室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

タンタカタン♪

2007-09-14 15:50:29 | Weblog
北海道に縁のある名士の集い”道産酒の会”に、またお招き頂いて、行きました。
今回は、鍛高譚(タンタカタン)という紫蘇の焼酎が主役になりました。鍛高譚は、以前にどこかの居酒屋で飲んだことがあり、美味しいのは知っていたのですが、前回の6月の会の時に鍛高譚の民話を基に、メンバーのお一人が詩を朗読されたのをきっかけに、代表世話人の方に「タンタカタンのリズムで歌を作ったらいいんじゃないかな・・」とおっしゃられ、会を盛り上げるために、一肌脱ぎました。ちょうど、鍛高譚を製造している合同酒精の重役さんがお話をなさる事になっていて、そのスピーキングの直後に歌をご披露することになりました。

人前でソロで歌うのは、考えたら・・・初めてでした。
カラオケだって、今までに2~3回しか経験がありません。私たち職業演奏家は、日頃、音楽を発散しているので、カラオケを楽しむ習慣がありません。それと、声楽科のようなトレーニングをしていないから、歌って「ターヘ」(下手の意)と思われるのは沽券に関わるから、無邪気に歌えない、という面もあると思います。
 でも、他に歌ってくれる人がいないので、一緒にパーティに参加して貰っているジャズミュージシャン3人に伴奏を頼むべく編曲をして、私が、歌いました。

”タンタカ”というのは、アイヌ語で魚の”カレイ”の意味で、海が濁って魚が苦しんでいる時にタンタカが海から川へ登って、山の動物たちの助けを借りて紫蘇の葉をとって来て、仲間の魚たちが助かった、という民話が白糠地方にあって、町おこしで作られた紫蘇の焼酎に結びついたのだそうです。だから、歌も、この民話を含んだフォーク調唱歌系にしました。

”タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカターン、タンタカタンタンターン”「この部分は一緒に歌って下さいね」と言って始めたら、皆さん、忠実にご協力して下さいました。「白カス沖」だと思っていたら、合同酒精の方が「白ヌカ」とおっしゃったので、歌う時に、急遽「シロヌカ」と歌ったら、「シラヌカ」が正解で、あとで、会員のおひとりから「白糠を知らぬか・・?」とダジャられました。

北海道産食材による、健康志向の美味しいお食事と美味しいお酒に、音楽を添えて、北海道サポーターの皆さんに楽しんで頂きました。いつも私はエレピを車で運んで行くので、お酒を味わえないのが残念・・なんて、大して飲める訳ではないんですけど・・。 
昨日は飲めなかったから、今度見つけたら買いましょう、鍛高譚。