零細企業は 「人」「モノ」「金」が圧倒的に不足する宿命があります。
それでも好調な時は
心地よい環境で、あまり心配することもなく 危機感もなく、
決してダラダラしているわけでないのですが
詰めが甘くても 返事が返せなくても 叱られることもなく・・・・・・。
売り上げ予算が達成できなくても
追い込まれることもなく・・・・・・。
これが まあ普通なのです。
しかし コロナ禍の影響で大きく売り上げが下がり
今後の見通しも立たない、と なると・・・・・・。
このままではダメだ 危機感が立ち上がります。
リストラされるかも、給料が減らされるかも、会社が倒産するかも。
不吉なカモが増殖します。
ピンチです、しかしここにチャンスが隠れています。
ピンチという老婆を見て うろたえてダメかもという否定的な考え方に陥るか?
若い女性の姿を見て 大丈夫かも上手く行くかもという肯定的な考え方をするか?
このピンチに当社では 従業員さんに覚醒が起こり始めました。
その一つ、昨年キーパープロショップ岐阜店が新体制になってから
これは私が悪いのですが 正式に店長を任命していなかったことから
3人体制が それぞれ責任の押し付け合いのようになり
「辞めたい」という人が出てしまいました。
そこで何とか慰留し 新設のしま店へ勤務場所を変えたのです。
神話風に例えると
スサノオノミコトが混乱を招き
そこで輝いていた輝くはずだった
アマテラスオオミカミ様が 天の岩戸にお隠れになって
キーパープロショップ岐阜店の雰囲気が暗くなったのです。
みんな真面目な人たちですが
ムードメーカーだったスタッフに 特に負担がかかったのですね。
それからキーパープロショップ岐阜店は業績が沈滞するようになり
先月にはもう一人のスタッフが辞めて行かれました。
もう雰囲気は真っ暗です。
既存店として 収益を上げていた店が沈滞すると全体がピンチになります。
アマテラスさんがお隠れになると世界は真っ暗闇になります。
そこで勇者が立ち上がりました。
天の岩戸をこじ開けた
アメノタヂカラオノミコト役として
キーパープロショップしま店で
気分を変え英気を養っていたアマテラスオオミカミを
岐阜店へ復帰していただくことを
しま店の店長でありイマージン車美容室の部長が決断しました。
右腕として活躍してくれてた人を手放すのは
自分がまた一人になることです。
自分なりに構想を またやり直すことになります。
それに不調和に陥った所へ復帰してもらうのは 一抹の不安もでます。
しかし明るさを取り戻されたから もう大丈夫だと
アマテラスさんを岩戸から引き出して岐阜店へ戻されました。
すると一気にキーパープロショップ岐阜店に活気が戻りました!
古事記の一説を抜粋
アマテラスに八咫鏡を見せると、
そこに映る自分が本当に来た神だと思い込み、
もっと見たいと身を乗り出したところを、アメノタヂカラオが腕を取って引っ張り出しました。
すぐにフトダマが天の岩戸にしめ縄を張り、無事出すことに成功しました。
太陽の神・アマテラスが出てきたことで、世界に自然と太陽の光が戻りました。
全体を眺めた時
ダマシ絵の若い美女を見ることが出来たのです。
世界は暗くなったのでなく
ムードメーカーを店に配置すること、ここがポイントとです。
複数の店を見た場合
それぞれに店に「アマテラス様」のような
明るいムードを備えた人を配置する これが重要なポイントなのです。
この決断をした勇者は また強くなります。
一人で切り盛りすることが大変であることはみんな知っています。
それまでは部下の店長から要請があれば
しま店から派遣する流れがありましたが
これからはしま店へ
ヘルプを出して支援する立場に 他の店長を持ち上げたのです。
「自分のまかされた店だけではないよ」と
より高い視点を店長に求めることになったのです。
命令や依頼をするのでなく
「店長は任された個店だけでなく 他の店の目配りをせよ」
これこそが店長を束ねる部長です。
一人になって勇者誕生です。
そして他の店長を育てる体制も同時に実現です。
うまく表現できませんが
ピンチが従業員を覚醒させる機縁となり
そのピンチに まず一人で突っ込む体制を敷いたことにより
他を生かす道を見出した これが勇者です。
他の店長を 自分の背中を見せることで育てることになる。
これこそ背水の陣です。
店長や部長だというと 上に立つように思いがちですが
実は下座に回るのが役割です。
従業員さんが その特性を活かして働きやすくする。
それが下座の役割です、すると自然に持ち上げられるようになる。
海で溺れまいと力むと沈み 逆に力を抜くと浮かび上がることと似ています。
当社のキーパープロショップ3店舗に
明るくて声が大きくて笑顔が素敵な「アマテラス」の要素を備えた人がいて
店を明るく照らしてくれるでしょう。
私の役割は 情報を開示しているだけです。
社長が最初に言うのは「売り上げ・粗利」ばかりです。
ピンチになったなら なぜピンチか全情報を開示しなければなりません。
費用を絞れと言うなら まず社長の給料を下げろ! これが普通です。
家賃はいくらなのか?
従業員の給料は?アルバイトさんの給与は?
社長は多額の交際費を使っていないか?
足元の情報開示は必要不可欠です。
いや 実は10年前のリーマンショックの時から
社長給料はこんなんですって見せなければ 信頼を得ることは出来ません。
それを見て
社長の給料は削れん もう削ってあるから他で何とかしなくては。
と 従業員さんが知恵を出しやる気をだすわけです。
コロナ禍をチャンスへ変えるのは
他を活かそう活かそうと思う事からです、
勇者が立ち上がった我が社は 必ずこのピンチを乗り越えて行けるでしょう!
ありがたいことです。