皆さんこんにちは。
今回も、「世界一分からない精神科医療と精神科看護」のお話をしていきたいと思います。
精神病院に入院するとすぐに、薬物療法が開始されます。
処方箋、食事処方箋、作業療法指示箋、入院診療計画書といったところでしょうか?
現在の精神科医療の中心は「薬物療法」です。
心の病は「脳機能の問題だ」と決めつけているからです。
しかし一番問題なのは、「なぜ脳機能に問題が生じるか?」が分かってないくせに「脳機能に変化をもたらす向精神薬をどんどん処方すること」
いわゆる実験医学が行われていることです。
ではまずは向精神薬と抗精神病薬の違いについてお話します。
向精神薬とは向精神薬取締法に指定されている成分がある薬です。
しかし、もっと広い意味で捉えると、アルコールやタバコ、アロマテラピー、コーヒー、エナジードリンクだって脳に対する影響を与えますから
向精神作用はあります。
そして、発音が似ています「抗精神病薬」についてです。
これは一言でいえば、「強烈な鎮静剤」です。
問題行動となる、攻撃性や興奮性を抑え込む、鎮静剤です。
つまり抗精神病薬は「大人しくさせるだけ」が目的の薬、向精神薬は、抗精神病薬のような「ダウナー系効果」だけでなく
抗うつやくのような「アッパー系」作用も含まれます。
実際、発達障害児に対して、コンサータ(メチルフェニデート)、ストラテラのような覚醒剤類似作用のある薬が処方されます。
欧米ではスマートドラッグと呼ばれるエナジー系作用がある薬です。
そんな薬を発達障害があると与薬されてしまうのです。
「発達障害は集中力が低いからスマートドラッグを処方する」
中枢神経(脳神経)が発展途上の子供に覚醒剤類似物質を処方する児童精神科医。
考えるだけで恐ろしいですよね?
この抗精神病薬の歴史はRAPT理論のブログ「麻薬と悪魔崇拝」をご視聴頂くと全て理解できると思います。
1950年代初頭にクロルプロマジンと呼ばれる有機リン酸をラットに与えたところ、
「全ての物に関心を示さなくなった」そうです。
それを「鎮静作用がある」「脳機能が正常になった」と判断して、人間に投与したところ、興奮していた患者が
おとなしくなったことから、ローヌブラン社が市販化しました。
有機リン酸とは殺鼠剤で、塗料にも使われるものです。
類似成分として認知症薬で使用されるアリセプト(塩酸ドネペジル)なんかがあります。
ベンジンの一種だと考えてください。
シンナーを吸ってラリっている人を想像すると分かりやすいかもしれません。
実際、抗精神病薬を大量内服して視神経がやられて中途失明してしまう人もいます。
シンナー依存で中途失明する人もいます。
こういった製薬企業が人間性を奪うために開発されたものをダウナー系といったり
します。
一方でアッパー系では覚醒剤が挙げられます。
実はアッパー系の向精神薬も使い方によっては、脳機能を促進させて機能不全にさせる使い方もあります。
これが第2世代の抗精神病薬、リスパダールやセロクエル、エビリファイなどです。
これらは第一世代の定形薬がダウナー系一本であったのを、アッパー系を追加した形になっています。
非定型抗精神病薬と呼ばれる第2世代の抗精神病薬は、ドパミン放出される覚醒剤類似物質が入っているため
第一世代の抗精神病薬につきまとっていた、定型的に出る錐体外路症状という副作用、つまり運動機能への障害が
発現しにくくなっています。
それを小難しい薬理で説明するので看護学生は混乱します。
シンプルに説明すると
①第一世代、定型薬はダウナー系
②第2世代、非定型薬はダウナー系+アッパー系少し混ぜたもの
という成分で脳機能に鎮静をかけているのです。
では、これらの抗精神病薬を内服すると問題行動が減るのか?というとそんなことはありません。
問題行動はその人が考えたこと、つまり「脳内思考」によって生じます。
その人の持つ価値観を変えない限り、思考パターンは変わりませんから、結果として
問題行動は続きます。
ただし、抗精神病薬を長期間内服すると、明らかに脳機能が低下して「思考する能力自体が低下する」状態になります。
これを陰性症状の感情平板化といいますが、明らかに薬害(薬効?)であることは間違いありません。
興奮が強く、脳を酷使したため、脳機能がオーバーヒートを起こして、陰性症状や認知機能障害が起こると看護学方法論では教えますが
実際は、抗精神病薬の薬効である「麻酔作用」が脳に影響を与えたのだと考えられます。
簡単に説明してきましたが、いかがでしょうか。
少し専門的な話になってしまいましたが、さらに分かりやすくRAPT理論でRAPTさんが説明してくださってます。
動画を埋め込んでおくのでご視聴ください。
RAPT×読者対談91 悪魔崇拝と麻薬。
最期までご視聴ありがとうございました。
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