロセスについては、また何処かで記事にしたいとおもいます。
しかしながら、そういった生活習慣を変容させることこそが、看護師の重要な役割だという事を知らないと論文はかけません。
ですから、採血できて、ルートがとれサクションができ、解剖生理や病理だけを知っているだけでは、ルーチンワークができるヘルパーと同じなのです。
私は大学でそう学びました。
しかし、多くの臨床の看護師は、業務にばかり目を向けがちです。
ルーチンワークができれば終わり、それで一人前だと考えているから、リーダーができれば終わり程度なのです。
実はその先が容易されているのですが、上司がそれ以上のレベルで学んでいないと、部下はそれ以上行けません。
本線からずれましたが、身体的苦痛を取り除くのは基本、そして心理、社会的苦痛を取り除くお手伝いができるか??
ここが、看護の視点だと言えます。
これを、全人的視点看護と呼ぶはずです。
残念ながら臨床ではそういう視点で仕事できるほど、時間はありませんし、ルーチンワーク、カルテ記載で日々追われます。
本来看護師は、カウンセラー、コーディネイターをし、処置等はケアワーカーがやった結果をチェックするといった分業制にすべきたと感じます。
シーツ交換、オムツ交換、ルート交換は看護師じゃなくてもできます。
サンカツからの薬剤投与は流石にケアワーカーではまずいですが、それら以外の仕事は、本来看護師の仕事ではなく、勿体無い使い方だと考えます。
看護師はチェックし、判断するのが仕事で良い。それだけの教育を受けているはずなのです。

脱線しました。
編入学試験に求められる視点はこれくらいのレベルだと思います。
因みに、私の大学では、編入学は二年生からで、二年生は一般教養、三年生から地域看護と実習、卒論準備、四年は卒論研究と就活という感じでした。
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