室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

ヤラト・ゴンタ・ツアー其の3

2009-02-07 22:53:57 | Weblog
1/30(木)前日コンビニ調達の朝食を済まし、Cube号のお迎えでジュンコ女史地元の奈良県葛城市へ向かう。

次第に小雨降り始める。高速を下りて奈良の盆地らしい景色が見えるとヤンネがシャッターを切り始める。 気がつくとお寺に続く黄色い参道に入っており、その街並みの綺麗に整備された様子を見てワクワクする。デフォルメされた地図で曲がる所が見つからないまま、Cube号は突き当たりの仁王門の前でUターン。地元の方の軽自動車が曲がった角を後を付いていき到着。文晃堂というオシャレな文房具店・文晃堂ギャラリーです。

入り口左にレンガで作られた煙突が立っていて、奥には巨大なお釜がオブジェとして置かれ、元は酒蔵の敷地だった名残がそこかしこに。何もかもが素敵!中庭も、右手の店舗も、それに続く開場となるギャラリーも、そのギャラリーを飾って下さったフラワーアレンジメントも。更に、控室として使わせて頂いた別棟は文化財に指定したいような落ち着いた趣きの古い日本家屋。雨が降り、少し寒かったけれど、心が暖かくなり、やる気満々。

タンゴの歴史を話しながらアルゼンチン、コンチネンタル、ピアソラ…とタンゴの種類を紹介して演奏を進めます。客席を見ると、往年のタンゴブームをご存知と思われる世代も多く、「ウムウム」と頷いて下さるのでとてもやり易いです。ベースのジュンコ女史の地元なのでベースフィーチャーで真珠採りのタンゴを入れて良かったです。

素敵なフラワーアレンジメントをジュンコ女史の叔母様がお仕事していらっしゃるタミーというアレンジメントの皆さんのお蔭で、素敵な雰囲気の中で演奏出来ました。タンゲロス・アルティコスのサウンド全開です。

終わると文房具店内で記念に何か買いたくなって「鳩居堂に売ってますよ」と言われたけど、桜の便箋封筒を買って自分へのお土産にしました。春になって使うのが楽しみです。

さて、今度は三宮へ移動。
駅前の近藤ビルのピア・ジュリアンというクラシック系のLiveハウスです。実は、司会進行しながら90分コンサートを1本終えて、私にとってはすでに2km位泳い後に相当するエネルギー消費をした感じが有り、もう1本?信じられな~い!って状態でした。しかし、幸い、数少ない関西の知人である、ジャズつながりの和尚とニューオリンズ系Drm&Vocalの木村陽一さんが見に来て下さる事になっていたのと、偶然同じビル内だった神戸楽譜の社長さんもいらして下さる事になっており、やる気を奮い起こす材料には事欠きません。 

せっかくの三宮で、何もお買い物もできませんでしたが、駅の方へパンとコーヒーを買い物に行って、リフレッシュできました。

着くとすぐにピアノの位置を動かして、お店の方には顰蹙ものだったかもしれませんが、和気あいあいとリラックスしたムードで演奏。気がつくと満席近くお客様が入っていました。

アフターアワーは、和尚のお馴染みのお店が徒歩3分の所に有るという事で、和尚に付いて行き、ご馳走になりました。和尚のお気に入りの、気立ての良い美人ジャズピアニストともお知り合いになりました。「何かタンゴ弾いてやー」ハイハイ、やりましょう!ジェラシーをPfソロ・バージョンで弾かせて頂きました。渡辺さんもマスターのアルトサックスと1曲。貸し切りLiveとなりました。お料理は魚介類のコース、美味しかったです。12時半頃タクシーで周遊コース、3人で雨の神戸を走りました。長い一日…。