室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

ホタル&しらす

2007-06-05 21:16:51 | Weblog
鎌倉の”お嬢様”ファゴット奏者の松木葉子さんに「ホタル見に来ませんか?」とお誘いを受けて、ホタル鑑賞にお邪魔しました。お宅のお庭と奧のお家との境界線に小川が流れていて、そこにホタルがいるのです。

その前に、鎌倉名物の”しらす”をお母さまの手料理でご馳走になりました。材木座の近くの魚屋さんで”生”と”釜揚げ”を売っているそうです。鉢に私のこぶし程の生しらすをこんもりと盛りつけして下さり、ショウガ醤油で頂きました。う~ん、”生”の味と歯ごたえ。これを「ねっとり」と表現した雑誌があったそうで、「ねっとりになったら、もう食べられないのに、そんな言い方するなんて許せない!」と母娘で仲良く憤慨していらっしゃいました。

朝に買ったものはお昼ご飯に、夜ご飯用は午後買うのが”通”だそうです。お料理屋さんが優先なので、日によって、漁が少ない日は沢山は買えないのだそうです。昨日は、お天気も良く、普段見ているシラスより大きい立派なシラスを沢山出して下さいました。釜揚げが、また、美味しい!サラダの上に、山芋の千切りと一緒に載せてあり、歯ごたえの違いを楽しみました。ヨソ様の食卓を撮影する訳にもいかず、写真がないので残念です。他にも、蕗の卵とじや、美味しいおみおつけ、珍しい中国茶など、色々ご馳走になりました。ごちそう様でした。

さて、ホタル鑑賞。お庭の切れ目の色んな草や、山椒の匂いのする暗がりから小川を見ると、フワ~ッ、フワ~ッ、とクリスマス・ツリーのように可愛い灯りが点灯します。それは、意外に長く、その場にたたずむものもあれば、光ったままフワ~ッ、と移動するものもあり、様々です。こちらへ近づいて来てくれるホタルもあり、目が慣れてくると、ホタルの点灯しているお尻以外の身体の部分も見えたりします。お尻の光はまあるいけれど、身体本体は、結構スリムなんですね。

しばし松木邸で楽しんでから、表に出て、その小川に沿って上流まで、ホタルを追って行きました。このたった1週間から10日程の貴重なホタル鑑賞シーズン。月曜日とはいえ、結構お散歩がてらホタルを見に出ているご近所の方がいらして、松木さんも声をかけられたりしていました。地元でこんなに楽しめるとは、なんて素敵なことでしょう!

ホタルにとっては、”点灯”は求愛活動だ、ときいたことがあります。川床から生えている草や木の、葉っぱの陰にひそむのや、大きめな木の間をフワ~ッ、と渡っていくのや、色んなデモンストレーションがあるようでした。上流の行かれる限界まで行ってみたけれど、一番たくさんかたまって見られたのは、松木邸のお庭でした。ホタルさん達にとって、松木邸の物置の陰が”勝負”の場所なのかもしれません。儚い光の消え方をするだけに、点灯している間は、せめて「しっかり!」と応援したくなりました。

実は、ホタルを写真に撮るのは難しく、カメラがかってにフラッシュを焚いてしまうと風景は写るけどホタルは写らないし、フラッシュOffでは緑色の点々が辛うじて写るだけ。そんな中、30cmの距離で点灯してくれたホタルさんを写せたのですが、このGooの画像フォルダに入ってくれなくて、残念ながらUP出来ません。どーしてだ~?