遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
2020年 令和2年 本年もよろしくお願いいたします。
昨年は当社にとって大きな変化が起きた年でした。
創業30年 平成時代の主役「タイヤ」から 令和時代の主役「キーパー」に
会社の軸足を移したわけです。
平成の最後の日 4月30日にタイヤキーパーイマージンスゴウ店を閉店し
令和の2日目 5月2日にキーパープロショップしま店を開業しました。
それに伴って社員さんの異動や退社があり
ひとつの時代の終焉と新しい時代の芽吹きを感じました。
また冬季にはいると
社員さんの病気入院や怪我入院が続き
ダメ押しはギックリ腰を発症する社員さんも出て満身創痍の状態でした。
しかし そんな中でお客様にはご迷惑をおかけすることなく
協力し合いながら多忙な年末を乗り切ることが出来ました。
ピンチに対して逃げることなく立ち向かっていく姿勢で
スタッフ全員が逞しくなった気がします。
ありがたいことです。
こういう事を
経営の神様と呼ばれた故松下幸之助翁(ナショナルの創業者)は
生え出て間もない麦の芽を足で踏む、麦踏みという栽培法がある。
麦は、踏まれることによって根をより深く張り、茎をより太くするのである。
人も困難や苦労に負けてはならない。
困難や苦労を真正面から受け止め、
みずからの根を広く深く張り、茎を強く太くしよう。
実りの時は必ずやってくる。
「松下幸之助 成功 日めくり」より
私事ですが
昨年の大みそかに実家から
「親父が救急車で搬送されたので直ぐ帰れ」と連絡がありました。
病院へ駆けつけると意識は戻っていましたが
肺炎と脱水症状で入院ということでした。
正月休みで看護師さんも少ないので 付き添って欲しいと頼まれ
年越しから元旦の夜と2日の夜と三連泊をしてきました。
今年89歳になられる父親を82歳の母親が世話をする生活です。
静かな病院で
「世代交代」「新陳代謝」「介護」「葬式」「会社」「引退」「やり残したこと」など
自分に課せられたことひとつひとつに思いが巡りました。
そうです 2月24日に満60歳還暦を迎えるのです。
10年前 会社の進路を「キーパー専門店」に向ける決断をして
指導を受けながらですが無我夢中で
新しい分野へ飛び込んできたことが
「良かった」と
心底から湧き上がりました。
もしその時
新しいことに挑戦せず様子見をしていたら
機を逸していた事でしょう。
新規分野への挑戦は
経営的には大きな負担であり
資金的にはタイトな状態の中
連続して3店舗を整えるのは大変な事でしたが
幸いなことに
私の分析と指し示す方向性
そして決断に理解をしてくれた人たちと
その道に共鳴して働いてくれるスタッフのお陰で
お客様の支持を得て ピンチをしのいで来れました。
父親の意識はもどり一安心ですが 自然の流れとしては・・・・・。
父親の身をもってしての最後の教えは「去り行く準備」ということでしょうか?
私が創業し育てた会社ですが
これは自分が預かっているだけと
意識を変換して
継承の準備に取り掛かりたいと考えがまとまってきました。
ありがたいことです。
現場としての
タイヤ専門店イマージンと
キーパープロショップ岐阜店・せき店・しま店は
従業員一同
ますますお客様のお役に立てる専門店を磨いてくれると思います。
重ね重ねありがたい思いです。
年の暮れから新年にかけて 貴重な体験をさせてもらえました。
今年は一歩飛躍の年になりそうです。
踏まれた麦はしっかり根を張りました!