世の中 「働き方改革」といって
「休みを増やしましょう」 「有休をしっかりとりましょう」という流れがあります。
時代の変化から
コンビニのオーナー様も深夜営業の見直しなど
従業員ではないオーナー様のなかでも
そういう流れに同調している声も多く聞くようになりました。
しかし 「逆働き方改革」という考え方、
つまり独立起業という道もあるでしょう。
身を粉にして働くことの喜び そういうことを求める人にチャンスがあります。
タイヤ屋として私も30年前その道を選びました。
お陰様で時流に乗れたことと
素晴らしい師匠・仲間・従業員に出会えたことで 今日まで生き抜いてこれました。
身を粉にして働く才能だけはあったようです。
やりたいこと(タイヤ屋)を始めたからには どんなことがあってもやり遂げるしかありません。
そういう意味では 独立起業は厳しい茨の道です。
しかし そのリスクを上回る楽しさを感じることが出来たと思います。
次々とやって来る課題から逃げずに挑戦し続けるバイタリティーは
フロンティア精神なのかもしれません。
考えるより先にやってしまって やってしまってからには走りながら考えていく。
傍から見れば ただのバカです。
まったくその通りですが それが火事場の馬鹿力を引き出すから不思議です。
新しい店を開業して四苦八苦する当社のキーパー責任者が言っていました。
「スイッチが入っちゃいました」
「矢でも鉄砲でも持って来い、なるようにしかならない」
開き直り精神です。
妙なもので この心境になったとき「先が見えて開けてくる」のです。
これを「火事場の馬鹿力」と呼びます。
イノベーションが起こる前触れです。
「今まで押すことばかり考えていたのが 押してもダメなら引いてみな。」
この感覚は私にも起こりました。
タイヤ屋開業して まったく売れず「在庫を返すしかない」と
開業の翌月には倒産のピンチです。
その時 在庫を返せば小さな店はガラガラ もう何の店かもわかりません。
しかし 支払えないからそうするしかないのです。
みじめです 恥ずかしいです 罵詈雑言を浴びました。
そのお陰か 恥ずかしがる心 見栄を張る心が削げ落ちて
「スイッチが入った」のです。
返品を境に 心境は180度変わりました。
負け犬根性で覆われていたのが
無になって開き直って
「もう怖いモノ無し」です、店に在庫がない お金もない。
それならタイヤを買ってもらったお客様が外したタイヤを磨いて飾っておけばいい。
すると不思議や不思議
コーティングと始めたからお前もやれという高山の先輩の誘い
ただの賑わいに飾った中古のタイヤを買いたいというお客様の出現
思い描いていたタイヤ屋と全く違う方向へ誘導されていったのです。
そしてあっという間に店は軌道に乗り
支払の心配もしなくなったのです。
その後も
今井さん、車のコーティングよりももっと儲かる仕事あるよ やらない?
何ですかそれ?
スキーのチューンアップです 仕事は私の会社(ヒマラヤ)から出します。
???????
またただの馬鹿が出現します。
「やりましょう」の二つ返事です。
その時点で 私はスキーをしたこともない素人で
小さなタイヤ屋のオッサンに過ぎません。
ご近所のヒマラヤさんからのお声掛かりは 何かのチャンスに違いない。
決断の根拠はそれぐらいのものです、
そのうえ素人だからの無謀さで やってしまったのです。
イマージンファクトリーというスキーチューンアップ工房を開業したのは
平成3年12月8日のことでした。
タイヤの創業は平成元年7月1日ですから
倒産寸前のタイヤがたった2年と半年で
2番目の拠点として異業種のスキー産業へ出ちゃったのです。
ただの馬鹿丸出し 勝算の見込みがあったわけではなく
勢いだけはあっただけですが ツキは確かにありました。
ツキの存在は その後もたくさん感じています。
その後 平成6年に羽島にある貸店舗でタイヤ屋2号店として
明日契約するという日に 取り引き銀行の担当者がやってきて
「今井さん タイヤ屋の裏の土地を地主さんが貸しても良いと言われるけど どうする?」
「エッ本当に? 羽島の2号店より 55坪のタイヤ屋の裏に倉庫と駐車場が。」
あっという間に契約することをドタキャンして(ご迷惑を掛けました)
倉庫を優先したのです、それは今でも大活躍しています。
その後 銀行の担当者に尋ねました。
「なんで契約の前日に地主さんに働きかけてくれたの?」
担当者曰く「明日契約と聞いたので 今しか地主さんを口説くチャンスはないと思って!」
作り話ではありません 全て実話です。 その銀行の担当者とは今も親身に付き合っています。
さて話も長くなりました、
キーパーの創業者我が師匠はどうしてキーパーを始められたのか?
それはガソリンスタンド経営で独立され
それが儲かったので2号店用に買った土地が
法規制の関係でガソリンスタンドとしてすぐに開業できない!
支払いはいっぱいあるけど収入がない、困った 倒産の危機だ。
そこでコーティングを横浜まで習いに通って
コーティング専門店として開業してしたのがキッカケとだそうです。
(谷ブログ参照)
キーパー創業者も先走りして・・・・・・・なのです。
立派な計画なんかなくて
やってしまったことをリカバリーする過程で 新機軸を打ち出されたのです。
それが私が知るキーパーの原点です。
こういう話に興味を持たれる方
その方は潜在的なオーナー独立希望者のはずです。
『「キーパー」をやってみたい人へ」』 という呼びかけは
1 キーパーの施工をやってみたい人
2 キーパーの専門店を独立して経営してみたい人
私たちは
素人からキーパーの技術を学び
次にキーパープロショップ運営を学び
そしてキーパープロショップ専門店の経営を学んできました。
それを通じて学び取ってきたノウハウから
キーパープロショップ専門店の経営は
個人のレベルではハードルが高いことを体験しました。
(30年前のタイヤ屋は 倉庫を借りれば開業できましたし そこにお客様がお越しくださいました)
このキーパープロショップ専門店経営は
一種の装置産業としての面があり
専門店というハードに多額の先行投資が必要です。
そのうえ 最初の2年は認知度が低く何の店か理解されないので赤字経営です。
個人経営では 最初の関門が突破できないと感じました。
しかし 装置を構築しなければ専門店ビジネスが成り立ちません。
私たちは 零細ながら企業ですので
永年の経営実績で投資費用が調達出来たり
赤字をタイヤ屋の利益で補填したりできました。
そうしながら目を向けて行くのは
キーパー技術者という働き方も楽しいので専門店舞台を提供する
キーパー専門店オーナーという働き方を志向したい人が持つ覚悟にも
とても共感できるのです。
そこで3店舗目を開いて その準備をしているのですが
「独立してやってみたい」という
オーナー志向のある方を募集してみる時期が来た判断しています。
イマージン車美容室は2店舗の直営店と
1店舗の独立志向者向けの店舗として
社員さんとは異質な経営者志向者の受け入れをしてみたいと考えています。
もちろん社員として働きたい
専門店で技術者として働きキーパー技術戦で全国を目指したいという人も受け入れます。
これはスイッチが入った当社のキーパー事業部長も同じ考えです。
今までの純粋育成を優先した時期から
独立志向のある人を受け入れることによって
さらなる活力をみなぎらせる時期に来たと思えます。
新規建築で開業するには
キーパーの試算では4千から5千万の費用がかかりますが
当社が準備した3号店は 自社居ぬき転用の為1千3百万の改装費で済ませることが出来ました。
キーパーの試算では居ぬき転用で2千5百万円と試算されています。
それなら何とかなりそうです。
キーパーラボ様が強いのは
社内にキーパープロショップという他人を導入していることから
その人たちに成功してもらう大命題を持っている一面があります。
他人を引き込んでお金だけを奪う
詐欺的な本部業もある中で
他人の成功=キーパーの成功という方程式の強さを感じます。
私たちは
もっとも小さいレベル(トータル3店舗内1店舗は独立経営向け)で
キーパー専門店グループに
オーナー経営のキーパー専門店を持ち込みたいと考えています。
「その人に絶対成功してもらう」という覚悟と応援体制を作り
WINWINの関係を築きあげることで
キーパーに関わる末端の人の
働き方のレベルを上げれるようになると考えます。
お寺に例えると
キーパー技研(株)という総本山があり
出家信者(キーパー社員さん)向けのキーパーラボ
在家信者(外部の人達)向けのキーパープロショップという仕分けをして
末端の在家信者の末寺組織の1つがイマージン車美容室で
その分店として一つの店を独立オーナーに任せてみようとする試みです。
キーパープロショップの多くはガソリンスタンド経営大手が参加されています、
多くは併設店として運営されています。
専門店経営に乗り出す企業様は少なくて 増えていきません。
その理由は 前述したとおり多額の設備投資と2年ほどの赤字き期間です。
企業様もそこへ挑戦するのは少数である理由であり
やる気のある個人さんの参入障壁となっています。
私たちも長らくタイヤ屋に併設する形でもキーパープロショップに参加していました。
私たちは まず その一人を選びたいです。
タイヤ屋がタイヤ屋を勧めなくて
どうしてキーパープロショップ専門店を勧めるのか?
物販業はレッドオーシャン化が進んで小規模店の勝ち目が見えません。
一部の特殊分野はタイヤ屋でも存続可能でしょうが
普通の小規模タイヤ屋は
経営継承しても儲からないので廃業が増えています。
そういった環境に身を置いているので
物販業でなくサービス業であり
初期投下の設備投資は必要であっても
在庫がほとんどいらないので運転資金は少なくて済みます。
例えば
自宅を改装して美容店を開業するぐらいの資金で
まだまだ未開のキーパープロショップ専門店の自主独立経営に参入できます。
来月には還暦を迎え
今まで自分中心で考えてきましたが
「若者の成功させる役目」という立場に置き換えたいと思います。
振り返れば 「タイヤ屋を開業したい」と思っていた時
共済連という農協の組織で働く田舎の同級生の一人が
県庁近辺の実力者を紹介すると言って 当時の市橋農協の組合長に引き合わせてくれました。
その組合長さんは どこの馬の骨とも判らない私に
田んぼの地主様を引き合わせて
「これからの若い者の為に なんとか土地を貸してやってくれ」と頭を下げてくださいました。
そのお陰で 土地が借りることが出来たのです。
このシーンが 私が当時の組合長と同じぐらいの年齢になった私に囁きます。
「これからは若者の成長に手助けをしなさい」
「恩は遠くから返せ」と言われますが
受けた恩を返すのはやっぱり若者にチャンスをなんです。
社員さんとして実力を発揮できる舞台を整える
小中学生レベルとして キーパー技術を学んでもらう。
高校大学レベルとして キーパープロショップ専門店の運営を学んでもらう。
専門学校レベルとして オーナー経営が出来るように準備する。
当社の社員さんも その志が芽生えれば受け入れますし
外部のやる気のある人を 一名ですが受け入れたいと思います。
最初は社員として働いて各種技能をマスターしてもらい
最短で3年で卒業しオーナー化してもらいます。
その店のバックアップは直営店でしますし
創業資金は 金融機関などで調達の手助けはします。
そして その店は既に実在しています。
最初の認知度が低い期間はこちらがリスクを負っていますので
オーナーとなる時は かなり有利だと思います。
かなり思いの丈を吐き出しました、
今まで心の奥底で暖めていたアイデアを引き出す時期が来たとの思いです。
親父の死 私の還暦 その他いろいろな出来事が その時期だと訴えかけている気がします。
これが最初の一歩です、
読まれて何か感じた人があれば
ぜひ今井迄コンタクトをお願いします、
こちらも命がけで踏み込んでいます。
まずは気軽に会いましょう。
30年前 何故組合長さんが私に踏み込んでくださったか分かりませんが
そういう思いがある人として ピンとくるものを抱いてくださったのでしょう。
今度は 私がピンとくる人に出会う時が来た気がします。
ありがたいことです。還暦はモノゴトの見方を変えてくれました。
まだまだボケるわけにはいきません。
30年前 流行った懐かしのAE86
昨日アルミタイヤを購入しにご来店してくださいました。
タイムスリップした感じがします。