室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

利き酒チャンピオン

2008-06-14 13:56:32 | Weblog
木曜日に、北海道とお酒の好きな名士の集い、”道産酒の会”があり、演奏家たちとお呼ばれして参りました。

もうすぐ洞爺湖サミットが開かれる、という事で北海道サポーター達は湧いております。この日は洞爺湖サミットで各国の国賓に出される予定の日本酒が、”彩花洞爺G8 北海道酒造連合組合”というラベルを貼られて振る舞われました。

各テーブルに7~8種類ずつくらいの日本酒が置かれて、飲み放題。それを提供して下さった”北海道酒造連合組合”の西田さんのお話を静聴するどころか、「こっちの瓶も美味しいですな~」「いや、これも良いですよ」「どれどれ、うわー、これは美味い!」と大騒ぎ。

皆さんが私にもお酒をすすめて下さるのですが、クラビノーバ持参の私は、この道産酒の会では、ひと舐めする事もできまへん。元々、お酒に強が訳ではないので、さほど悔しいという事もないか・・というと、そうでもありません。あれだけ皆さんが、大喜びであれこれ飲み比べして喜んでいるのを見ると、私でも「くそ~」(あら、お下品な!)

今回は、レギュラーゲストのクラリネット後藤雅広さん、ギター阿部寛さんの他に、バイオリニスト、ヤンネ舘野氏をスペシャルゲストにお誘いしました。ヤンネさんは、これまた日本酒が大好き。一応、紹介されて最初のコーナーまでは、乾杯程度に押さえていましたが、皆さん静粛の中、クラシックを弾き終えると、遠慮せずにやっていたようです。

功労賞、お誕生月の方々の紹介・・など盛り沢山のコーナーのあと、何と云っても一番のイベントは”利き酒大会”です。純米酒か、本醸造か、吟醸かを当てていくゲームですが、9回戦の末、とうとうヤンネ氏が優勝してしまいました。「道産酒の会、始まって以来の”外国人”優勝者が出てしまいました!我々は、どうしたらいいのでしょう」(琴欧州か?)と言われる騒ぎとなり、皆さん大興奮でした

写真は優勝者としてシャクを手に、”関白殿下”の装束を付けたヤンネ氏の記念立像です。貴族然とした雰囲気のヤンネに、何故か似合ってしまいました。恒例の”関白殿下”による”手締め”も、ヤンネに伝えるのに手間取りましたが、皆さん大喜びの中、後藤さん、阿部さん達と、”サマータイム”を演奏してお開きとなりました。「あなたが連れてくるミュージシャンは、みんな凄いねえ」とおっしゃられました。演奏も、お酒も・・という意味で褒められたんだ、と思いました。


片づけて、ヤンネさんを大井町のホテルまでお送りしました。写真も趣味のヤンネ氏、性能の良いノキアの携帯で、銀座通りのイルミネーションを写していました。大井町のホテルに、阿部さんの友人でもある指揮者の今西正和さん(通称イマニー)が、宿泊していることが分かり、連絡したらロビーに下りてきてくれました。

同じ京都在住の”おぼっちゃま”系ミュージシャン二人を引き合わせ、1階のプロントでアフターアワーとなりました。二人とも、おばあさまの代まで邦楽の家系。ヤンネは言わずと知れたフィンランド人。イマニーは一昨年スロバキアでフィンランド人の大指揮者に師事して以来、新境地を開きつつある新鋭指揮者。探せば色々共通点のある二人と11時頃までおしゃべりして、外のパーキングに待たせたプリウス号で帰りました。

色々盛り上がって楽しい一日になりました。帰宅してパジャマに着替える時、気がつくと膝のまわり、腕の内側にも青タンが・・。20kgクラビノーバを運搬移動をした”勲章”でしょうか・・。