JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「悪の階段」

2008-08-25 | 映画(DVD)
1965年 東宝
監督/鈴木英夫

金庫破りに成功し、大金を強奪した四人の男たち。ほとぼりが冷めるのを待って山分けするはずが仲間の情婦が加わり、仲間割れが始まる。映画の舞台を狭い室内に限定し、欲に目がくらんで自滅する犯罪者を描いた和製フィルム・ノワール。団令子の悪女ぶりがすばらしい。

「非情都市」に引き続き鑑賞。
こちらは典型的フィルム・ノワールでストーリーも単純明快なせいかお目目パッチリ。
ある程度先の読めるお決まりの展開でも充分楽しめた。
四人の男。山崎努は知能犯タイプの首謀者。西村晃が実行型。この二人に比していきなり綻びを見せる加藤大介と生真面目な青年、久保明の小物ぶりが笑える。
久保明は団令子にほだされ逃走しようとする時でもしっかり自分の分け前分だけ勘定して逃げようとする。この人の良さと後半の山崎、西村の息詰まる独り占め作戦の対比。
山崎努の薄気味悪い非情さが特に良い。

団令子は山崎努と組んでいるんだが、最初は山崎の指示通りに動くクールな悪女。バトルロワイヤルが進むに連れ本物の悪女へと変っていく様が「悪の階段」

舞台となるのは一軒家の不動産屋、階段を降りた地下に金を隠してある金庫。
そして砂丘での団令子の逃走。

アテネフランセ文化センター 「鈴木英夫映画祭2008」より

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