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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

立川談志 「談志百選」

2006-02-19 | BOOK
以前、この本が何故こんなに立派な装丁で高いのだ!と不満を書きましたが、申訳ございません。私が間違っておりました。

Amazonのマーケットプレイスで書籍が届いて、手にした途端、間違いに気付きました。
山藤章二の絵と談志家元の立て板に水の芸人談。豪華本に越した事はありません。パラフィン紙でくるんでカバーが付いていてもいいくらい。




通勤に持ち歩けないので、就寝前に少しづつ読みましたが、3ヶ月近くかかったなぁ。就寝前と言ってもここの原稿投稿などであまり時間が取れないからなぁ。

文庫になるのを待ち望んでいたわけですが、それには、若い頃読んだ筒井康隆の「狂気の沙汰も金次第」の印象が強かったせいもあります。
やはり山藤章二画伯の挿絵付きエッセイです。
「狂気の沙汰・・・」で山藤画伯の大ファンになり、当時発売され始めた「ブラック・アングル」も買いましたっけ。
「狂気の沙汰・・・」では何度かエッセイとの脈絡も無しに桂文楽が登場。当時、まだ本格落語に足を踏み入れていなかった私は、大いに好奇心をそそられたもんです。「鰻の幇間」の挿絵が忘れられない。
「談志百選」でも文楽がトリを勤めています。

芸人談の方も、家元が方々でしゃべっていたりするお馴染みのものから、芸も名も知らない方まで。ほとんど資料の確認もせずに記憶で一気に書き上げた感は流石!
嬉しいのは権藤博や苅田久徳まで登場。皆、談志の愛する人たちなのですね。

未聞の芸人では十辺舎亀蔵・菊次にとても興味を抱きました。


また、小金井芦州等の講談師の話。
家元がもし、落語家にならず、講談師になっていたら、今の芸能はどう変って行ったでしょうか。それは判りませんが、松岡克由さんが落語の世界を選んで、このように落語家として講談の事も紹介してくれている現実はありがたいものです。講釈ネタも沢山高座で甦らせてくれていますし・・・

BSでの「談志百選」と共に見るのもまた良し。






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